Official interview about 「texte」Vol.2

2026.03.06 TOPICS

 

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M5. Swallowtail Butterfly 〜あいのうた〜   映画 『スワロウテイル』より  

岩井俊二監督による映画『スワロウテイル』の劇中バンド、YEN TOWN BANDの楽曲。歌唱は主人公・グリコを演じたCHARA。作詞は岩井、CHARA、小林武史、作曲・編曲は小林が手がけた。「texte」に収められたバージョンは、小林自身がプロデュースをつとめている。

 

「まず楽曲を好きになって、その後、映画を観て。ふとしたときにフラッシュバックするほど、強烈に記憶に焼き付いている作品なんです。小林武史さんには楽曲を提供していただいたり(アルバム『name』収録曲『夕陽に溶け出して』)、いつも気にかけていただいていて。レコーディングにも立ち会ってくださったんですが、緊張しながらも一生懸命歌いました。制作当時のことを話してくださったり、とても贅沢な時間でしたね」

 

M6.奇跡のようなこと 映画『ペリリュー ー楽園のゲルニカー』主題歌

太平洋戦争末期のペリリュー島を舞台にした、武田一義のマンガを原作にしたアニメーション映画の主題歌。作詞はキヨサク(MONGOL800)、作曲はKazuyo Suzukiが担当。

 

「まず原作が本当に素晴らしくて。武田一義先生は戦争を知らない世代の方ですが、“だからこそ伝えたい、残したい”という思いでこの作品を描かれたそうなんです。私もとても感銘を受けたし、この映画に参加できたことがすごくうれしくて。キヨサクさんの歌詞も震えました。戦争のことだけではなく、“生きる”ということについての歌だなって。“私はこの歌を歌うのにふさわしい人でいられるだろうか?”と自分に問いかけながら歌わせていただきました」

 

M7. 変わらないもの texte ver.  劇場版アニメーション『時をかける少女』 より

作詞・作曲は奥華子。デビューミニアルバム「chouchou」に収録された楽曲を新たにレコーディング。

 

「『chouchocu』のときはピアノの弾き語りで、すごく練習して、テイクを重ねて。今聴いたら本当に真っ直ぐで、我ながら“ああ、いいねぇ”って思うんです。それを踏まえて取り直すのはすごく高いハードルで、“どうしたらいいんだろう?”ってだいぶ悩みました。ただ、歌ってみると歌詞に真実味を感じたというか、“大人の歌だったんだな”と感じて。ひとつひとつ、明かりが灯っていくような感覚で歌わせていただきました。10年前の歌声が残っていること自体がすごいことだし、自分のなかの変化が感じられたのもうれしかったですね」

 

M8. なんでもないや (movie ver.) texte ver.  映画『君の名は。』 より 

上白石が主人公・宮永三葉の声を担当した映画『君の名は。』主題歌。作詞・作曲は野田洋次郎(RADWIMPS)。

 

「私にとっては恩師、恩人のような曲ですね。この曲を歌うことを洋次郎さんが許してくださったから、今があるんだなって。本当に素朴でシンプルで、しかも広がりがある曲なので、歌ってると全部見えちゃうんです。録り直すのも勇気が必要だったし、今回のアルバムのなかでいちばん時間がかかっていると思います。10年前の“なんでもないや”よりも重心を下げて歌いました。すごい曲だなと改めて実感しました」

 

 

-アルバム全編を通して伝わってくるのは、“楽曲の素晴らしさを届けたい”という真摯なスタンス。その根底にあるのは“音楽の良き媒介者でありたい”という思いだ。

 

「カバーさせていただく楽曲もそうですし、(オリジナル曲の)デモ音源を聴かせてもらったときも“このまま世に出したい”と必ず思うんですよ。“じゃあ、なんで私が歌うの?”とずっと考え続けているし、キャリアを重ねるにつれて、その気持ちはさらに強まっていて。周りの方からも言わるし、私の実感としてもそうなんですが、“話しているように歌えた”というときがいちばんしっくりくるんです。歌詞を台詞として捉えて、その意味を伝えるために音がある。『texte』の制作を通して、演じることと歌は地続きなんだなと改めて実感しました」

 

 

取材/文  森朋之

 

歌手デビュー10周年イヤー第1弾リリース

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