ジョン・メデスキらとの新カルテットによる2年振りの新作リリースが決定!
来月に6か所7公演の来日ツアーを予定しているギタリストのジュリアン・ラージが、グラミー賞ノミネートの前作から約2年振りとなるアルバム『Scenes From Above』をリリースすることが決定した。第1弾先行シングル「Opal」が公開されている。
全曲ジュリアンによる書き下ろしによるブルーノート5枚目は、ジョン・メデスキ(org, p)、ホルヘ・ローダー(b)、ケニー・ウォールセン(ds, perc)という新カルテットでレコーディング。アメリカーナ・ブームの立役者でこれまで多くの伝説的アーティストを手掛けてきたシンガー・ソングライター、ジョー・ヘンリーが前作に続きプロデュースを担当している。
前作『スピーク・トゥ・ミー』で見せたルーツ・ミュージック的な路線はそのまま推し進めつつ、随所にストレートアヘッドなジャズやフリー・ジャズの要素も感じられるアルバム。特にメデスキのオルガンとピアノによるサウンド・メイキングは作品の方向性を大きく決定づけており、「オパール」や「ナイト・シェイド」、「サムシング・モア」などジュリアンならではのリリカルなメロディをより一層引き立てている。さらに、日本盤には限定ボーナス・トラックとして「アバディーン」が収録される。
2024年の暮れに「ライティング・スプリント」と称して、20分で1曲を書き上げるという条件で多くの楽曲を作り上げたジュリアン。その中で生まれた「ストーリーヴィル」という曲が本作のきっかけになったという。
候補曲を50曲ほどに絞ったジュリアンはデモをプロデューサーのジョー・ヘンリーと共有して、今回のバンドが強調すべきことは何か、そこに色彩と動きをどう加えられるかについて綿密に打ち合わせてレコーディングを敢行。今年の初頭にサンフランシスコのSF JAZZで共演したメデスキ、ローダー、ウォールセンとスタジオ入りし、録音はわずか2日で行われた。
当時ブルースやカリプソ、バルトークが取り入れたルーマニアやハンガリーの旋律など、いわゆる民族音楽について深く考えていたジュリアンの思考が反映されているかのように、楽曲が持つメロディにはどこか懐かしさを覚える響きも存在している。
「僕たちは『スピーク・トゥ・ミー II』を作るつもりはなかった。あのアルバムには独自の個性があって、そこに固執する必要はないからね」- ジョー・ヘンリー
「ジュリアンは本当に物事を深く考えていて、強い意志を持っている。そのコンセプトと方向性を大切にしながらも、自由な瞬間というものも尊重している。その組み合わせがとても美しいんだ」- ジョン・メデスキ
アメリカ原風景の描き方を新たな形で提示したようなサウンドが印象的な本作は、ギター・ヒーローとしてのポジションを確固たるものにしつつあるジュリアンの新たな音世界となっている。

『Scenes From Above/シーンズ・フロム・アバヴ』
2026年1月23日リリース
UCCQ-1228 SHM-CD ¥3,300 (tax in)
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01. オパール/Opal
02. レッド・エルム/Red Elm
03. トーキング・ドラム/Talking Drum
04. ヘイヴンズ/Havens
05. ナイト・シェイド/Night Shade
06. ソリッド・エアー/Solid Air
07. オカラ/Ocala
08. ストーリーヴィル/Storyville
09. サムシング・モア/Something More
10. アバディーン/Aberdeen ※日本盤限定ボーナス・トラック
パーソネル:ジュリアン・ラージ (g)、ジョン・メデスキ (org, p)、ホルヘ・ローダー (b)、ケニー・ウォールセン (ds, perc)
プロデュース:ジョー・ヘンリー
■来日公演
Julian Lage Solo: World’s Fair 10-year Anniversary Tour
2025.12.05(金) 高崎芸術劇場(スタジオシアター)
2025.12.06(土) ブルーノート東京
2025.12.08(月) 札幌コンサートホールKitara(小ホール)
2025.12.10(水) すみだトリフォニーホール
2025.12.11(木) サンケイホールブリーゼ
2025.12.12(金) 広島クラブクアトロ
https://www.bluenote.co.jp/jp/lp/julian-lage-2025/