BIOGRAPHY

樹里からん 


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1981年、山口県生まれ。
何よりも唄うことが好きだった樹里からんは小学校3年の頃から中山美穂などのポップスを歌いだし、高校時代にはマライア・キャリー、スティヴィー・ワンダーなどの洋楽に憧れていたという。大学時代にはアメリカン・フォークソング・クラブに在籍、サイモンとガーファンクルやカーペンターズを歌う傍らJAZZ好きだった父親の影響でアニタ・オデイやサラ・ヴォーンに傾倒、スタンダード・ナンバーも唄っている。
さらに在学中Jelly fishというロック&フォーク・デュオを結成、関西のストリートやライヴ・ハウスで活躍、ジャンルを超えた”歌”に接することによって彼女が生来持っていた歌の才能を開花させた。
03年新星堂主催による全国規模のオーディション「CHANCE」で準グランプリを獲得したのをきっかけに上京、06年「TOKYO JAZZ 2006」のプレ・イベントでパフォーマンスしたところCDの問い合わせが殺到。
レコーディング費用など無かった為、音楽専門学校の卒業制作としてレコーディング、7 0、80年代のポピュラー・ナンバーを取り上げたデビュー・アルバム「LOVER’S JAZZ」を完成させたのである。


同アルバムはイタリア(3位)を筆頭に、ベルギー、オランダ、スイスといったヨーロッパのiTunes Jazzチャートでベスト5にランクイン、さらに人気は台湾、香港、中国、タイ、シンガポール、フィリッピンと言ったアジア諸国に飛び火、とくに台湾では5週連続1位の大ヒット(配信&CD)となり、台湾での単独ホール・コンサートを成功させている。

翌2009年10月にリリースしたセカンド・アルバム「She loves jazz-」も台湾で初登場1位、日本でもBillboard Japanのジャズ・チャートで1位を記録、2010年1月に開催された「ビルボード・ジャパン・ ミュージック・アワード2009」で「2010年ビルボード注目のアーティスト」に選定された。同6月には上海万博における「東京JAZZ in 上海万博」に出場大成功を収めている。

ユニバーサルミュージック移籍第1弾としてJ-POPのスタンダードの中からセンチメンタルなバラードの総称である「トーチ・ソング」と呼ばれるものを集めたジャズ・アルバムの「TORCH」を発表。先行発売した台湾では軒並みチャート1位を記録。日本に置いても2011年上半期ジャズボーカリスト売り上げ1位を記録した。

「奥深く、クールでいながらも、どこか温もりを感じさせる、呼吸や間合い、そして息づかいさえをも楽器としてしまう」これはそのデビュー・アルバムに付けられたキャッチ・フレーズだ、まさに彼女一番の魅力は内在する大きなリズムに包まれたオーガニックな歌声だといえる。
選曲やスタイルも形骸化されたJAZZヴォーカルではなく”今”が息づくコンテンポラリーなもの、それは欧米での今日のJAZZヴォーカルのスタイルである。ちなみに彼女が好きなアーティストはノラ・ジョーンズとジョン・メイヤーというところもうなずけるところだ。