第7回  左衛門佐の陸自撮影日記

2014.10.14 TOPICS

第7回  左衛門佐の陸自撮影日記

みなさま、こんにちは! プロデューサーの左衛門佐です(さえもんのすけ、と読みます)

今週も、10月29日に発売されるDVD「車両基地 陸上自衛隊 第2師団 第11旅団」撮影時のエピソードを語っていきたいと思います。

 

今週は矢臼別演習場のことを書きたいと思います。今作は北大演(北海道大演習場)での第2師団検閲の撮影とともに、第11旅団の矢臼別演習場における自走砲と迫撃砲の実射演習も撮影することができました。ただし、千歳方面から釧路方面へ移動をしなければならず、しかもフル機材と撮影スタッフで満載状態の車で片道約7時間の移動となりました。大型のバンをレンタルして機材をフラットに車内に敷き詰めて、その上に座る&横たわるで夜空を眺めながら、摩周湖を見ながらの長距離移動となりました。道中、北海道の自然の雄大さを感じながら、キタキツネ、牛、馬、鹿等がいたるところで見かけられたのが感動でした。

矢臼別演習場も広大です。今回は99式自走155mm榴弾砲の実射シーンをさまざまな角度から抑えました。とにかく最初の砲撃でびっくり仰天でした!撮影中なのにもかかわらずスタッフ一同、あまりの爆音と大地を揺るがす振動に初弾には声をあげてしまって、そのカットは使い物にならなくなったほどでした。慣れてきても、ちょっと気を許した時の砲撃にはやはりビクッとしてしまい、まさに大迫力の砲撃シーンでした。

着弾地点での着弾の様子も監視塔に登って撮影しました。ただ、演習場内の装輪道の移動が大変です。実射したポイントから着弾の様子が撮影できるポイントまで車で約40分ほどかかります。しかもかなりの全速力で走らせて。この日はかなり天気が良くて暑いくらいだったので地面はカラカラで砂塵が物凄く、車前方の視界がほとんど無いような状態でした。その甲斐もあり、実射シーン、着弾シーンともにかなりレアな映像をおさえることができました。特に実射シーンではおそらく初となる99sphの映像をご披露できると思います。DVD本編をご期待ください。

また、81mm迫撃砲の実射シーンもさまざまな角度で撮影しました。間近で見る迫撃砲の発射シーンは緊迫感とともに迫力がありました。木箱の中から実包を取り出し、手で掴み砲の中に「シュポッ」と入れていくシーンや、砲撃ごとに砲の沈下具合を測定し報告するシーンも非常にリアルでした。

 

それでは今回はこのへんで。また次回をお楽しみに。

 左衛門佐   

                            

20141014

※写真は矢臼別演習場での99sph実射訓練です。