東京・立川シネマシティで5月22日に開催された、立川直樹氏が映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル:ジョン&ヨーコ・ライヴ・イン・NYC』 の見どころを語るトークイベントの速報レポートが到着!映画は期間限定上映のため、5月28日(木)で終了!お見逃しなく!
5月22日、東京・立川シネマシティでの上映初日にプロデューサー/ディレクターの立川直樹氏が登壇したプレ・トークイベントが開催されました。高校生時代にビートルズの日本武道館公演を目撃し、「人生が決まった」と感じたという立川氏。リアルタイムでビートルズやジョン&ヨーコの活動を体感し、関連書籍も多数執筆してきた立川氏ならではの視点で、本作の見どころやジョン・レノンの“ロックンロール”の本質が語られました。

立川氏は冒頭本作について、「僕がこれまで観てきたロックのライブ映画の中でも、これほど生々しくロックンロールを感じさせる作品はなかなかない」とコメント。「“ジョン・レノンはロックンロールなんだ”ということが骨の髄まで伝わってくる」と話し、さらに「この映画が重要なのは、誰かのイベントにゲスト出演したのではなく、ジョンがきちんとワンステージ、15曲を演っていること」とその魅力を語った。
そして、「カム・トゥゲザー」を演奏する際の “ちょっと昔に旅してみようか”というMCや、「マザー」を“誰しもが感じている両親への思い”と話してから始めていることに触れ、「すべてが歌と一体化した詩のようになっている。「マザー」も絶品ですよ」と言葉を重ねた。
また、エルヴィス・プレスリー「ハウンド・ドッグ」のカバーも「めちゃくちゃいい」とコメント。ジョンがラジオから流れてきたエルヴィスを聴いて、“学校で教わることなんて全部嘘っぱちだ。これこそリアルだ、と感じた」というエピソードを紹介し、「ジョンにとってロックンロールがどれほど根源的なものだったかが、この映画には刻まれている」と続けた。
さらに、バックを務めるエレファンツ・メモリーも、「そこまで上手いバンドではないけれど、このコンサートにすごく合っている。ジョンが自分のバンドをバックに演奏したのはこのコンサートだけで、自由に自分のロックンロールを歌っているのがにじみ出ているのも見どころですね」と、本作の希少性に触れた。
また、1972年のコンサート開催当時ニクソン政権から国外退去の圧力を受けていた状況に触れながら、「そんな時にヒトラーの演説を引用したり、「平和を我等に」「ボーン・イン・ア・プリズン」などのプロテスト・ソングを真正面から歌っているのはすごいこと」とコメント。「この映画を観ると、ヨーコさんなくしてジョンのロックンロールは成立しなかったことがよくわかる」と、本作におけるオノ・ヨーコの存在の大きさについても語った。
そして、本作のレストアを手掛けたショーン・オノ・レノンについては、「ショーン自身がミュージシャンとなり活動を続ける中で、“一番すごいのは父親だ”と気づき、その仕事をきちんと残したいと思った、その手始めがこの作品だったのではないか。その気持ち、思いがスクリーンから伝わってくる」とコメント。
「ジョン・レノンというアーティストをシンボリックに守り続けたヨーコさんから引き継いだんでしょう。ライブ映画やドキュメンタリーは気持ちが入っているかどうかで全然違う。この作品にはショーンの気持ちがしっかり入っているところが好きですね」と、本作に込められた想いを語った。
最後に立川氏は、「最近のライブは演出を作り込み過ぎることも多いけれど、このコンサートは音楽そのもの、サウンド、歌詞というプリミティブな要素を届けることをジョンがちゃんと考えている。それもヨーコさんの力だと思う」と本作を評し、「権利の関係から5月28日で日本最終上映となるので、ぜひスクリーンで体感してほしい」と呼びかけた。
映画『パワー・トゥ・ザ・ピープル:ジョン&ヨーコ・ライヴ・イン・NYC』
絶賛公開中

日本公開オフィシャルサイト: https://www.culture-ville.jp/powertothepeople