ジェイコブ・コリアーが、2025年初となるシングル「Keep An Eye On Summer」をリリースした。
 

 
2018年から約7年をかけた「Djesse」プロジェクト四部作が昨年完結。4度のグラミー賞受賞と9回のノミネート、50を超えるアーティストとのコラボや、10万人以上のオーディエンス・クワイアを収録するなど、かつてない壮大な規模の旅路を終えたジェイコブの1年半振りの新曲となる。

ブライアン・ウィルソンへのトリビュートでもある今回のシングルは、ザ・ビーチ・ボーイズが1964年にリリースしたアルバム『シャット・ダウン Vol.2』に収録されていたもの。ジェイコブのハーモニー・ワークはオリジナルへのリスペクトも感じられ、この夏を優しく彩るトラックとなっている。

数百にも及ぶ多重録音による万華鏡のようなサウンドが特徴的なジェイコブだが、今回取り組んだのは歌とギターだけというミニマムな音世界。テイラー社と共同開発したシグネチャー・モデルの5弦ギターを中心に、シンプルながらもジェイコブならではのハーモニーやアレンジが随所に散りばめられている。あえてスケール感を捨てて表現力にフォーカスすることで、ストレートに心へ届くエヴァーグリーンな魅力を放つサウンドとなっている。
 
「子どもの頃に初めて聴いた時から、この曲が大好きだったんだ。ザ・ビーチ・ボーイズの初期のメランコリックで真摯な洗練さ、そして素晴らしいハーモニーが見事に捉えられている。去年の6月にふと思い立ってこの曲を遊び感覚で録音してみたんだ。4時間ほどね。これがラフになって今回トラックが完成した。数ヶ月前にブライアンが亡くなって、この夏が終わるにあたって、彼へのオマージュとしてこの曲を世界と共有するのがふさわしいと感じたんだ」

「Keep An Eye On Summer」

» LISTEN / BUY