1965年の未発表ライヴ音源が発掘!
ファンキーなプレイと楽曲で一世を風靡したピアニスト、ホレス・シルヴァーの完全未発表ライヴ音源が『シルヴァー・イン・シアトル:ライヴ・アット・ザ・ペントハウス』としてブルーノートからリリースされる。先行シングル「ノー・スモーキン」が配信されている。
本作は、1950~60年代にブルーノートを代表するピアニストの1人として活躍したホレス・シルヴァーが、1965年8月12日&19日にシアトルのペントハウス・ジャズ・クラブで行ったライヴの発掘音源。ウディ・ショウ(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)という鉄壁のフロントに、テディ・スミス(b)、ロジャー・ハンフリーズ(ds)の強力なクインテット編成で、名曲「ソング・フォー・マイ・ファーザー」「サヨナラ・ブルース」「ノー・スモーキン」などを惜しみなく披露した白熱の演奏が記録されている。
今回発掘されたのは、KING-FMラジオのホスト兼エンジニアであるジム・ウィルクが録音していたリール・テープ。「発掘王」と称されるプロデューサーのゼヴ・フェルドマンが監修、Mastering Labのマシュー・ルッサンズがマスタリングを手掛け、ハード・バップを代表するアーティストたちが観客を魅了する模様を、臨場感あふれるサウンドで体験できる。
貴重な写真を掲載した豪華ブックレットには、著名なジャズ研究者であるボブ・ブルメンタールによるライナーノーツ、ドラマーのロジャー・ハンフリーズ、シルヴァー・バンドの元メンバーであるランディ・ブレッカーとアルヴィン・クイーン、新進気鋭のピアニスト、サリバン・フォートナーらのインタビューを収録している。
「ホレス・シルヴァーの演奏、作曲、そしてグルーヴへの影響力あるアプローチがなければ、今日のブルーノートは存在しなかったと言っても過言ではありません。だからこそ、ゼヴがこれらのテープを発見したことは、さらに大きな意義を持つのです。ホレスとその仲間たちが、人気と創造性の絶頂期にライヴで演奏する姿を垣間見るという、驚異的な機会が私たちに与えられたのです。『シルヴァー・イン・シアトル』は、ホレスの音楽を理解する上で欠けていたリンクを提示していて、ブルーノートに残された彼のレガシーに欠かせない作品となっています」- ブルーノート社長、ドン・ウォズ
「ホレスと一緒に色々な場所へ行ったのは、本当に素晴らしい経験だった。当時のバンドを思い出すよ。ウディ(・ショウ)がいた頃は、一緒に演奏するのが本当に楽しかった。今もプレイしている時に思い出すんだけど、彼らと同じレベルの人たちと演奏すると、まるで会話をしているような感覚になるんだ。ジョー・ヘンダーソンの演奏を聴くと、『ああ、こんな素晴らしい人たちと演奏する機会があったなんて』とつくづく思うよ。彼の音楽を聴くと、あの頃の自分に戻れるような気がする。人生のこの瞬間にも、あの頃の自分を取り戻すことで、エネルギーが湧いてくるんだ」- ドラム、ロジャー・ハンフリーズ

『シルヴァー・イン・シアトル:ライヴ・アット・ザ・ペントハウス』
2025年10月24日発売
UCCQ-1225:SHM-CD ¥3,300(tax in)
» LISTEN / BUY
1. ザ・キッカー
2. ソング・フォー・マイ・ファーザー
3. ザ・ケープ・ヴァーディアン・ブルース
4. サヨナラ・ブルース
5. バンド・イントロダクション
6. ノー・スモーキン
パーソネル:ウディ・ショウ(tp)、ジョー・ヘンダーソン(ts)、ホレス・シルヴァー(p)、テディ・スミス(b)、ロジャー・ハンフリーズ(ds)
プロデュース:ゼヴ・フェルドマン
1965年8月 シアトル、ペントハウスにてライヴ録音