<レポート>『Spectrum』発売記念プレミアム・イベントを開催!

2019.09.30 TOPICS

世界を舞台に活躍するピアニストの上原ひろみ。9月18日にリリースした10年ぶりとなるソロ・ピアノ・アルバム『Spectrum』は、オリコン週間アルバムランキングで総合8位に、iTunes Storeの総合アルバムチャートでは最高位3位にランクインし、相変わらずジャンルを超えた人気の高さを証明した。

その『Spectrum』の発売記念スペシャル・イベントが、9月27日(金)の夜、銀座・ヤマハホールにて開催された。これは新作の国内盤CD(初回生産分)の購入者を対象にした応募抽選キャンペーンの一環で実現したもので、応募総数1,756通の中から選ばれた300人が招待された。

冒頭のトーク・コーナーでは、新作を録音したサンフランシスコ北部のジョージ・ルーカスが設立したスカイウォーカー・サウンドについて、「普段は『スター・ウォーズ』などの映画音楽を録音する巨大なスタジオにピアノ1台を置いて、フォース(『スター・ウォーズ』シリーズに登場する超常エネルギーの名称)の力を借りてレコーディングしました(笑)」と語った。また、来週10月1日からスタートする海外ツアーで楽しみにしていることを聞かれると、「もちろんライヴです。今回はソロ・ピアノということで、いろいろな素晴らしいコンサートホールで弾かせていただけるので、それぞれの会場の響きを楽しみにしています」とコメントした。

そして、お待ちかねのライヴ・パートへ。10月1日からスタートする海外ツアーに先がけて、新作収録曲がステージで初披露となった。まず、アルバムの曲順通りに、「カレイドスコープ」、「ホワイトアウト」の2曲を演奏。クラシックのコンサートホールなので、PAシステムを通さない完全な生音でのライヴ。客席に降り注ぐ、美しく多彩なピアノの音色に観客は酔いしれた。その後、喜劇王チャップリンに捧げた軽妙な「ミスター・C.C.」、ザ・ビートルズの名曲「ブラックバード」のカヴァーをはさんで、アルバム・タイトル曲の「スペクトラム」のダイナミックな演奏でステージを締めくくった。

エネルギッシュなパフォーマンスで会場内の熱気は最高潮に。客席からの拍手は鳴りやまず、上原は再びステージに登場。アンコールとしてアルバム最終曲の「セピア・エフェクト」を演奏し、しっとりと締めくくった。

 
■アルバム『Spectrum』発売記念 上原ひろみスペシャル・イベント

日時:2019年9月27日(金) 19:00 開演(20:05終演)
場所:銀座 ヤマハホール

演奏曲目:
1. カレイドスコープ
2. ホワイトアウト
3. ミスター・C.C.
4. ブラックバード
5. スペクトラム
Encore. セピア・エフェクト

Photo by 広瀬誠