「かつて、この世は純粋であった。その清らかさは皇帝、そして侯爵が保っていたのだ。毎日、空に昇る太陽の動きを計画し、川の流れを山頂から導き、荒れ狂う火を雨で沈めた。

野生動物の精神をもつ4人の司祭者に助けられ、休むことなく世界中を駆け巡り、自然の繊細なバランスを維持し、万物の反映を促していた。皇帝の王冠の一番上に飾られた神聖な宝石の助けを常に借りていたのだ…

しかし、ある夜皇帝が仕事の疲れを癒し、寝ている間に真の闇が訪れた。皇帝のかつてないほどの天敵、“影の王”が皇帝の神殿に忍び、皇帝の王冠の宝石を盗んだのだ。すると世界のすべてが変わった。

力のほとんどを奪われ、皇帝と侯爵はどうすることもなく神殿がバラバラに壊れ、司祭者たちがはるか遠くに追い払われゆくのを目にした。

しかし全て失われたように見えたその瞬間でさえ、影の王の黒い心が想像できえぬことがあった...皇帝と侯爵は希望を捨てなかったのだ。」