デイヴ・ブルーベックの生誕100年を記念して最後のソロ・スタジオ・アルバム『ララバイ』のリリースが決定!

2020.10.09 TOPICS

最も有名なスタンダード・ナンバーのひとつ「「テイク・ファイヴ」のヒットで知られる、ウェストコースト・ジャズを代表するピアニスト、デイヴ・ブルーベックが、2020年12月6日に生誕100年を迎え、彼の最後のスタジオ・レコーディングがリリースされることが決定。本作は彼のキャリア最後のソロ・アルバムとなる。

『ララバイ』と名付けられた本アルバムには、ブルーベックが91歳の時に彼の孫たちへ贈るためにレコーディングした世界的に親しまれている子守歌や童謡が収録されている。「虹の彼方に」や「夢はひとかに」など、誰もが一度は聞いたことがある楽曲がブルーベックの穏やかなピアノで奏でられた。また、スタンダード・ナンバーだけではなく、「眠るとき」や「琴の歌」、彼の妻である、イオラ・ブルーベックに捧げた「ララバイ・フォー・イオラ」などブルーベックによるオリジナル曲も多数収録されており、彼の家族への愛が溢れたアルバムに仕上がっている。また、先行配信曲として「ブラームスの子守歌」のMVが公開され、ストリーミングが配信中となっている。

ブルーベックは本作を収録した際に、後のリスナーに向けた手紙を残しており、その中で「私の幼い頃の思い出は母がアトリエで弾いていたピアノの音でいっぱいです。ピアノの先生だった母は、子どもたちが寝静まった後、よくクラシック・ピアノを弾いていて、それを聴きながら眠りについていたのが私の一番古い記憶です。」と回顧しながら「このアルバムに収録されているメロディはどれも親しみ深いものばかりです。小さい赤ちゃんだけでなく、親御さんやおじいしゃんおばあちゃんにも安らぎの時間となることを祈っています。」と記している。

デイヴ・ブルーベックは1996年にマーヴィン・ゲイ、ゲオルク・ショルティ、スティーヴィー・ワンダーと共に、生涯を通して芸術的意義のあるクリエイティブやパフォーマンスで音楽界に大きな貢献をしたアーティストに贈られるグラミー賞特別功労賞生涯業績賞を受賞している。モダン・ジャズを代表する巨星の最後のソロ・レコーディング作は、ジャズ・ファンだけでなく、安らぎを求めるすべての人に耳を傾けてほしいアルバムとなっている。

■リリース詳細

『ララバイ』

2020年12月2日リリース

 
「ブラームスの子守歌」MV