元仏大統領サルコジ夫人、カーラ・ブルーニが10月6日リリースのニュー・アルバムからアバの大ヒット曲の弾き語りを披露!

2017.08.15 TOPICS

フランスを代表する女性シンガーソングライター、カーラ・ブルーニが5年ぶりにニュー・アルバム『フレンチ・タッチ』を10月6日世界同時リリース!
ニュー・アルバムに収録されるアバの1980年の大ヒット曲〈ザ・ウィナー〉の弾き語りをInstagramで公開!

1990年代にはスーパー・モデルとして、2000年代にはシンガーソングライターとして活躍するカーラ・ブルーニが5年ぶりとなる5枚目のアルバムを10月6日に世界同時リリースする。
彼女のInstagramでは、本作にも収録されるアバの1980年の大ヒット曲〈ザ・ウィナー〉を自宅の階段と思われる場所で、ギター1本で弾き語りをするカーラのカジュアルな動画がアップされた。元フランス大統領のニコラス・サルコジ夫人でもある彼女は、ビーチで遊ぶかわいらしい娘の写真をアップする傍ら、いよいよニュー・アルバムのリリースに向けて準備を開始しているようだ。
>>『ザ・ウィナー』のインスタ動画はこちら

カーラ・ブルーニの5年ぶりとなるニュー・アルバム『フレンチ・タッチ』は、初となる英語ポップスのカヴァー・アルバム。
サルコジ夫人になるまでも、スーパー・モデルであったり、紆余曲折の人生を送ってきたカーラは、若い頃から自身で曲を作り、歌う傍ら、大の音楽ファンだった。いつの時代にも誰からも愛されるセンチメンタルなポップ・ソングの名曲を聴いた瞬間に好きになっては、レコードを収集していた。それは彼女曰く、”coup de foudre”=一目惚れのように夢中になったのだそう。
そんな”coup de foudre”な出会いが、2014年のL.A.でのライヴ後の楽屋でも実現した。数多くの世界的ヒットを放ってきた伝説のプロデューサー/作曲家/ミュージシャン、デイヴィッド・フォスターとの出会い。初めて会った瞬間に、2人は意気投合、フォスターはその場でカーラに次のアルバムのプロデュースを申し出たのだ。
「でも私の音楽はとってもフランス的なので、」とカーラ・ブルーニは思い出しながら笑う。「だから、彼は私にこう言ったの。『英語の曲を歌ってみない?』って。でも私は英語が書けないの。書いてみたいけど、英語が出てこない・・・。」
その解決策が、カーラが長年大好きなお気に入りのポップ・ソングを再解釈して歌うことだった。世界中が憧れる、もっとも魅力的な女性の一人が長年心を奪われてきた大好きなポップ・ソングのカヴァー・アルバム!これまで存在しなかったことが不思議なほど、とても意義のある正しいアイディアだったのだ。

アルバム・タイトルの『フレンチ・タッチ』とは、パリのエレクトロニック・ミュージック・シーンで使用されている用語で、ダフト・パンクやジャスティスなどに代表される1990年代後半から2000年代にかけて多くのフランス人アーティストによって作られているユーロ・ディスコとハウス音楽を融合させたようなエレクトロ・ミュージックの呼称。だが本作では、この用語はより広い意味合いを持っている。 フランス人ならではの無理をしない中での優雅さ、軽く纏ったセクシーさなども意味する。カーラが持ち合わせた極上のそういったフレンチ・タッチで、最も一般的なアメリカのポップ・アンセムに新たな生命を持たらせている。

もちろん、フォスターの巧みなアレンジは、カーラ曰く「自分の音楽がふだん持っているもの以上の大きな何か」をもたらしたとのこと。 「デイヴィッドのサウンドには彼が注入するミネラルのようなものがあるの。」豊かなメロディ、温かさを持っているのにミニマル、そして茶目っ気たっぷりな遊び心。本作でのカヴァーは、オリジナルに負けないほどの普遍的な魅力を持っていてまるでブルーニとフォスターが自分たちで曲を書いたかのように彼ら2人独特の味わいがあるのだ。

まずは先行シングルの〈エンジョイ・ザ・サイレンス〉。
デペッシュ・モードの暗いながらも盛り上がった1990年のポップ・クラシックは、ほとんどのミュージシャンが、失敗を恐れてまさかカヴァーをすることはない部類の曲。ブルーニ曰く、「カヴァーを必要としない歌」と。しかし、『フレンチ・タッチ』でのカヴァーは全く別物だ。 新しいバージョンでは、オリジナルの盛り上がり、ゴシック的な光景を削ぎ落とし、ムーディーなバラードでゆったりとした瞑想のように生まれ変わった。ギター、ピアノ、ブルーニの特徴であるスモーキーなヴォーカルのシンプルなダンスとして想像してみてください。隙間のスペースがさらに広くなり、沈黙(サイレンス)を楽しむことができるのだ。
先行配信シングル〈エンジョイ・ザ・サイレンス〉のMVは下記↓
https://www.youtube.com/watch?v=pm3bPZ6W5fw

そして、誰がブルーニを “AC/DCオタク”にさせたのか? しかし、彼女は数十年間にわたりAC/DCオタクであると自身で認めている。 彼女が彼らのライヴに行く度に胸を打たれるのは、彼女曰く〈地獄のハイウェイ〉を演奏するときの“Who wants to go to heaven, right?”(「誰が天国なんかに行きたいなんて思うのかい?だろ?」という問いかけに対する「爆発的な」オーディエンスのレスポンス。しかし、彼女のヴァージョンは天国なのだ。ジャジーで、遊び心があり、 スモーキーなアルトの声と向こう見ずな個性を持った彼女のために特別に作られた、一聴の価値ありのカヴァーとなっている。

アルバムの残りは、ザ・ローリング・ストーンズの 〈ミス・ユー〉、ルー・リードの〈パーフェクト・デイ〉などのロック・クラシックスから〈ムーン・リヴァー〉、〈クレイジー〉などの古いスタンダードまで 幅広いが、そのトラックも同じクオリティを保っている、それはブルーニが「親密さ」と表現しており、とても適切だ。
最新配信シングル〈ミス・ユー〉のMVは下記↓
https://www.youtube.com/watch?v=0garcpH0dY4
ブルーニが自身で想像するのは、「このレコードが好きな人とどこかに行くときに車で聴く、もしくは静かな夜に、あるいは日曜日の朝に聴いてもらうこと。この作品は誰か素敵な人と一緒に暖かく、居心地の良い場所で甘いひと時を送るために作られているの。 それが私の夢なのよ! リラックスして恋をしているときに人々が私の音楽を聴いてくれるというのが私の夢なの。」とブルーニ。これまで世界で300万枚以上のセールスを上げているカーラだが、本作を引っ提げぜひ来日コンサートも果たしてほしいアーティストの一人である。