防弾少年団(BTS)

Billboardコラムニストが語る“防弾少年団のアメリカでの成功の秘訣”

2017.04.11 TOPICS

現在40万人を動員する世界ツアーを敢行中で、先日、南米・北米ツアーを成功させたばかり。昨年リリースのアルバム『WINGS』がBillboardのアルバムランキング“Billboard 200”にて26位を獲得し、韓国アーティストとして初の記録を樹立。まさに飛ぶ鳥を落とす勢いで全世界を席巻している防弾少年団(BTS)について、米BillboardのK-popコラムを執筆している Tamar Herman氏に話を聞いた。

 

―アメリカでK-POPが注目されたのはいつごろから?

K-popが盛り上がり始めたのは、YouTubeやSNSによって韓国のコンテンツにアクセスし易くなった2008~2009年頃のことです。K-pop産業や音楽について知っている人は以前からいましたが、K-popと韓流が相まって、特にTVドラマなどが流行り始めたのがこの頃です。韓国のカルチャーに特化したニュースサイトなどはあったものの、この頃からメインストリームのメディアも採り上げるようになりました。

 

―そんな中、昨年10月に防弾少年団(BTS)が韓国アーティストとして初めてBillboard200で26位を獲得しました。

BTSの成功は、作品ごとに少しずつ積み上げられたもので、「Blood Sweat & Tears」が出てきた時は、チャート上位に入らない筈がないと思われるまでになっていました。実際に26位にランクインしたのは驚くべきことで、BTSや他の韓国アーティストたちがアメリカでファンベースを築こうと長年努力してきた結果だと思います。BTSは幾度にもわたってファンのお蔭だと公言していますし、私もその通りだと思います。それまでも韓国からは素晴らしい歌の数々が出てきていましたが、アメリカのファンの規模がそれほど大きくなかったのです。現在では、K-popアーティストはBillboardチャートに頻繁に登場するようになりました。多くのアーティストにとって、Billboardは今でもランクインが難しいチャートではありますが、『WINGS』は多くのK-popファンの共感を呼び、それが26位にまで押し上げたのです。

 

―今回のツアーでは、南米・北米を合わせて9公演14万人を動員。BTSの魅力はどこにあると思いますか

コンセプトやリアルな歌詞に徹底的に拘っているところと、パフォーマンスのカリスマ性ではないでしょうか。

BTSは初めから自らをK-pop界の反逆者(rebel)として位置付けていて、他のアーティストが滅多に触れないような題材について歌っていましたし、まだ韓国で人気が出る前の様々な最先端の音楽スタイルを他のアーティストに先駆けて採り入れていました。それと審美的に美しいミュージック・ビデオとが相まって、K-popの通常の枠を超えているのだと思います。

 

―どのように受け入れられているのでしょう

BTSがアメリカのK-popのシーンにおいて、ここまで早く主力アーティストになれたのは魅力的なことで、タイミングや場所が最適だったこともあると思います。もっとキャリアや知名度のあるアーティストが兵役でシーンを離れたり、新譜が出るまで時間を要している中で、BTSの質の高い素晴らしい作品は、K-popの次の大物を探しているファンにとって完璧なものだったのです。

他のボーイズ・グループと同様に、80年代以降に生まれたデジタル世代の女性のファンが多いですが、同じ世代の男性も確かに多くいます。人種的には非常に多様です。

 

―俳優のラッセル・クロウがカイリー・ロジャーズにBTSのチケットをプレゼントしたと話題ですが

その他にも、ティナーシェ(Tinashe)、ケラーニ(Kehlani)、チャーリー・プース(Charlie Puth)などが、BTSのことをTwitterで知った後で口にしていましたよ。

 

高校時代にK-POPに出会い、大学時代に韓国の音楽やK-pop業界について執筆を始めたというTamar氏に、防弾少年団の今後について聞いた。

「英語圏以外の音楽がアメリカにおいてメインストリームに入り込むのは非常に珍しいことなので、今後どうなるかはわかりません。でも、BTSは短期間で本当に多くのことを達成しているので、未来はわかりませんよ!」

防弾少年団(BTS)が、アメリカのメインストリームに肩を並べるのも時間の問題かもしれない。