初となるブラームスのピアノ独奏曲集をリリース!

アンドラーシュ・シフの新作『ブラームス:ピアノ小品集』がECM NEW SERIESからリリースされ、国内盤の発売が決定した。
本作には、20歳のブラームスが1853年に書いた《アルバムブラット(アルバムの一葉)》をはじめ、《8つのピアノ小品》作品76、《7つの幻想曲集》作品116、《3つの間奏曲》作品117、《6つのピアノ小品》作品118、《4つのピアノ小品》作品119をCD2枚にわたって収録。若き日の瑞々しい一篇から、ブラームス晩年の内省的な傑作群へと、その内面的な軌跡をたどるアルバムとなっている。
シフは若い頃からブラームス晩年のピアノ小品を愛し、学んできた。しかし、これらの作品に「本当の意味で向き合うには、時を待たなければならない」と感じていたという。長い演奏人生を経たシフが今、記憶、優しさ、諦念、沈黙を湛えたブラームス晩年の世界に向き合った。
「若い頃、私はすでにブラームス晩年のピアノ小品のいくつかを、愛情と情熱をもって学び、弾いていました。しかしその頃から、これらの作品に本当の意味で向き合うには、時を待たなければならないことも分かっていました。それらは老境にある人間の最後の思索であり、あまりにも秋の気配に満ち、あまりにも深い諦念を湛えているのです……」
アルバムの冒頭を飾る《アルバムブラット》は、イギリスの指揮者/音楽学者クリストファー・ホグウッドが未出版の資料を発見し、自らベーレンライター版として校訂した作品。2012年にBBCラジオでシフによる演奏が放送され、その美しさが注目を集めた。シフは今回、この若きブラームスの作品を後年の作品群への「導入」であると同時に、“若き日の芸術家の肖像”として聴いてほしいと語っている。
録音には、ブラームスも愛用したといわれるドイツの名門ピアノ・メーカー、ブリュートナーの1850年代製ピアノを使用。ボンのベートーヴェン・ハウス、ヘルマン・J.アプス記念室内楽ホールで収録され、一音一音からブラームスの繊細な構築と詩的な親密さを浮かび上がらせている。
また、ブックレットにはペーター・ギュルケによるライナーノートに加え、シフ自身による演奏者ノートと収録全曲についてのコメントを掲載。演奏とシフの言葉の両面から、ブラームスの作品世界に触れることのできる内容となっている。

『ブラームス:ピアノ小品集』
輸入盤/配信:2026年9月18日
国内盤:2026年11月4日
品番:UCCE-2108/9(SHM-CD 2枚組) 価格:5,280円(税込)
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【CD 1】
1. アルバムブラット(アルバムの一葉) イ短調(1853)
《8つのピアノ小品》 作品76(1871/78)
2. 第1曲:奇想曲 嬰ヘ短調
3. 第2曲:奇想曲 ロ短調
4. 第3曲:間奏曲 変イ長調
5. 第4曲:間奏曲 変ロ長調
6. 第5曲:奇想曲 嬰ハ短調
7. 第6曲:間奏曲 イ長調
8. 第7曲:間奏曲 イ短調
9. 第8曲:奇想曲 ハ長調
《7つの幻想曲集》 作品116(1892)
10. 第1曲:奇想曲 ニ短調
11. 第2曲:間奏曲 イ短調
12. 第3曲:奇想曲 ト短調
13. 第4曲:間奏曲 ホ長調
14. 第5曲:間奏曲 ホ短調
15. 第6曲:間奏曲 ホ長調
16. 第7曲:奇想曲 ニ短調
【CD 2】
ブラームス:
《3つの間奏曲》 作品117(1892)
1. 第1曲:間奏曲 変ホ長調
2. 第2曲:間奏曲 変ロ短調
3. 第3曲:間奏曲 嬰ハ短調
《6つのピアノ小品》 作品118(1893)
4. 第1曲:間奏曲 イ短調
5. 第2曲:間奏曲 イ長調
6. 第3曲:バラード ト短調
7. 第4曲:間奏曲 ヘ短調
8. 第5曲:ロマンス ヘ長調
9. 第6曲:間奏曲 変ホ短調
《4つのピアノ小品》 作品119(1893)
10. 第1曲:間奏曲 ロ短調
11. 第2曲:間奏曲 ホ短調
12. 第3曲:間奏曲 ハ長調
13. 第4曲:狂詩曲 変ホ長調
【演奏】アンドラーシュ・シフ(ブリュートナー・ピアノ)
【録音】2021年3月 ボン、ベートーヴェン・ハウス、ヘルマン・J.アプス記念室内楽ホール