待望のデビュー・アルバム『PRIMA』をリリース!収録曲「Nicole Kidman」のMVも公開
スロバキア出身のシンガー・ソングライターであるアデラが、9月4日(金)に待望のデビュー・アルバム『PRIMA』(読み:プリマ)をリリースした。ブレイク・スラットキンとディラン・ブレイディが共同エグゼクティブ・プロデュースを手がけた本作は、自らの力を手にし、生涯の夢であるポップスターへの道を全速力で突き進むひとりの若い女性の姿を、その一歩一歩とともに楽曲へ刻み込んだ作品となっている。
アルバムのリリースと併せて、収録曲「Nicole Kidman」のミュージック・ビデオも公開された。ハンナ・ラックス・デイヴィスが監督を務めた映像には、アカデミー賞受賞俳優ニコール・キッドマンの代表作『アイズ ワイド シャット』『ムーラン・ルージュ』『記憶の棘』『ベイビーガール』に加え、彼女が出演したAMC TheatresのCMなどへのオマージュが随所に盛り込まれている。
「Nicole Kidman」のミュージック・ビデオはこちら
アデラは「Nicole Kidman」が生まれたきっかけについて、W Magazineに次のように語っている。“なぜかゴールデングローブ賞関連のイベントに招待されたんです。映画に出たことなんて一度もないのに、思いきりドレスアップして、ドレスを着せてもらって、髪もセットしてもらったら、すごくいい感じになって。髪はものすごく弾んでいたし、コルセットも本当にきつくて、そのとき「今の私、ニコール・キッドマンみたい」って思ったんです。それから実際に『アイズ ワイド シャット』を観て、彼女に夢中になりました。私にとって、彼女こそ“ムービースター”なんです。”
デビューEP『The Provocateur』では、轟音のようなインダストリアル・ポップを武器に音楽業界の扉をこじ開けたアデラだが、『PRIMA』では、そのアーティスト性をより立体的に映し出している。
アデラはアルバムについて、次のようにコメントしている。“このアルバムは、22歳の女の子そのものの音が鳴るアルバムにしたいと思いました。今の私の人生では本当にいろいろなことが起きていて、それこそ若い女性でいるということなんだと思います。この年齢だと、「すごく深い子だね」と言われるか、「面白くて何も真剣に考えていない子だね」と言われるか。その両方を表現したかったんです。ハードさとソフトさ、脆さとすべてを貫く覚悟、マスキュリンなビートとフェミニンなエネルギーを混ぜ合わせて。やりたかったことを、まさに全てやりました。”
『PRIMA』では、自分だけの個性を鮮明に打ち出す一方で、アデラを初めてポップ・ミュージックの世界へと導いたアーティストたちへのオマージュも散りばめられている。カシミア・キャットがプロデュースした「I’m The Man」では、初期のアリアナ・グランデ作品を思わせるイントロを取り入れながら、真に存在感を放つのはアデラ自身のリリック。従来のジェンダー観を反転させ、独自の視点から恋愛関係を捉え直している。アデラは、“成功すればするほど、私の成功を心から受け入れられる男性を見つけるのが難しくなっていきます”と語り、“女の子がボスでいることを受け入れるには、精神的に成熟していて、自分に自信のある男性じゃないと難しいんです。”と続けている。
また、セックス・ポジティブな自己肯定を歌う「Fantasize」では、ブリトニー・スピアーズの作品を象徴するような自信に満ちたウィスパー・ヴォイスを想起させる表現を用いながら第四の壁を破り、自らが望む性的な満足へと向かう姿を描いている。
自ら主導権を握る力強い瞬間を恐れずに描く一方、『PRIMA』には、すでにリリースされている「Red Bottoms」や収録曲「Hitachi」のような、柔らかく繊細な瞬間も残されている。中でも「Therapy」では、さらに深く自身の内面へと踏み込んだ。ツアー、レコーディング、そのほか数多くの仕事が重なる過酷なスケジュールのなか、ひどく体調を崩していた時期に書き、レコーディングされたという同曲では、最小限の鍵盤を背景に、強くオートチューンを施したヴォーカルで日記のような思いを吐露。音楽業界のエグゼクティブたちへ鋭い言葉を向ける一方、約6,000マイル離れて暮らす姉妹の、かけがえのない絆についても描いている。
「Red Bottoms」ミュージック・ビデオ
先月には「Ain’t In LA」で自身初となる米Billboard「Hot 100」入りも達成。同曲は、故郷によって夢を遠いものに感じている世界中の何億人もの人々へ連帯を示す、マイリー・サイラスの『バンガーズ』期を思わせる力強い一曲で、初登場85位から、最新チャートでは61位まで上昇した。
「Ain’t In LA」ミュージック・ビデオ
アデラは「Ain’t In LA」について、故郷を訪れた際に、ポップカルチャーのイメージで埋め尽くされた壁の前でポーズを取る18歳当時の母親の写真を見つけたことがインスピレーションになったとして、次のように語っている。“祖父がドイツからこっそり持ち込んだポスターだったんです。それを見て、『私の母のように、夢を抱きながらも、その価値を認めてもらえない美しい女の子たちが、世の中にはたくさんいる』と思いました。この曲は母や、世界中にいる何十億人もの、きっと私よりもクールな女の子たちのために書きました。”
『PRIMA』では、不安や有害な関係に向き合いながら、愛、喪失、アイデンティティ、自己決定、友情といった、女性として生きるなかで経験する普遍的なテーマを通して、アデラのより脆く繊細な一面が掘り下げられている。パンプスとピルエット、汗に濡れた鍵盤、午前3時に綴るメッセージのように親密な歌詞から成る彼女独自のサウンドを土台に、頂点を目指すことを一切悪びれずに貫く清々しい信念が、作品に確かな芯を与えている。
『PRIMA』というタイトルについて、バレリーナとしてのキャリアも持つアデラは次のようにコメントしている。“「PRIMA」には「最初」という意味があって、デビュー作にはまさにぴったりなものです。プリマ・バレリーナと言えば、そのバレエ団のトップ、つまり最高のバレリーナのこと。バレエ界では親しみを込めて使われる言葉でもあります。私はポップ界のプリマ・バレリーナになることを目指していて、これはその夢を叶えるための第一歩なのです。”
9月9日からは、発売からわずか数分でソールドアウトした自身初のヘッドライン・ツアー「The Red Bottoms Tour」がスタート。デトロイト、トロント、ニューヨーク、ナッシュヴィル、アトランタ、シアトル、ロサンゼルス、メキシコなど北米各地を巡り、デビュー・アルバムとデビューEPのヒット曲を披露する。さらに2027年には、こちらもソールドアウトとなっているヨーロッパ/UKヘッドライン・ツアーを開催し、ダブリン、ロンドン、ベルリン、プラハ、オスロ、ワルシャワなどを巡る予定となっている。

