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WOLFMOTHER
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兄弟姉妹たちよ、サイレンの音を聞け、新月が浮かび、Wolfmotherが元気に我々の元へ戻ってきた。
アルバム「Wolfmother」の100万枚のセールス記録、世界中でのチケット売り切れ、数々のARIAアワードとグラミー賞などの旋風を巻き起こしたバンドが自ら課した沈黙を破り、今また戻ってきた。

 狼のような野獣たちは自らの家と呼び、2009年の前半を過ごしたサンセット大通りスタジオの洞窟から太陽が降り注ぐ新しい日へ2作目となる「Cosmic Egg」をかぎ爪にぶら下げて、その姿を現した。
堂々とした耳障りな音は、一度は暗い夜の影が存在する超音波スペクトラムと、もう一方では陶酔的は白日でできた作品である。この両者の間にある色彩はWolfmotherが自らの2作目に引き出した万華鏡のように色鮮やかだ。

 「Cosmic Egg」から飛び出してくる音域はWhite FeatherのブルージーなR&BからCalifornia Queenのオープンなリフ、グルーヴ感たっぷりなNew Moon Rising、泥が波打つような10,000Feetやローズが奏でる悲しいFar Awayなどだ。タイトルトラックはWolfmother IIで期待する通りの、のんびりとした素晴らしい時間のような音であり、Phoenixはデビュー作を思い起こさせながらもしっかりと再活性化されている。
タイトルの「Cosmic Egg」とは古くから存在するブラックホール・セオリーの楽観主義である。ここでは惑星の内部破裂は消滅や破壊を引き起こしていないとされ、新しい宇宙の始まりだったという説だ。似たようなワームホール的プロセスでWolfmotherの次の段階が誕生した。

 「Cosmic Egg」の種は大成功を収めたデビュー作のツアーが終わりに近づいた頃に植えつけられた。フロントマンでギタリストのアンドリュー・ストックデイルはブリスベンの自宅にあるスタジオでゼロから始めた。新作に含まれる曲は地理的にも精神的にも様々な時や場所で作られたものである。「いくつかの曲は編集の2週間前に立て続けに書いたんだ。中には2年ほど特に形にならずにフラフラしていたものもある」
長い計画期間と新しいメンバーの加入を経て、ストックデイルたちとプロデューサーのアラン・モルダーは絵のように美しいヒッピーのメッカと呼ばれるオーストラリアのバイロン・ベイへ赴き、プレプロダクションを開始した。バイロンは一時的ではあるが、「Cosmic Egg」の心のふるさととなり、ストックデイルいわく「クリエイティブな面では色々な意味でとても役に立ったな。作曲活動には完璧な場所だった」
 
モルダーは麻袋いっぱいの世俗的なプロデューサー経験を携えてやってきた。彼の仕事にはMy Bloody Valentine, The Smashing Pumpkins, Ride やNine Inch Nailsが含まれる。ストックデイルはこう嘆く「今回の作品で僕がもっとも興奮したのは彼との仕事だった。僕らは創造性でつながることができ、アルバムを最高に素晴らしくて、暖かくて、ヘビーで、味があると同時に手ごわい作品にできたのは彼のおかげさ。この作品に言えることはとにかく最高だってことだ。彼はそういう仕事ができるんだ」

 その後の作業はロスに移動してから行われた。ロスという環境はアルバムに更に豊かな味わいを付けたすことが可能で、頭や心が思っていることから魔法を引き出すことができる場所だ。それは50分ほどの作品の中で継続して強調されている事実である。

 「Cosmic Egg」は簡潔に表現すれば、Wolfmotherの世界が大きく切り裂けたような音である。壮大かつ熱狂的な音楽の空間と非物質的なハーモニーが前面にあふれ出ている。すべての人々をこの世界の探検に歓迎する。

 「Wolfmotherに世界を乗っ取ろうとか、でかい曲を書いて世界をあっと言わせてやろうなんて計画はまったくなかった。最初は12人だけでも驚かせてやろうという気持ちで、それが50人に増えて、100人になり、200人になっていったんだ。今回の新作で僕は自分のすべてを出し尽くした。後はリスナーにまかせるだけさ」