『オール・デイズ・アー・ナイツ:ソングス・フォー・ルル』
All Days Are Nights: Songs For Lulu
2010.6.2 Release
UCCU-1268¥2,500(tax in)
・通算6枚目となる本作は、すべてウェインライトの指、声、そしてピアノを通して曲になっていく。彼は本作のレコーディングは今までの中でも一番きついものだったと語る。「自分のオペラを70人編成のオーケストラに演奏してもらう時はその後ろに隠れることができるし、失敗は全部チューバ奏者のせいだって言えるけれど、このアルバムは、カーテンが開けば僕一人なんだ…」
・アルバムでは3つのシェイクスピアのソネットもフィーチャーされており、ウェインライトは誰にも真似ができないようなスタイルで豪華な細工を施している。これらは、彼が昨年ベルリンで上演されたロバー・・ウィルソン監督の演劇『ソネット』のために書いた24曲の中から選ばれたもの。
・タイトルにある"ルル"とはアメリカの名女優、ルイーズ・ブルックスが1926年ハリウッドからドイツに渡り、ゲオルク・ヴィルヘルム・パープスト監督の元で撮った『パンドラの箱』で演じた周りを不幸に陥れる「運命の女」たる踊り子の名前。ボロボロになりながらもまた立ち上がる力を持つような、そんな自分の二面性をルルの境遇になぞらえ「ルルのためのこの12曲を通してそれらの傷痕を身にまとい、崇高なものとすることを決意した」との事。
・アルバムの大半はウェインライトの家族、1月に亡くなった母でフォーク・シンガーのケイト・マクギャリグルと、妹でフォーク・ロック・ミュージシャンのマーサに関係するもの。「ありとあらゆる音符とフレーズは、母親の3年半に渡る癌との闘い」の痕跡で、マーサが自分の出産と母親の死に向き合う姿を見つめたことも彼にとっては「大きな畏敬の念とインスピレーションにつながる経験」であった。妹の名前がつけられた3曲目は最も「生身の自分が姿を現す」曲となっている。
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