ロイ・ハーグローヴ ROY HARGROVE
ハード・グルーヴ / RHファクター
HARD GROOVE / THE RH FACTOR

2003/5/14 RELEASE !
UCCV-1037 \2,548 (tax in) Verve
日本先行発売/日本盤のみ ボーナス・トラック2曲収録


エリカ・バドゥ、ディアンジェロ、コモンetc. 超豪華ゲスト参加!
ジャズとストリート・ミュージックを繋ぐ男、ロイ・ハーグローヴ。
奇跡のセッションが生んだ21世紀のネオ・ソウル/ジャズ・アルバム!

1990年にウィントン・マルサリスに見出されデビューして以来、若手ジャズ・トランペッターの王道を突き進んできたロイ・ハーグローヴ。最近は、ハービー・ハンコック、マイケル・ブレッカーとのグループ“ディレクションズ・イン・ミュージック”の一員としても活躍中です。

しかしその一方で、かねてからNYのクラブ・シーンでのセッションを通じて、ジャズ以外のミュージシャンと積極的に交流をはかってきました。2000年にはディアンジェロの傑作『ヴードゥー』のレコーディングにアレンジと演奏で参加。その後のツアーにも加わり、一躍R&B/Hip Hop系ファンからもその存在を知られるようになりました。ディアンジェロ以外にも、コモン『ライク・ウォーター・フォー・チョコレート』、エリカ・バドゥ『ママズ・ガン』などのレコーディングにも参加しています。
今回は、そうしたR&B/Hip Hopアーティストとの交流の成果をフルに発揮した作品。超人気アーティストをゲストに招き、ジャズと最先端のストリート・ミュージックとの融合に挑んだ、ロイでしか成し得ない豪華作です。最先端のクリエイターたちが集結し繰り広げた、ジャンルを超えた熱きセッション。ジャズの最新形が、間違いなくここにあります。




01)ハードグルーヴ (B. Wright)
02)コモン・フリー・スタイル feat. コモン (Hargrove-Lynn)
03)アイル・ステイ feat. ディアンジェロ (Clinton-Hazel)
04)インタールード (Hargrove)
05)パスター“T” (Anderson)
06)ポエトリー feat. エリカ・バドゥ、Qティップ
  (Hargrove-E. Wright-Fareed)
07)ザ・ジョイント (Hargrove)
08)フォーゲット・リグレット feat. ステファニー・マッケイ (Schwarz-Bart)
09)アウト・オブ・タウン (Hargrove)
10)リキッド・ストリーツ (Hargrove)
11)クワー/ホーム feat. アンソニー・ハミルトン (Hargrove)
12)ハウ・アイ・ノウ feat. シェルビー・ジョンソン (Alford-Hargrove-Palladino-Johnson)
13)ジューシー feat. ルネー・ヌーヴィル (Hargrove-Mandel-Neufville)
14)ザ・ストローク (Hargrove)
15)インタールード2 (Hargrove)
16)ポエトリー(edit) feat. エリカ・バドゥ、Qティップ (Hargrove-E. Wright-Fareed)
*15,16 : 日本盤のみのボーナス・トラック  




RHファクター
featuring
ロイ・ハーグローヴ(tp, flh, key, per, arr.)
コモン(rap) on M-2
ディアンジェロ(vo) on 3
エリカ・バドゥ(vo) on 6,16
Qティップ(rap) on M-6
ミシェル・ンデゲオチェロ(b) on 6,11
ステファニー・マッケイ(vo) on 8:今年デビューが決定している黒人女性ヴォーカリスト
アンソニー・ハミルトン(vo) on 11:ディアンジェロ・バンドのバック・ヴォーカリスト
シェルビー・ジョンソン(vo) on 12:ディアンジェロ・バンドのバック・ヴォーカリスト
ルネー・ヌーヴィル(vo) on 13:かつてモータウンに在籍
ピノ・パラディーノ(b) on 1,3,5,7,8,12

★2002年1〜2月、NY、エレクトリック・レディ・スタジオにて録音
Produced by Roy Hargrove
Recorded & Mixed by Russell "The Dragon" Elevado


プレス・リリース



ロイ・ハーグローヴが世界最高のジャズ・トランペット奏者のひとりであることは、多くが認めるところである。

1997年にラテン・ジャズ作『ハバナ』でグラミー賞を獲得して以来、彼がシーンでもっとも多忙な男であることには間違いない(年間150回以上のギグをこなしている)。

しかし、それはすでに周知の事実ではないだろうか? それはそれでけっこうだが、もしもあなたが、ロイについてそれしか知らずに、彼の新しいネオ・ソウル/ジャズ・アルバム『ハード・グルーヴを聴いたとしたら、これは“流行に飛びついた売れ線狙い”だと思い込んでしまうかもしれない。しかし、それは大きな間違いなのである。

ロイは、アメリカでもっとも盛んにR&Bがラジオから流れてくる州のひとつ、テキサスの出身である。1969年生まれの彼が成長したのは、ちょうどファンクの黄金期にあたる。ウィントン・マルサリスが、ブッカー・T・ワシントン高校のヴィジュアル・アンド・パフォーミング・アーツ・ジャズ・バンドで演奏する16歳のロイを見出したとき、ロイはすでに筋金入りのPファンカーだったのである。

1990年にアルバム・デビューして以来、ロイはもうひとつの人生を送ってきた。すなわち、ニューヨークのアンダーグラウンド・クラブ・シーンにおけるジャム・セッションの猛者として、「グラント・ステップ」ではDJスマッシュのビート、「コンクリート・ジャングル」ではエレクトロニカ・グルーヴに乗ってリフを吹き、「チーター」ではエリカ・バドゥ(ロイとは高校の同級生)のバンド・メンバーとセッションし、「SOB's」ではソウル・ジャズのパイオニアであるロイ・エアーズのバンドに飛び入りしていたのである。2000年には、ディアンジェロの『ヴードゥー』のレコーディングとツアーにも参加した。

つまるところ、『ハード・グルーヴ』はおふざけでもなく、若いポップのファン層に向けてレーベルが仕組んだものでもない。実に理に適ったアルバムであり、ここに収められた16曲は、長年にわたるオープンマインドな裏稼業の成果なのである。


The RH Factorとは、ネオ・ソウルスター(エリカ・バドゥ、ディアンジェロ)やボヘミアン風ラッパー(Qティップ、コモン)、ジャズの鬼才(バーナード・ライト、マーク・キャリー)、ジャムバンドの象徴(カール・デンソン)、ソウルクェリアンズ(ジェームス・ポイザー、ピノ・パラディーノ)など、30代の20人からなる奔放なエリート集団における、このトランペッター/作曲家の変名である。

そして、『ハード・グルーヴ』はといえば、70年代のPファンクやムトゥーメ、ブラックバーズ、ウェルドン・アーヴィン、フレディ・ハバードのスタイルを混ぜ合わせ、そこに90年代後半のネオ・ソウル/ヒップ・ホップ風のひねりを効かせ、RHファクターの表の顔と裏の顔を加えたようなものとお考えいただきたい。ディアンジェロのうめき声が聴かれる、スライ・ストーンとパーラメントがレスター・ボウイのベッドルームで出会ったような「アイル・ステイ」から、官能的なヒップ・ホップ/R&B風のスウィングが魅力の「ポエトリー」、さらには、ロイによる、マイルス・デイヴィスのような病的なキーボードが聴かれる、徹底したフュージョン・ファンクの「アウト・オブ・タウン」まで、『ハード・グルーヴ』はまさに、過去を語り、現在の音を出し、未来を見据えた作品なのである。