ザ・スピリット・ミュージック・ジャミア

商品購入へリンク

ザ・スピリット・ミュージック・ジャミア
MESHELL NDEGEOCELLO PRESENTS THE SPIRIT MUSIC JAMIA: DANCE OF THE INFIDEL

2005/3/23 RELEASE ! 
UCCM-1077 \2,548 (tax in) Emarcy

これこそ、21世紀のスピリチュアル・ジャズ。 比類なき才能を持った女性ブラック・マルチ・クリエイター、初のジャズ・プロジェクト!



ミシェル・ンデゲオチェロは、グルーヴ感満点のベース・プレイに加えて、ラップ/ヒップホップ/ジャズ/R&Bを混ぜ合わせた、先鋭的なサウンドで人気を集める、女性ブラック・マルチ・クリエイター。93年の衝撃のデビュー以後、これまでにマドンナのレーベル、マーヴェリックから5枚のソロ・アルバムを発表。また、ジャズ界のミュージシャンとの交流も深く、ロイ・ハーグローヴの『ハード・グルーヴ』にも参加しています。

今回のジャズ・プロジェクトは、ミシェル・ンデゲオチェロのかねてからの念願だった企画。彼女の呼びかけにより、カサンドラ・ウィルソン、レイラ・ハザウェイ、ジャック・ディジョネット、ウォレス・ルーニー、ケニー・ギャレット、ニール・エヴァンス(Soulive)、ブランドン・ロス等、豪華ジャズ・ミュージシャンが集結。ヒップホップ、R&B、クラブ・ミュージックを消化した、「21世紀のスピリチュアル・ジャズ」作品です。






01)ム・ミン Mu-Min (Oliver Lake/ Me'shell Suhaila Bashir-Shakur)
02)アル・ファラク 113 Al-Faliq 113 (Me'shell Suhaila Bashir-Shakur)
03)アクエリアム Aquarium (Sabina Sciubba/ Emanuel Rueffler/ Meユshell Suhaila Bashir-Shakur)
04) パピヨン Papillon (for gregoire and federico) (Me'shell Suhaila Bashir-Shakur)
05)ダンス・オブ・ジ・インフィデル Dance Of The Infidel (for all those who struggle for community) (Oran Coltrane/ Me'shell Suhaila Bashir-Shakur)
06)ザ・チョーズン The Chosen (Me'shell Suhaila Bashir-Shakur)
07)ルクマン Luqman (Oliver Lake/ Don Byron/ Me'shell Suhaila Bashir-Shakur)
08)ホエン・ディド・ユー・リーヴ・ヘヴン When Did You Leave Heaven (Walter Bullock/ Richard Whiting)
Produced by Me'shell Suhaila Bashir-Shakur and Bob Power Executive Producer: Kofi Taha ★2003年3月1〜4日、ニューヨーク、アヴァター・スタジオにて録音



    ライナーノーツより


 ミシェル・ンデゲオチェロのジャズ・プロジェクトのアルバムが、ヴァーヴからリリースされる。この情報を、僕は03年の初夏の頃につかんでいた。しかし、当初そのアルバムは、04年の初めにリリースされる予定だったのだが、レーベル側の都合で順延となり、最終的にはこうして05年にリリースされることになった。しかもレーベルは、当初予定されていたアメリカのヴァーヴではなく、ユニバーサル・フランスに変更されたが、ともあれ、ミシェルのジャズ・プロジェクトがついに全貌を現わすことになった。ここでひとつ確認しておくと、このアルバムは、日本ではミシェル・ンデゲオチェロ『ザ・スピリット・ミュージック・ジャミア』としてリリースされるが、正式なプロジェクトおよびアルバム・タイトルは、Meshell Ndegeocello Presents the Spirit Music Jamia 『Dance of the Infidel』である。結局、パピヨン(Papillon)というプロジェクト名は使用されていないが、アルバムには、同名の曲が収録されている。なお"Jamia"とは、学校、もしくは何かを学ぶ場所を意味する言葉とのことだ。



    プロフィール(ライナーノーツより抜粋)


 ミシェルは、1969年に米軍に所属していた父親(サックス奏者でもあった)の赴任先だったベルリンで生まれている。本名はメアリー・ジョンソン。ミシェル・ンデゲオチェロは、"鳥のように自由"という意味のスワヒリ語である。ミシェルは70年代の初めに家族と共にベルリンから米国のヴァージニア州に移り、それからワシントンD.C.で暮らすようになる。ワシントンD.C.では、地元のゴー・ゴー・ミュージック・シーンに加わり、クラブで演奏しながらベースの腕を磨いた。加えて、彼女は名門ハワード大学で音楽を学び、本格的にプロのミュージシャンを目指すようになった。ハワード大学は全米でもっとも有名な黒人大学で、ダニー・ハサウェイやロバータ・フラック、リロイ・ハトスンなども、この大学の出身者である。やがてミシェルは、ニューヨークに進出し、さまざまなバンドのオーディションを受ける。そのバンドの中には、リヴィング・カラーも含まれていて、一時はバンドに加入するという噂も流れた。しかし、ミシェルはソロ・アーティストとして活動する道を選択する。ミシェルが制作したデモ・テープは、メジャーのワーナー・ブラザーズ、マドンナのマーヴェリック、プリンスのペイズリー・パークによる争奪戦を巻き起こした。その結果、ミシェルは、マーヴェリックと契約。これまでに計5枚のアルバムをリリースしてきた。『Plantation Lullabies』(93年)、『Peace Beyond Passion』(96年)、『Bitter』(99年)、『Cookie:The Anthropological Mixtape』(02年)、『Comfort Woman』(03年)の5枚である。

ミシェルの才能は、単に優れたベーシストという枠にとどまるものではない。彼女は自分で曲を書き、歌も歌う。また、ベースのみならず、キーボードやギターなども演奏するし、自らアレンジもする。すなわちシンガー・ソングライターにしてマルチ・インストゥルメンタリストである。だからこそミシェルは、これまでソロ・アーティストとしての道を歩んできたと言ってもいいが、彼女自身はバンドで活動することを夢見ていたという。たぶんこうした気持ちを常に胸に秘めていたということが、これまで積極的にセッション活動を行なってきた要因のひとつなのだろう。実際にミシェルは、これまで数多くのレコーディングやライヴのセッションに参加し、多彩なアーティストと共演を重ねてきた。マドンナ、ローリング・ストーンズ、サンタナ、プリンス、チャカ・カーン、ジョン・メレンキャンプ、スクリッティ・ポリッティ、アラニス・モリセット、ジョー・ヘンリー、サラ・マクラクラン、ベースメント・ジャックス、ハービー・ハンコック、スティーヴ・コールマン、マーカス・ミラー、ハーヴィ・メイスン……これらはほんの一部に過ぎない。ちなみに近年のミシェルのセッション・ワークの中で、もっとも重要なアルバムとして、フェラ・クティのトリビュート・アルバム『Red Hot + Riot:The Music and Spirit of Fela Kuti』(02年)、ジェルバ・ブエナの『President Alien』(03年)、RHファクターの『Hard Groove』(03年)を挙げておこう。なお、RHファクターはジャズ・トランペッターのロイ・ハーグローヴのプロジェクトで、ミシェルはエリカ・バドゥやQティップらと共演している。

 渡辺 亨/Watanabe Toru