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Steel Panther
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スティール・パンサー:アルバム・バイオグラフィー   
STEEL PANTHERが、約 2年数ヵ月振りのセカンド・アルバム「 BALLSOUT」を完成させた。そのサウンドは依然としてバンドの存在感と同様に極めてカラフル。血沸き肉躍る絶品のポップ・センスに裏付けられたアルバム収録曲は、我流のセンス・オブ・ユーモアの名を借りた毒ガス噴出で塗り固められている。全編が確信犯的なアダルト・オリエンテッド節全開で、歌詞のバカバカしさは思わず悶絶する空前のピンク色で染め抜かれ、その徹底追求の迫力はイギリスのコメディ・ユニットのモンティ・パイソンや映画『スパイナル・タップ』も裸足で逃げ出す、見事なまでの迫真性を確立している。アルバムは、スタンダップ・コメディアンとしての人気を確立し、1990年代後半から映画の世界にも進出しているデイン・クックのナレーションをフィーチャーした"In The Future"で幕が開く。続く"Supersonic Sex Machine"は前作収録の"Eyes Of A Panther"に匹敵する、彼らの正統性をむき出しにした素晴らしい曲だ。観客の笑いを取りまくるブラック・ジョークの切れ味の良さと、屈強たる演奏力、ソングライティングの卓越したセンスが、見事に融合し溶け合った象徴的な楽曲である。このアルバムのレコーディングは、ライヴのブッキングの時間の合間を縫って、約1年間くらい費やされたのではないかと思う。丁度、1年ほど前、まだ彼らが『Key Club』でレジデンス・バンドとして出演していた頃、久しぶりに表敬訪問している。その時、翌日からレコーディングが始まると話していた。スティックスだかサッチェルだったか忘れたが、「次のアルバムにはラジオでオンエア出来る曲を半分は入れたい」と話していた。これは歌詞の内容が下品過ぎて放送禁止状態だった前作の反省点を述べたものだと解釈したが、しかし、その反省点がどの程度本作に活かされているのかは判らない。何故ならば、依然として歌詞の過激さには全くブレーキがかかっていないからである。人を喰ったような歌詞は、天下無敵のバンドのスタンスを雄弁に物語っているばかりでなく、さらに拍車がかかった迫力を呑み込んでいる。そして、本作収録曲もまた1980年代の伝説的なバンド群へのオマージュを映し出しており、総ての楽曲が強力なメロディとキャッチーなフックで構成されている。一度聴いたら忘れられないそのポップ・センスの冴えは、楽曲に独特な生命力を授け、彼らの甘い罠の中に我々を誘い込んでいく。この整合性のあるスマートなサウンドを作り上げたのが、前作も担当したジェイ・ラストンである。彼はあの「THE BIG 4」のミックスを手掛け、ANTHRAXの最新作「WORSHIP MUSIC」のプロデュースも担当している。STEEL PANTHERとの相性も抜群だ。セレブからロック・ファンまで、相手を選ばず笑いのツボを押し続けるSTEEL PANTHERは、何と驚くことに、2011年12月、あのDEF LEPPARD、M?TLEY CR?Eとパッケージを組んで、イギリスのアリーナ・ツアーを行なうことを発表した。
(伊藤政則氏ライナー・ノーツより抜粋)


スティール・パンサー:パーソナル・バイオグラフィー
  

=マイケル・スター=
俺は幼稚園の時に歌い始めた。幼稚園で劇をやってたんだ。ベビーシッターにも歌いかけたっけ。そうすれば彼女が俺をぎゅっと抱きしめてくれるから、彼女のおっぱいのそばによれるんだもの。1年生の時にお袋と一緒にロサンゼルスへ引っ越したのは、クスリを売ったり、ハリウッドでテレビ番組のプロデュースをやったりしている男とお袋が出会ったからだ。そこで俺は"フリー・ビアー"(無料ビール、ただ酒の意味:訳注)っていう初めてのバンドを始めたんだけど、みんなが俺達のビールを飲みたがるもんだから名前を変えなきゃならなかった。最低だったよ。で、名前を"ブラック・パンサー"に変えたんだけど、これは女の子達が猫や黒い車が好きだからなんだ。俺達はビール・パーティや学校の文化祭みたいなところでプレイしていた。文化祭で10位になったら、女の子の方から寄ってくるようになったね。それはともかく、俺達としてはずっとただでビールが飲めて、ステージでハイになれるからビール・パーティの方がよかったよ。パーティをやってる家から食い物も盗めるし、そこで寝ることもできたしさ。(女の子達と一緒にね、もちろん)

=サッチェル=
  俺はエンタテインメント業界で育ったんだ。俺のお袋はカリフォルニア州フレスノにできたチャック・E・チーズの最初の店でウエイトレスをしていたし、オヤジは2回『ゴング・ショー』のオーディションを受けているんだ。それに、俺のばあちゃんはスイスの出身なんだけど、彼女の家系は長年にわたって代々ヨーデル歌手を輩出しているんだよ。ヨーデルなんてのは間抜けのやるもんだと思うけど、とにかく俺の家族にはそういう才能があるから、俺が速弾きギタリストになっても不思議じゃないよな。

=レクシー・フォックス=
  俺はレクシー・フォックス。Xが一杯あるのは、セックスが一杯ってことだから! 俺は自分の名前が気に入ってるんだ。レクシーってセクシーと韻を踏んでるし、フォックスもボックスと韻を踏んでいるからね。ボックスはヴァギナの別名でもあるしさ。ヴァギナはクールだよ。俺達はみんないつでもそこへ自分達のペニスを突っ込んでいるからな。マイケルによると、汚いヴァギナにペニスを突っ込むとヘルペスとか淋病みたいな性病にかかるんだって。そいつにかかると、小便をした時に焼け付くような痛みがあるんだよ。石けんでマスターベーションして、ペニスの穴に石けんが入った時も同じようになるけどね。

=スティックス・ザディニア=
  ぶっ叩くドラマーもいれば、軽く叩くドラマーもいる。でも、ドラムとマリファナのパイプについちゃ、俺以上に激しく叩けるやつはいない。俺が軽く叩くのは、楽屋であばずれのケツを叩く時だけだ。俺はニュージャージーで、おばあちゃんに育てられた。彼女は大恐慌の時代を経験していたから、その印象が凄く強かったんだろうな。子供の頃の俺は皿の上のものをかけら一つ残さず全部きれいにたいらげないと、食事の席を離れることができなかったんだから。しかも食事は常に炭水化物過剰でね。おかげで3年生の頃には糖尿病になっていたよ。俺は以前、体重制限を104キロオーヴァーしちゃって、ボン・ジョヴィのオーディションを受ける機会を逃したことがあるよ。