■Ibrahimはフランスで最も大きな音楽の賞“Victoire du Jazz”において “Instrumental Discovery” (2010) “Artist of the Year” (2013) を受賞しており、フランスでのインストゥルメンタル界で最も売れるアーティストとなっており、映画『Yves Saint Laurent』などの音楽も手がけている注目の音楽家。
■本作は歴史を覆してきた女性たちへの讃歌。彼女たちのアーティスティックな影響が今日私たちが生活の中にも大きな影響を与えてくれている。そういった女性の中でもアラブの人々にとって最も象徴的で子供のころから最も聞いてきた声の持ち主であるOum Kalthoumを選んだんだ。■ピアニストFrank Woesteと私はこのエジプトを代表するディーヴァの素晴らしい代表的な１曲を選び、ジャズにしてみた。それはよくある方法ではあるけれど、そういった文化の融合で革新的なことができればと思ったんだ。その曲は “Alf Leila Wa Leila” (“The Thousand and One Nights”)という曲で1969年にBaligh Hamidiの作曲によるものなんだけど、組曲の形を取っていて約1時間にも及ぶものなんだ。(当時はそれが主流だったそう）3分間のコーラスと5分から25分間くらいのバースから成っていて、曲の大半はオリジナルでもインプロヴィゼーションなんだ。もちろん本作でもそうしているよ。素晴らしくエキサイティングな曲なんだ。■2011年にリリースされたマイルスへのトリビュート・アルバム『Wind』と同じく、ほぼ同じメンバーでNYで録音。