ワード・オブ・マウス新伝説

10人のベーシストとビッグ・バンド・サウンド !
天才ジャコの夢がまた伝説となった。

ワード・オブ・マウス新伝説
  / ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド

WORD OF MOUTH REVISITED / JACO PASTORIUS BIG BAND

2003/8/21 RELEASE ! 日本先行リリース
UCCT-1079 \2,548 (tax in) HEADS UP
直輸入盤仕様/エンハンストCD仕様

ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド 来日決定 ! !
 2004年 3月22日(月) - 27日(土) ブルーノート東京 (問) 03-5485-0088

●プロデュースにはジャコ・パストリアス・ビッグ・バンドのトロンボーン/コンダクターとして活躍したピーター・グレイブスが担当。
●そして今回話題なのがジャコの残した1970年代のプレイと新たにビッグ・バンドと共演したハービー・ハンコック作曲の「ウィグル・ワァグル」。また、ジャコ本人の肉声入り。
●カバー・ジャケットのイラストはジャコ本人が残したイラストを採用。







01)ジャコ・スピークス
02)ハヴォナ / ジミー・ハスリップ
03)ティーン・タウン / Featuring Bassist: ヴィクター・ウッテン 
04)ジャコ・スピークス
05)パンク・ジャズ / Featuring Bassist: リチャード・ボナ 
06)ジャコ・スピークス
07)バーバリー・コースト / Featuring Bassist: ジェラルド・ヴィーズリー
08)やさしく歌って / Featuring Bassist: ジェフ・カースウェル
09)ジャコ・スピークス
10)(ユースド・トゥ・ビー・ア)チャ・チャ / Featuring Bassis: ヴィクター・ベイリー
11)ウィグル・ワァグル / Featuring Bassist: ジャコ・パストリアス 
12)ジャコ・スピークス
13)コンティニューム / Featuring Bassist: ジミー・ハスリップ
14)ジャコ・スピークス
15)エレガント・ピープル / Featuring Bassist: ジェラルド・ヴィーズリー
16)オーパス・ポーカス / Featuring Bassist: デヴィッド・パストリアス
17)ピーター&ジャコ・スピークス
18)ドミンゴ / Featuring Bassist: ヴィクター・ベイリー
19)フォゴットン・ラヴ / Featuring Bassist: クリスチャン・マクブライド
20)ジャコ・スピークス
21)パンク・ジャズ・リヴィジテッド 
   / Featuring Bassist: マーカス・ミラー






Featuring Bassist:
 ヴィクター・ベイリー
 リチャード・ボナ
 ジェフ・カースウェル
 ジミー・ハスリップ
 クリスチャン・マクブライド
 マーカス・ミラー
 デヴィッド・パストリアス
 ジャコ・パストリアス
 ジェラルド・ヴィーズリー
 ヴィクター・ウッテン





  ベーシストたちのコメント -ライナーノーツより-


「私の知っているほとんどのミュージシャンは、異口同音にジャコが音楽にもたらした偉大な貢献を誉め称えている。年を追うごとに、彼の思い出は強烈なものになっていくような気がする。人々が彼のことをいつまでも忘れないでいるかどうかは、僕たちにかかっているんだ」
マーカス・ミラー


「初めてジャコを聴いたときのことはよく覚えている。
その日を境に、私はそれまでとは別のベース奏者になった」
ヴィクター・ウッテン


「ベースとはどんなものか、ジャズ・コンポジションとはどんなものかを本当に理解するためには、ジャコのやったことを深く味わう必要がある。彼の楽器に対するアプローチは大胆きわまりなかった。彼のようなミュージシャンは二度と現れないだろう」
ジェラルド・ヴィーズリー


「最高のサウンド、見事なタッチ、素晴らしい感覚、誰も思いつかないアイデア……彼にはすべてが備わっていた。彼は主にリード・ベースを弾いていたのに、本来のベース奏者に求められるグルーヴとエネルギーをバンドに与えていた」
ヴィクター・ベイリー


「初めてジャコを聴いたのは14歳のときだった。それまで私はギターを演奏しており、ベースを演奏したいなどとは夢にも思っていなかった。ある男がジャコのテープを聴かせてくれた。そのときに聴いた〈トレイシーの肖像〉は、いまも私のフェイヴァリット・チューンになっている。その日から、私はギターを止め、ベースを弾くようになった」
リチャード・ボナ


「エレクトリック・ベースを演奏する者は、必ずジャコの洗礼を受けなければならない。彼はそれまで誰もやらなかったような――そして今後も誰にもできないような――やり方でエレクトリック・ベースという楽器を革新した。この楽器に関して彼ほどの革新者はいない、これは掛け値なしの真実だ」
クリスチャン・マクブライド


「ジャコは古今を通じて最高のベース奏者のひとりだと思う。彼は人間の知力の及ばないところにいた。レーダーですら探知不可能だった。そういう存在だったからこそ、彼は人々を惹きつけたんだ」
ジミー・ハスリップ


「自分が信じるもの、自分が演奏するやり方について、彼が見かけを取り繕うことは一切なかった。彼がいったんアンプのプラグを差し込んで演奏をスタートさせると、そこには何の制約もなかった」
ジェフ・カースウェル


「ジャコのプレイヤーとしての偉大さは広く知れわたっていても、作曲者としての才能については見過ごしている人が多いのではないかと思う。彼の作曲の才能は演奏をすら上回っていたのではないかと私は感じている。それは天賦のものだった。人はそれを生まれつき持っているか、持っていないかのどちらかであり、たまたま彼はそれを持っていたんだ」
デイヴィッド・パストリアス





  ライナーノーツ


ジャコは後年、精神障害によって悲劇に見舞われたが、彼の輝かしい革新的な音楽の価値は少しも損なわれていない。彼の音楽はジャズのみならず、現代ポップ・ミュージックのすべての分野に影響を及ぼしている。かつて彼がグレイヴス・バンド、ソロ・アルバム、ウェザー・リポート、ワード・オブ・マウスなどのために書いた有名な作品やアレンジは、今日に至るもピーター・グレイヴス・オーケストラの主要なレパートリーになっている。演奏だけを取り上げても、20世紀最高のエレクトリック・ベース奏者としての名声は揺るぎないのに、そのうえ彼は作・編曲の面でモダン・ジャズの発展に重要な貢献を果たした。それは今後より深く分析されることにより、さらに高い評価を受けることになるだろう。

『ワード・オブ・マウス新伝説』はジャコの遺産に捧げられたアルバムだ。このプロジェクトにおいて、グレイヴスと仲間のミュージシャンは自らのバンドを「ジャコ・パストリアス・ビッグ・バンド」と名付け、現代ジャズ・シーンにおける最高のエレクトリック・ベース奏者たちの参加を得て、ジャコの作った名曲を演奏している。すでに触れたウッテンやマクブライドのほか、ジェラルド・ヴィーズリー、ヴィクター・ベイリー、リチャード・ボナ、マーカス・ミラー、ジミー・ハスリップ、ジェフ・カーズウェルといったベーシストたちの顔触れは、間違いなくジャコの微笑みを誘うことだろう。ジャコの甥、デイヴィッド・パストリアスも参加して〈オーパス・ポーカス〉ですぐれたプレイを披露している。

彼らがこのプロジェクトに参加したのは、演奏するためであると同時にジャコの偉大さを証明するためでもあった。ヴィーズリーはこう語っている。「ベースとはどんなものか、ジャズ・コンポジションとはどんなものかを本当に理解するためには、ジャコのやったことを深く味わう必要がある。彼の楽器に対するアプローチは大胆きわまりなかった。彼のようなミュージシャンは二度と現れないだろう」

『ワード・オブ・マウス新伝説』でフィーチャーされるベースの名手たちの陣容は、おそらくこれまで集められたなかで最も豪華なものだろう。それでもなお、このアルバムの究極の主人公はジャコ・パストリアスだ。ここに収められた13曲は、有名なもの、それほど知られていないものと様々だが、すべてがテクニックや音楽性といったものを超えた創造的なエネルギーに満ちあふれている。〈ウィグル・ワグル〉などを聴くと、グレイヴスのオーケストラで一緒だった仲間たちに託されたジャコの魂が脈打っているのを確かに感じ取ることができる。
天才のサウンドをたっぷりと聴き取り、味わっていただきたい。

ライナーノーツ:ジョン・C・ブルーニング氏 (訳・川嶋文丸氏)