BIOGRAPHY

1953年9月8日チェリスト井上頼豊の長男として東京に生まれる。

和光学園中学校、都立青山高校を経て、桐朋学園大学音楽学部作曲科在学中(故・三善晃氏に師事)より、CM音楽作編曲家、キーボード奏者として活動を始め、その後、アレンジャー・プロデューサーとして多数のプロジェクトに参加、数多くのヒット曲を生み出してきた。

故・大瀧詠一氏とは自称師弟関係を70年代ナイアガラレーベルのコロムビア在籍時から維持し「Each Time」、「NIAGARA SONG BOOK I・II」「幸せな結末」等多数にプレーヤー、アレンジャーとして参加。

2000年前後より福山雅治氏の作品作りに加わり、演奏、編曲、ツアーのキャプテンとして多数のプロジェクトに全面的に参加。2014年には初の海外公演を成功に導く一端となる。

1981年 single「GRAVITATIONS」(ヨコハマタイヤASPEC TV-CM)、album「予言者の夢」で、ソロ・アーティスト・デビュー。以降、先鋭的なサウンドと現代詩ともいえる歌詞を駆使して多数の作品を発表。

ロンドンとの2拠点化が1985年頃から進みDavid Rhodes(Peter Gabriel Band)、Simon Phillips、Jon Kelly(Kate Bush)、Tchad Blake等との交友からは多数の作品が生まれている。

舞踏、映像など音楽以外の創作活動への参加も数多く、コラボレーションを続けているアーティストもジャンルを越えて多数。

1996年より国立音楽大学音楽デザイン科にて新しい音楽語法のレクチュアを担当。

2006年Tchad Blakeのミックスによるアルバム[Criteria]発表。ADLIB AWARD受賞。

同年、音楽+インスタレーション[SOUNDINGS]を表参道ヒルズ、NAdiffにて開催。

2010年春、音楽と言葉のウェブサイト「千律譜・BASHO」を松岡正剛氏とのコラボレーションとして開設。

2011年8月、初の単行本「僕の音、僕の庭」(筑摩書房)発売。

2013年、「連歌・鳥の歌」プロジェクト プロデュース。2016年にはスペイン、ウクライナ公演を成功させた。

2010-12年、完全ソロコンサートシリーズ「僕の音」を銀座ヤマハホールにて開催。アコースティックな響きと赤川新一による新しい音響アイデアとの融合、藤本晴美の幻想的な照明とともに物語性の高い音楽庭園を具現。その後も延長線上にあるリサイタル的活動が継続、2016年秋には東京文化会館小ホールにてチェロアンサンブルによる「楽創會」を開催。

伝説的バンド「パラシュート」を始め、信頼しあうミュージシャン達とも意欲的に活動をしている。「井山大今」村上秀一氏との「Seven」 山木秀夫氏、三沢またろう氏との変則編成トリオ「DSD Trio」など。

2017年8月30日にオリジナルアルバム「予言者の夢 PROPHETIC DREAM」「CRYPTOGRAM」「SPLASH」「架空庭園論」とベストアルバム「UNDULATION」を再発。

10月25日には11年振りのオリジナルアルバム「OSTINATO」、編曲作品集「Seeing」と「Believing」発売。