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“現存するもっとも偉大なピアニスト”のほぼ20年ぶりのアルバム、2/25発売

絶賛された2008年ザルツブルク音楽祭でのリサイタルがリリースされる。
「ソコロフは、もう永遠に失われたと考えられていたピアニズム、音楽的才能、芸術性で聴衆を感動させた」。

『サンフランシスコ・クロニクル』紙
 2014年10月16日、ベルリン。ドイツ・グラモフォンは世界でもっとも謎めいた、幻のピアニストのひとり、グリゴリー・ソコロフと独占的契約を結んだことを発表した。この国際的に絶賛されている1950年、レニングラード生まれのロシアのピアニストは聴く者を魅了する技量、無限とも思える多彩で繊細な音色、演奏の精神的深さで知られている。

 ソコロフは、しないことでも知られている。つまり彼はオーケストラと共演しなくなってもう5年以上がたっている。また彼はスタジオ録音を行なわないし、自分自身を表現するには演奏を通して行なう方がより楽と感じているためにインタビューを受けることにも気が進まない。卓越した芸術性を追求することに妥協しない彼はいつもあらゆるリサイタルの前に、他のピアニストたちが求める、少なくとも倍のリハーサル時間を要求する ―― そしてまるでそのお返しのように、通常の倍の量のアンコールを弾く。要するに完璧さへの希求がソコロフの芸術を特徴づけているのである。

 2008年のザルツブルク音楽祭でライヴ録音された、モーツァルト、ショパンの作品によるリサイタルは彼のイエロー・レーベルでの初めてのアルバムで、2015年初頭に全世界で発売されることになっている。このCDは、1992年に録音され、1996年に発売されたシューベルトのソナタ以来、ほぼ20年ぶりの彼の新しいアルバムとなる。 

 ティーンエイジのソコロフは1966年にモスクワで開催されたチャイコフスキー国際コンクールでセンセーショナルな優勝を果たし、初めて世界的な注目を集めた。以来彼は並外れた高潔さとすばらしい個性、深い洞察力に基づく演奏で世界中のピアノ音楽愛好家たちの心を奪い続けている。

「この男はカリスマ的人物で」、『ベルリナー・ツァイトゥング』紙はこう書いた、「瞑想的な薄暗さの中で行なわれた彼のコンサートは儀式となった、いや聖地巡礼と言った方がふさわしい!」。

ソコロフのリサイタルは相変わらずユニークである。彼は年間最大70回のコンサートを開いており、プログラムの半分を1月に、もう半分を10月に替えている。豊富なアンコールは名物となっており、いつも彼の多くの熱烈なファンたちから期待されている。

 ドイツ・グラモフォンの社長、マーク・ウィルキンソンはこう表明した。「待つことはようやく終わりました。私たちはイエロー・レーベルにマエストロ・ソコロフが加わることを歓迎し、この上ないアルバムのリリースを予告します。絶対的に彼に傾倒している大勢のファン、彼の注目に値するコンサートのすべてに行こうとしている多くの人々がいるにもかかわらず、彼は際立った“アンチ・スター”であり続けています。批評家たちもピアノ音楽愛好家たちも同様に何年も前から彼の活動について知っています。私たちはいま、この人生に対して肯定的な、深遠な、謎めいたアーティストをできる限り幅広い聴衆の方々に紹介したいと思っています」。

「ほとんどの人たちはじつに単純に彼のことを現存するもっとも偉大なピアニストとみなしている」とロンドンの『ザ・インデペンデント』紙は断言するが、一方『ザルツブルガー・ナッハリヒテン』紙は最近こう意見を述べた。「グリゴリー・ソコロフのピアノ演奏は絶えず銀河宇宙間の次元に広がり続けている ―― このロシアのピアニストはとうの昔に自分自身の宇宙になったのである」。

グリゴリー・ソコロフ
『ザルツブルク・リサイタル 2008』[SHM-CD]

Uccg 1695 Hsm

2015年2月25日発売 / UCCG-1695 / 3,780円
→収録曲

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