BIOGRAPHY

10cc


イギリスのマンチェスター出身のグループ。ポップでありながらひねりのある実験的な独自のサウンドで、解散した今も根強い人気を誇る。
元ザ・モッキンバーズのグレアム・グールドマン(b)、元マインドベンダーズのエリック・スチュワート(g)、コンビで音楽活動をしていたロル・クリーム(g,
key)とケヴィン・ゴドレイ(ds)によって結成された。70年に前身バンドのホットレッグスが、シングル”ネアンデルタール・マン”を全英3位を記録するヒットとする。バンド名を10cc
に改め、72年、UKレーベルからのデビュー・シングル”ドナ”をスマッシュ・ヒットさせる。73年に1stアルバム「10cc」、74年、2ndアルバム「シート・ミュージック」を発表し、75年の3rdアルバム「オリジナル・サウンドトラック」は彼らの最高傑作といわれるが、メンバー間の方向性の違いが次第に顕著になり、76年の「びっくり電話」を最後にゴドレイ&クリームが脱退。以後はグールドマンとスチュワートが中心となってよりポップな音楽を展開していくが、83年に正式解散。バンド脱退後のゴドレイ&クリームはミュージシャン活動のほかに、ビデオクリップの監督として傑作を次々に発表し、高い評価を受ける。スチュワートはサッド・カフェのプロデュースや映画音楽などで活躍、グールドマンはワックスとしてアルバムを発表。92年にオリジナル・メンバーが集まって、「MEANWHILE」を発表、95年にはグールドマンとスチュワートにより「ミラー、ミラー」を10cc名義で発表している。