BPO × DG 世紀の名盤100
◆ベルリン・フィル&ドイツ・グラモフォン 録音開始100年記念特別企画
1913年、ベルリン・フィルとドイツ・グラモフォンの輝かしい録音の歴史はスタートしました。最初の録音は当時の常任指揮者、アルトゥール・ニキシュ指揮によるベートーヴェンの交響曲第5番《運命》でした。それ以来、名演・名盤の歴史を通して、双方はその世界的な名声を確立して行ったのです。
◆2大トップ・ブランドの総力を結集した魅力的なカタログ・リリース
世界に君臨するNo.1オーケストラ、ベルリン・フィルとNo.1クラシック・レーベル、ドイツ・グラモフォンのブランド力を全面に押し出したカタログ・シリーズ。名指揮者との名演による世紀の名曲・名盤シリーズ。3か月連続で合計100タイトルをリリース!
ニキシュ、フルトヴェングラー、カラヤン、アバドを始め、ベーム、ヨッフム、クーベリック、ジュリーニ、マゼール、バーンスタイン、レヴァイン、小澤征爾、ブーレーズ、等々、スター指揮者のあの名盤が目白押し!
本シリーズに登場する指揮者たち、総勢32名 | ||
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◆クラシック評論家の諸石幸生氏、浅里公三氏によるシリーズ監修
■第1回発売 9/18(30点)
■第2回発売10/16(40点)
■第3回発売11/13(30点) 合計100タイトル
1CD ¥1,680(税込) 2CD ¥2,730(税込)
初回プレス限定 / 高音質SHM-CD仕様
高精度なルビジウム・クロック・カッティングによって、よりマスターに忠実な音質を再現
歌詞対訳付(声楽作品)
諸石幸生(音楽評論家)
DGはクラシック・レコーディング史に聳え立つ信頼のブランドである。1898年に誕生した歴史そのものも凄いが、ドイツの名門という以上に世界屈指のオーケストラ、ベルリン・フィルハーモニー管弦楽団と築き上げてきた歴史の深さにも驚かされる。それは1913年、当時、ベルリン・フィルを統率していた名指揮者ニキシュとベートーヴェンの交響曲第5番《運命》を録音して以来、今日まで継続されていることになる。
今回、このニキシュとの初録音から今年が百年になることを記念して、「BPO×DG 世紀の名盤100」という形で過去のベルリン・フィルの録音が集大成されることになった。ニキシュ、フルトヴェングラー、カラヤン、アバドといったベルリン・フィルと「名演の時代」を作り上げてきた歴代の音楽監督との名盤を筆頭に、サバタ、フリッチャイ、ホーレンシユタインなどとのモノラル期の歴史的名演、ベーム、クーベリック、ジュリーニ、マゼールらによるステレオの名盤の数々、そして1990年代以降のブーレーズ、小澤征爾、レヴァインによる最新の録音までを網羅した壮大なるアンソロジーである。個人的には、久々に手にすることが可能となるモノラル期の録音が気になるが、そのすべてがベルリン・フィルの演奏であり、改めて私たちはこの名門オーケストラの底力を前に動けなくなってしまうような感動体験に打ち震えることであろう。
それにしても、100年にわたる演奏の歩みがこうして私たちの手になるのである。これは音楽ファンだけが手にし得る心の贅沢であり、真に輝かしい名演という名の生きた音楽の遺産である。
浅里公三(音楽評論家)
1913年に伝説的な巨匠ニキシュとベルリン・フィルによる《運命》は、世界的な指揮者とオーケストラの最初の録音としてあまりにも有名だが、その100年の歴史はオーケストラ録音の変遷史でもある。有名な指揮者やオーケストラがレコードに無関心だった草創期におけるニキシュとベルリン・フィルの《運命》全曲録音は、いまでは想像もできないほどの画期的な壮挙であり、その革新の意欲はオーケストラと歴代の巨匠たちによって現在までうけつがれているからである。それはニキシュを受けついだフルトヴェングラーの時代にマイクを使用する電気録音が開発されると一段と加速し、プフィッツナーやクナッパーツブッシュ他の名指揮者たちも次々と録音、戦後もLP、ステレオ録音、デジタル録音とCDというレコードの技術革新がつづく中、ベルリン・フィルは音楽監督のカラヤンやアバドとともにつねに時代の最先端に立つ名演・名録音を送り出している。
またベルリン・フィルのCDの大きな魅力のひとつは、いつの時代にも音楽監督だけでなく多彩な顔ぶれの名指揮者たちとも録音してきたことだろう。ベーム、フリッチャイ、ヨッフム、クーベリック、ジュリーニ、マゼール、バーンスタイン、レヴァイン、小澤征爾、ブーレーズ等、個性豊かな巨匠たちとの録音も、ベルリン・フィルの高度な機能性と多様な表現力を再認識させる名演揃いである。