Biography

ヴォーチェス8


 『ア・カペラ・グループ“ヴォーチェス8(エイト)”はただものではない―― 想像力をかきたてる表現力とバランスのとれたプログラムで圧倒的な存在感を示す』(クラシカル・ミュージック・デイリー)
 ヴォーチェス8は、イギリスの8人の若手歌手によって結成された、最前線をいくア・カペラ・グループ。国際的な受賞経験も持つ。ルネサンスのポリフォニーからユニークな編成のジャズやポップスまで幅広いレパートリーを持ち、その素晴らしいパフォーマンスと洗練された歌唱力、声楽の可能性を最大限に活かして紡ぎ出す音色は非常に高い評価を得ている。
 2003年にウェストミンスター寺院聖歌隊出身者たちで結成され、2005年にイタリアのゴリツィア国際合唱コンクールで優勝。以降、イギリスをはじめ、ヨーロッパ、アメリカ、アフリカ、アジアなどで精力的に演奏活動を行っている。

 クラシック界とア・カペラ界の両方で活動を展開している。2009年には、彼らの最初のアルバム『Evensong』がア・カペラ・レコード大賞(CARA)にノミネートされた。数あるCDの中でも、シグナム・クラシックに初めて録音したアルバム『エイセス・ハイ』にはユニークなアレンジで歌うジャズとポップスの名曲や、ジム・クレメンツが8重唱のために編曲した「007」の主題歌などがおさめられており、ヴォーチェス8の魅力が存分に発揮された作品となっている。また、同レーベルからの2枚目はJ.S.バッハのモテット集で、こちらも1枚目と同様一般発売されている。
 ロンドンの主要なホールでの演奏経歴としては、ロイヤル・フェスティバル・ホール、ウィグモア・ホール、アレクサンドラ・パレス、キングス・プレイス、コヴェントガーデン王立歌劇場などがあげられる。また、ベルリン・ドイツ放送やラジオ・フランスの音楽番組でのライヴ録音など、国際的なテレビやラジオにも定期的に登場している。

 ヴォーチェス8は、非営利団体であるヴォーチェス・カンタービレ音楽財団の教育プログラムにおいても重要な役割を果たしている。彼らは、財団がイギリス国内の200の学校で展開している大規模なアウトリーチ・プロジェクトの一環として、革新的なワークショップを行っている。ヴォーチェス8の教育活動は、年齢や能力を問わず世界中のあらゆる人たちを対象としたワークショップやマスタークラスを行い、音楽を通してその人たちの創造力を刺激することを目的としている。
イングランド芸術評議会、音楽家慈善基金、音楽家のための名誉組合(Worshipful Company of Musicians)よりサポートを受けている。また、オフィシャル・スポンサーであるT.M.Lewin社にも支援を受けている。