アフレイドfeat.アティチュード
この曲には7歳から11歳までの子供たちで編成されたクワイア(聖歌隊、合唱団)がフィーチュアされてるのよ。彼らは実は私たちが作業をしてたマイアミのスタジオのすぐ近くにあったミドルスクールに通う生徒たちでね。彼らは曲の最後で凄く一生懸命歌ってくれてるでしょ、まるで野外で歌ってるみたいで……あれは元々数年前にミドルスクールの子供たちの野外パフォーマンス用に作られたトラックに合わせて歌ってるのよ。彼らのお陰で凄くクールな雰囲気のものになったと思うわ。何て言うか、トランスっぽいテイストもあるでしょ、エレクトロニックの要素もあってゴージャスで……だけどあそこに歌われている、自分が今どこに立っているのか分かってなくて、何か大事なことを言いたいんだけどどうやってそれを言えばいいのか分からないみたいな、そういう感じがそのまま出てると思うわ。若さや未熟さや、ある意味純粋で世間知らずなところも感じさせるでしょ。
プロミスキュアス〜ふしだらなビート。feat.ティンバランド
この曲は凄くクールでしょ、男と女が対等な立場で駆け引きしててね。2人は一緒に過ごすかどうかを話し合ってるわけ。実際のところ、きっと誰にでもセクシーな気分になることってあると思うのよ、何て言うか……リスキーな気分になる時がね、ハハハ。分かるでしょ、お互い焦らし合って、楽しんで……恋愛関係の醍醐味よ。
マンイーター
これは別にセクシュアルな駆け引きについて書いた曲ってわけでもないのよ。まず何よりも「マンイーター」はリズミックでラウドでアグレッシヴな獣みたいな存在で……アハハハ。このトラック自体が獣になって命を宿したと言うか、自立呼吸を始めたみたいな感覚があったのよ。この曲が出来たのは本当に唐突で……これは私が初めて怖いと思った曲なの、今から4年くらい前の話なんだけどね。スタジオの中で、2人がキーボードでプログラミングをしてて、私はマイクの前に立って、ビートを流して、ただ何となくジャムってたわけ。でも演ってるうちに私がこれまでに経験したどのジャムとも違う、不思議なエナジーが部屋の中にどんどん満ちてきて……ヴォリュームは10を超えてたわ。ふと気がつくと部屋じゅうにどこからか煙が充満していて、見るとスピーカーの方からだったの。そのうちゴムの焼けるような匂いがし始めたと思ったらスピーカーから炎が上がったのよ。私たちはすっかり震え上がっちゃって、それから2週間その曲には触らなかったわ。でもしばらくしてから再度アプローチしてみたら、これはグレイトな曲だってことが分かって……で、「マンイーター」と言えば、読んで字の如く昔ながらの「人喰い」と解釈してもらって構わないわ。歌詞の中では一人称と三人称を行ったり来たりしてるけど……実のところ私自身の感覚としてはもっと大きな、私たちの生きてる世界全体のことを書いたつもりなの。私たち消費者たちがどれほど貪欲にもっと、もっとってあらゆるものを欲しがることを止めないか……私たちは絶えず人喰いを欲してるのよ、自分たちを捕らえて飲み込んでしまうようなものをね。もっと“マンイーター”をくれ、もっと! って。それからもうひとつの見方としては昔ながらの、黒いドレスを着た女性みたいな、80年代のレコードみたいな解釈も成り立つと思うわ、ハハハ。アンジェリーナ・ジョリーみたいなタイプの、男を虜にする魅惑的な女性って言うのもね。でも彼女は私みたいな人間にとってはある意味アイコンみたいな存在になってるわ。確かに典型的な「男を骨抜きにする」タイプの女性だけど、一方で自分の欲するところをちゃんと心得てて、それをどこまでも追い求めて行くわけ。三次元的って言うか、多面的な魅力を持った女性ね。
グロウ
この曲を評して、あるドイツのジャーナリストはhedonistic(享楽主義的)って言ってたわ、アハハハ。何故かって言うと、この曲のヴォーカルは何層も重ねられてて、ちょっと光を放つような、不思議な雰囲気になってるでしょ、凄く官能的でね。言ってみればソニック(音の)・キャンディってとこかしら。で、コーラス部分にはスマッシング・パンプキンズを連想させるようなところがあるんだけど、実は思いっきりR&Bなのよね。とても良く出来てると思うわ。
ノー・アイ・イグアル 〜 あなただけ。
この曲は私が自分の耳で聴いて、自分なりの解釈を加えたレゲトンなの。歌詞の中に入ってるフレイヴァーも、アティテュードも、セクシュアリティも……私の中のちょっと生意気な部分が発揮されてるわ。歌詞はスペイン語で……実は自分でもスペイン語の歌詞が書けるなんて全然思ってなかったんだけど。だから凄くシンプルよ。(笑)スペイン語の先生たちに怒られないといいんだけど。でもこれまでのところ、私のスペイン語圏の友人たちはみんな気に入ってくれてるわ、ハハハ。とにかく楽しいクラブ・トラックよ。英語に直せば“There’s No Other(他には誰もいない)”ってこと。私にはあなただけってことね、ハハハ。
テ・ブスケ 〜 あなたを探して・・・。Featuring フアネス
この曲は、自分以外の誰かの中に救いを見い出したって言うとても美しい歌よ。自分の中に賭け落ちた部分があって、それを誰かが……ソウルメイトとでも言うのかしらね、その人が埋めてくれたわけ。自分の心の傷を癒してくれるのよ。曲のコンセプトはフアネスと私でじっくり話し合って決めたの。彼がそれは美しいコーラス・メロディを書いてくれて、2人で一緒に歌詞を書いて……とても濃密な、まさに共同作業らしいコラボレーションだったわ。これはある意味“Fotografia part.2”(以前ふたりは「Fotografia」という曲をレコーディングしている)って感じね。もしかしたら私たちそのうち全曲デュエットのアルバムを出すかも知れないわよ!
セイ・イット・ライト
この曲はもしかしたら、私がこれまで作った中で一番誇りに思ってる曲のひとつかも知れないわ。少なくとも『ルース』の中では断トツに気に入ってる曲のひとつ。この曲のレコーディングは夜の凄く遅い時間にやったんだけど……朝の4時よ。その夜は私と、ティンバランドと、もうひとりのプロデューサーのデイヴィッド・ジャック(=プロデューサー=デンジャ)とで、スタジオにあった凄く大きなスクリーンでピンク・フロイドの『ザ・ウォール』を観てたの。で、きっとあの作品のテンションが私たちの潜在意識の中に入り込んだのね(笑)、と言うのは朝の4時になって、ティムに「ほら、もう疲れたろ、帰んなよ」って言われたんだけど、私は「やだ、全然平気よ。マイク貸して」って言ってジャムを始めたわけ。で、そうやってジャムってるうちに一緒に曲を書き始めて、気がついたら曲が出来上がってて……でも私自身、これが何のことを歌ってるのかサッパリ分からないのよ! 自分で書いた曲の内容が自分で分からないなんてこれまで一度もなかったことなんだけどね。とにかく何だか得体が知れなくて、ミステリアスで、一体どこからどうやって生まれたのか全然分からないけど、でもこのサウンドは凄く気に入ってるの。ちょっと“スリラー”っぽいヴァイブがあるって言うか……マイケル・ジャクソンの“スリラー”と、何か……うーん、分からないけど、80年代の何かイカした音楽とを掛け合わせたみたいな曲よ、ハハハ。
ドゥ・イット
この曲の私はもの凄くリラックスしてるわね。リラックスしてる時の私がそのまま出てる曲よ。ある意味、昔返りって言うか……私がマドンナのやってることをやったらこんな感じ、みたいな。とっても……楽しくて、何だかとても純粋無垢な……まるで私が13歳の時に書いてた曲みたいよ。シンプルで無防備で、遊び心で溢れてるの。「ドゥ・イット」はまさにそのいい例だわ。
イン・ゴッズ・ハンズ
これは『Loose』の中でもひときわメロウな曲ね。テーマは愛よ。愛がどんな風にして私たちの元にやってきて……それは人智を超えた力みたいなものによってかも知れないんだけど……それがいつのまにか両手の間をすり抜けていくわけ、まるで砂浜で掴んだ手の中の砂みたいにね。そうして、一体みんなどこへ行ってしまったの、って考える……この曲の中で私はFloating out of the windowって表現を使ってるでしょ。Our love floated out throught the window, our love floated through the back door, our love floated up to the sky, to heaven, where it all began, back in God’s hands(私たちの愛は窓の外へ流れて行ってしまった/私たちの愛は裏口から流れて行ってしまった、私たちの愛は空へと昇り、天国へ召されていった、すべての始まりの場所、神様の手の中に)ってね。
ウェイト・フォー・ユー
この歌は、自分の心に正直になって、誰かのために灯火を掲げて待ってる、決して諦めないって言う、とても美しい曲よ。空が落ちてくるまで永遠にその人のことを待ってるって言う、ね。これは典型的なティンバランド・ナンバーね。
オール・グッド・シングス
この曲はティンバランドと私と、コールドプレイのクリス・マーティンのコラボレーションの成果よ。人生をテーマにした凄くクールな曲ね。歌詞にも“Flames to dust, lovers to friends, why so all good things come to an end(炎は灰になり、恋人たちは友人同士になる、何故ステキなことにはいつも必ず終わりがあるんだろう)”ってくだりがあるけど、ちょっと不思議な雰囲気があって耳に残る、ある種キャンプ・ファイアー・ソングみたいな曲で……とても有機的なコラボレーションから生まれた曲よ。

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