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Natalie Imbruglia / ナタリー・インブルーリア
Natalie Imbruglia
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Natalie Imbruglia / ナタリー・インブルーリア

Natalie Imbruglia / ナタリー・インブルーリア

―すでに知っていると思われるナタリー・インブルーリアについての情報
世界的ヒットとなった(そして今でもラジオの定番曲である)「トーン 」のヒットに押され、1997年にリリースされたデビュー・アルバム『レフト・オブ・ザ・ミドル』は700万枚の売り上げを記録した。そして、2005年に発表されたスタジオ・アルバム『カウンティング・ダウン・ザ・デイズ』はナンバー・ワンを獲得し、リード・シングル「シヴァー」はイギリスのラジオでその年最も放送された曲となった。 インブルーリア:Imbrugliaの「g」は発音しない。  今年公開されたオーストラリア映画『Closed For Winter』の出演は充実していたものの、現在は女優業から離れている。 一時はインディーズ・レーベルの経営者になりそうになったが、Malabar Recordsを設立する寸前に、インブルーリアが音楽界に入った時の援護者、そして現在Universal Music UKの会長兼CEOであるデイビッド・ジョゼフがUniversal/Islandとの契約をオファーしてきた。
 彼女は熱心なチャリティ活動家でもある。産科ろう孔と戦う支持者として、過去4年間の間に5回ナイジェリアを訪れている。「この病状に苦しむ女性たちの為に私たちは何百万もの寄付金を集めたの」とインブルーリアは言う。「女性たちが基本的な健康管理について学べるよう教育活動を開始したの。学んだ知識を彼女たちがそれぞれの町や村へ持ち帰り、病気で苦しむ他の女性たちにも名乗り出るよう勧めてくれる。外科医たちにトレーニングを提供し、イギリスからも外科医を連れてきた。かなりの前進だけど、それでもまだやらなければいけないことは沢山あるの。」
 コールドプレイのフロントマンであるクリス・マーティンは、シンガー・ソングライターであるインブルーリアに、「コールドプレイの為に書いた最高の曲」(と本人が述べた)曲を提供した。マーティンがどれだけインブルーリアと彼女の新しいアルバムを高く評価しているのかがわかる。彼女をブライアン・イーノのスタジオへ連れて行って作曲の手伝いをし、トラックリストやシークエンスに関してのアドバイス等を行ったほどだ。 メロディー溢れるアルバム『カム・トゥ・ライフ』は、正にナタリー・インブルーリアの作品といえる。
 2年前にナタリー・インブルーリアは、ミュージシャン活動の10周年を記念してグレイテスト・ヒット・アルバムをリリースした。それは彼女にとってある意味、一つの区切りとなった。一から新しく始める下準備となり、終止符を打った。
 「ちょうどそれまで契約を結んでいたレーベルとの関係が終わる頃でもあったの。だから本当に新しいスタートだった。アーチストとして、今までで一番自由を手に入れている」と彼女は言う。
 その自由は、曲とプロダクションへの彼女のアプローチに反映されている。インブルーリアは音楽家としての想いに従い、世界中にいる様々な友人や仲間と共作することを選んだ。ロスを拠点とするスコットランド人のゲイリー・クラーク(元ダニー・ウィルソン)、ロンドンのMiloco Studiosではプロデューサーのベン・ヒリアー(ブラー/デペッシュ・モード/ザ・ホラーズ)、そしてデイヴ・マクラケン(イアン・ブラウン/ビヨンセ)と作曲を行った。
 彼らから曲を"ひっくり返す"ことを要求されれば、言う通りにした。
 「例えば、'スカーズ'というトラックのデモは、アーケイド・ファイアっぽいクレッションドが特徴の曲へと変わっていったけど、結局最後はバラード調のデモのサウンドに戻ったの。」
 「自分の曲を変えられたり、メチャメチャにされたり、細かくバラバラにされ、新しい曲へと組み立てられることに対して自信を持てるようになるまでは何年もかかった。ベン・ヒリアーに手助けしてもらったのよ。彼に変化球を要求したら、スティーヴィー・ニックスのような曲をダンストラックに変身させてくれた。素晴らしいでしょ!」
 「どの曲もファースト・シングルとしてリリースできるほど。結構色んなバラバラのものが詰まったアルバムなの。私はシングルよりもアルバム全体を重視しているわ。自分でもアルバムを買う時はそういう作品を選んでいる。すべての曲に満足しているなら文句は言わない。でも'ウォント'は、今までやってきたことと全く違うから好き。新鮮な曲と共に復帰できて嬉しいの。」
 インブリーリアにとって非常に個人的な曲である'オール・ザ・ローゼス'。このエレクトロニック・バラードを通じて、2009年に出現した80年代サウンドの若い女性アーチストたちに、ケイト・ブッシュ調のシンセサウンドを本当はどうやって奏でるのかを見せつけている。
 「オーストラリアで行われた祖母のお葬式での出来事だった。叔父がホテルの部屋にいると、亡くなった祖父がベッドの端に姿を現して、祖母のバラの茂みを掘るように言ったの。奇妙なことにその日に私の父と叔父はバラについて話していたらしく、もうどうしようもないからそのままにしておこうって決めたらしいの。祖父は叔父にシャベルのある場所と、地面に埋まったパイプに気をつけるように言ったらしいの!叔父たちがバラを掘り、孫たちにそれぞれ切ったのを分け与えると、季節外れのバラが咲いたの。祖父は無口な人だったけど、憎めないタイプの可愛い人だった。この話はバカげてるって思う人もいるかも知れないけど、私は信じるわ。すごいわよね...」
 「カメオ」の分厚いグルーヴもきっとクラブを盛り上げてくれるだろう。インブルーリアは「ビートと突っ張った感じとユーモアのあるセクシーな曲」をいっぱいアルバムに収録することを望んだ。
 ちょっと生意気な「ワイルド・アバウト・イット」は、「カメオ」と同じセッションで書かれた曲。「これらの曲は、いまの私を象徴している。」 「Sonyとの契約が終わり、クリエイティビティーが爆発したの。強さも自信もあったし、セクシーな気分にもなれた。自由を新しく発見できたから、音楽で色々な実験を始めちゃったの。」
 「クリスは容赦なく正直なの。それがすがすがしい。あんなにも才能があって信頼できる人なんて。客観的な意見を持った人に手伝ってもらえて本当によかった。」
 マーティンのことはもう何年も前から知っていた。「バンドを始めた頃のライヴはどれも観に行ってたわ。」もう長いこと話していなかったが、マーティンの方からある日突然連絡をとってきたそうだ。「コールドプレイ向きではないけど、私に向いてそうな曲が幾つかあるって言われたの。気付いたらブライアン・イーノの家にいて、彼のスタジオを借りてクリスが歌ってくれていた...」
 それは心にしみるポップなトラック「ファン」だった。「今まで聴いたものの中で一番美しい曲だって思った。見苦しく泣き出すところだったし、部屋から飛び出しそうにもなった」インブルーリアは笑う。「なんで私にこの曲をくれるの?って思ったわ。でもすんなり与えてくれた。運がいいわよね。本当に美しい曲なんだから。」
 マーティンは「ウォント」の作曲の手助けを行い、コールドプレイの曲として書かれた「ルーカス」も完成させた。「ファン」と「ルーカス」は、今作を代表するシングルとなるのは間違いなく、同時に『カム・トゥ・ライフ』に収録されている他の曲とも調和している。「スカーズ」(ベンズ・ブラザーのジェイミー・ハートマン作曲)もエレガントなバラードとなっており、ストリングスとドンドン打つビートが特徴の「トゥエンティ」はライヴで観客に喜ばれる曲になるだろう。激しい生ロックソング「WYUT」は、友人のアラン・ジョハネスとナターシャ・シュナイダーとロスで書いたトラック。残念ながらアルバムが完成する前にナターシャは癌との戦いに負けてしまい、インブルーリアにとってはほろ苦い思い出となってしまった。彼女は今でも悲しんでおり、アルバムの中で一番尖ったパフォーマンスを披露している。

―もうすぐ知ることになるナタリー・インブルーリアについての情報
活動家としての彼女をいい加減にあしらうことはできない。最近ジュネーブで開催された国連フォーラムにて演説を行い、各国の指導者たちに国へ戻ったら産科ろう孔との戦いを健康と社会課題の中で優先するよう奨励した。 彼女の歌声は今までの中で最高と呼べるだろう。クリス・マーティンは言った。「(新作での)彼女の歌声は本当に素晴らしい。彼女には誰も持っていない才能があって、非常にユニークな声の持ち主でもある。」
 そのキャリア、そして人生を代表する作品が完成した。「タイトルの'カム・トゥ・ライフ'は、他人が生きるべきだと思う人生ではなく、自分らしく生きることを意味しているの」と、彼女は言う。新曲と同様、その会話からは意気込みが発せられている。「自分らしく、一歩踏み出すの。」そして最後にプライドを込めて言う。「そういった思いがこの作品を生んだ。そして聴いてもらったみんなにもそれが伝わることを願っているわ。」