BIOGRAPHY

…AND YOU WILL KNOW US BY THE TRAIL OF DEAD


テキサス州のプラノーと言う、広大な牧場が広がる小さな街で育ったケヴィン・アレン、ニール・ブッシ、
コンラッド・キーリー、ジェイソン・リースの4人組(現在bassのニールが不在中)。 4人は、言わば幼馴染。中学生の頃には教会のコーラス隊に入り、アンサンブルの国際コンテストに参加するなど、その才能は早くから注目された。

 大学生の頃、一旦それぞれの道を歩み始めた4人はテキサス州オースティンで再会。昔を懐かしむ様に
4人は集結し、アンサンブルを組み教会でパフォーマンスを再開。後に4人のレコーディング・アーティストとして道を開くことになるマイク・マッカーシーと出会いレコーディングの魅力について教わる。

 時を同じくして、この頃テキサス大学では、マヤ文明について相次ぐ発見がなされていた時期で、4人も実は、高校時代からこの分野に非常に興味を惹かれ、音楽以外のもう一つのプロジェクトとして取り組み始めめた。 高校時代に始めたリサーチ・プロジェクトは、 グレイル・マーカス(Greil Marcus)、ガイ・ディボード(Guy Debord)、アントン・リヴァイ(Anton Levay)の教訓/格言に沿って考えると、どの様に、もしくは何により、マヤの 通俗(一般)と古代の描く模様/紋様が、繰り返される単一のテーマで繋がれているか、ということについての研究で、簡単に(?)説明すると、人類学にとってのグランド・ユニフィケーション説(The Ground Unification Theory)は、物理学でもある、と言うことだそうだ。そして、この2つの分野での4人の探求がバンドとしての本格的な活動へと導いたという。
 
 4人は実験を開始。彼等の持つ芸術センスと音楽の知識を用いて、人類学的融合のセオリーをどうにかして実現してみようと思い立った。 言い換えれば、一つの表現方法で様々な科学と古典文学の側面を、 人類の人類史上で築き上げてきた芸術、文学、音楽を創り出す能力のパターンを映し出しながら表現する方法を見付ける、と言う事である。もしこの表現方法を 発見し、実現出来れば、この様々な側面が一つにまとまり、セオリーに対し抽象的な信用を立証する事に繋がる、とバンドは考えている。もし、実現が出来ない ようならば、この様々な側面は否定しあっていると言うことになり、この実験の終わりを意味しているという。ちなみに、彼等のバンド名は現在の考古学、人類 学界にとって課題とされている模様/紋様の名称、「ザ・トレイル・オブ・デッド」から取られた。