BIOGRAPHY

SUPERTRAMP
中心メンバー:
リチャード・デイヴィス(ヴォーカル、キーボード)
ロジャー・ホッジソン(ドラム、ベース)

 1968年、ギルバート・オサリバンが在籍したこともあるリッグス・ブルーズのメンバーだったリチャード・デイヴィスと、ロジャー・ホッジソンが出会い、ザ・ジョイントというバンドを結成。69年には彼らのライヴを見たオランダの富豪、スタンレー・オーガスト・ミエセガエスがスポンサーとなり、ロンドンを本拠地に本格的な活動をスタート。新メンバーにリチャード・パーマー(ギター)、デイヴ・ウィンスロップ(サックス)、ボブ・ミラー(ドラム)を迎え、バンド名をスーパートランプに改めた。
 70年にA&Mレコードと契約。デビュー・アルバム『Supertramp』を発表。ジミ・ヘンドリックスの最後のライヴになったことでも知られるワイト島ポップ・フェスティヴァルにも参加したが、リチャード・パーマー、ボブ・ミラーが脱退。代わりにフランク・ファレル(ベース)、ケヴィン・カリー(ドラム)が加入した。続く71年にはセカンド・アルバム『Indelibly Stamped』を発表したが、全くの不評に終わり、リチャード・デイヴィスとロジャー・ホッジソン以外のメンバーが全員脱退した。
 73年にジョン・ヘリウェル(サックス)、ダウギー・トムソン(ベース)、ボブ・ベンバーグ(ドラム)を新メンバーに迎え、本格活動を再開。74年、デヴィッド・ボウイ、リック・ウェイクマン他の仕事で知られるケン・スコットをプロデューサーに迎えたサード『Crime Of The Century』発表。これが米英のチャートでチャート・インを果たし、ようやく成果が現れた。
 76年にはアメリカに拠点を移し、4作目となる『Even In The Quietest Moments…』を発表。サード以上の成功を収めた。そして79年に発表した5作目『ブレックファースト・イン・アメリカ』がアメリカのアルバム・チャートで6週連続ナンバー・ワンを記録する大ヒットとなり、スーパートランプはビッグ・アーティストの仲間入りを果たした。
 82年の6作目『Famous Last Words』を最後にオリジナル・メンバーのロジャー・ホッジソンが脱退し、同じA&Mレコードでソロ活動を開始。スーパートランプは残る4人のメンバーで活動を続けている。