<ライヴ・レポート>寺田恵子ソロ・ライヴ『THE LAST of 2014』

2014.12.17 TOPICS

寺田恵子ソロ・ライヴ
『THE LAST of 2014』
2014年12月12日 目黒BLUES ALLEY JAPAN

Terada20141212

『THE LAST of 2014』と題した寺田恵子のソロ・ライヴが開催された。久しぶりのソロ・ライヴということと、さらに今年最後ということもあって、期待感が高まるなか、ライヴはスタートした。

2部構成となるステージの第1部では、寺田恵子が影響を受けた洋楽アーティストのカヴァーを披露。オジー・オズボーンの「Crazy Train」で会場を引き込み、ローリング・ストーンズ「Jumpin’Jack Flash」へ、そして、ビートルズ「Helter Skelter」~レッド・ツェッペリン「Whole Lotta Love」。一転して、シンディ・ローパー「Girls just wanna have fun」をマイナー調で歌い上げ意表をつき、続くパット・ベネター「Heart Breaker」では、抜群の歌唱力が最高潮に。最後はレナード・コーエン「Hallelujah」で締めくくりSHOW-YAとはひと味違う世界観を繰り広げた。

第2部は、日本の歌。もちろんSHOW-YA曲も。「税金をたくさん払っているんだから、空港で、もう少しいい場所に喫煙スペースを作ってくれないかなぁ」とMCで笑いを誘った後に1曲目ダウン・タウン・ブギウギ・バンド「スモーキン・ブギ」で会場のテンションをのっけから上げていく。続いてSHOW-YAオリジナル「Blue Rose Blues」、RCサクセション「雨あがりの夜空に」、そして坂本九「見上げてごらん夜の星を」。寺田のバラードが心に響く。アン・ルイス「あゝ無情」からのラスト、SHOW-YA「私は嵐」での盛り上がりは、皆さん想像がつくだろう。

アンコールはカヴァー・アルバム「Glamorous Show」収録HOUND DOG「嵐の金曜日」を、ギター1本で弾き語り。その後レッド・ツェッペリン「ROCK N’ ROLL」を、スペシャル・ゲストである鮫島秀樹(元HOUND DOGのベーシスト)とセッション。箕輪単志(元HOUND DOGのキーボーディスト)も観客席から飛び入り参加するなど、大いに沸かせた。

腹話術やミスチルのモノマネ、その他いろいろ……に驚き笑った2時間半。しかし、名曲を中心としたセットリストもさることながら、軽快なMCと、何より寺田恵子の抜群の歌唱力と、幅広い音楽性を、存分に楽しめるライヴだった。