BIOGRAPHY

佐藤俊介 Shunské Sato (ヴァイオリン)


Shunskesato _profile1984年6月10日東京生まれ。2歳で松戸市常盤平の才能教育教室にてヴァイオリンを習い始め、その後4歳まで鷲見四郎に師事。父親の米国留学のため渡米。二宮夕美(カーティス音楽院教授)、チン・キム(マネス音楽院教授)に学び、さらにジュリアード音楽院プレ・カレッジにてドロシー・ディレイと川崎雅夫の各氏に師事。その後、カーティス音楽院にて、ジェイミー・ラレドに師事し、室内楽をギャリー・グラフマン、ジョーゼフ・シルヴァースタイン、オーランド・コールに学ぶ。
2003年よりパリに在住。パリ市芸術大学およびエコール・ノルマル音楽院にて特別奨学生に選ばれジェラール・プレのもとで研鑽を重ね現在に至る。


10歳でフィラデルフィア管弦楽団の学生コンクールに優勝し、同楽団と初共演したのを始め、最年少12歳でニューヨークのヤング・コンサート・アーティスツのキャリアサポートを授与され、北米での演奏活動を開始する。近年ではヨーロッパを中心に活躍の場を広げている。


これまで客演した楽団は、ベルリン・ドイチェオーパー、バイエルン放送響、フランクフルト放送響、ハンブルク響、NDRハノーバー放送響、サンクトペテルブルク響、マリンスキー劇場管、フランス放送管、モンペリエ管、パリ・アンサンブルオーケストラ、モンペリエ室内響、ネザーランド響(オランダ)、コペンハーゲン響、グルベンキアン響(ポルトガル)、モンテ・カルロ響(モナコ)、ナショナル、シアトル、シラキュース、ロチェスター、ボルチモア、ミネソタ等の楽団(以上北米)、サンチアゴ響(チリ)、NHK交響楽団、大阪フィルハーモニー交響楽団、東京交響楽団、東京都交響楽団、新日本フィル、東京シティフィル、仙台フィル、シンガポール響(以上アジア)共演指揮者は、これまでにチョン・ミョンフン、ヴァレリー・ゲルギエフ、ユーリ・テミルカーノフ、アラン・ギルバート、ガリー・ベルティー二、ローレンス・フォスター、レオニード・グリン、クリストファー・ホグウッド、ズデネク・マカル、インゴ・メッツマッハー、ヤン・パスカル・トルテリエ、デイヴィッド・ジンマン、秋山和慶、岩城宏之、大友直人、尾高忠明、大植英次、飯森範親、金聖響、等。


古典から現代までの幅広いレパートリーを持ち、最近では近現代曲にも積極的に取り組んでいる。コルンゴールド、ウォルトン、サーリアホ、ヴァスクスなどの演奏も各地で絶賛されており、2005年11月には
全音現代音楽シリーズ「4人組とその仲間達」にて日本を代表する作曲家、西村朗氏の新作「無伴奏ヴァイオリン・ソナタ第一番」「無伴奏ヴィオラ・ソナタ第一番」を世界初演。リサイタル活動は佐藤自身《パーソナルな表現の場》と考えて積極的に取り組んでおり、パリ、ボルドー、グシュタート等ヨーロッパの都市、アメリカのカーネギー・ワイルホール、ケネディーセンターなどの各地、更にノルウェー、韓国、また日本では東京オペラシティ、浜松アクトシティ、サントリーホール、紀尾井ホールなどでこれまで演奏を行った他、日本音楽財団主催のヨーロッパツアー、「ラ・フォル・ジュルネ」のナント・日本公演に参加。室内楽にも積極的に取り組んでいる。またフランス・日本のTV・ラジオなどにも多数出演する。


これまでに全米音楽団体連合、スターリング財団、サードナ財団、ニューヨーク市日米協会、サロン・ド・ヴィルティオーシ/ソニーフェローシップから奨学金を受ける。また、(株)シンギュラー・コムキャスト・ケーブルヴィジョンから「2000年最優秀青少年賞」(以上北米)を受賞。 2005年3月には、第15回出光音楽賞を受賞。2005年9月に江副育英会のスカラシップ器楽部門第6回生に選ばれる。


2005年は1月25日にナミ・レコードよりリリースされた初のCD《イザイ:無伴奏ヴァイオリンのためのソナタ全6曲》が、朝日、毎日、読売各紙及び主要音楽誌上にて高い評価を受けたのを初め、海外ではグルジア室内楽団とのヴァスクス、カッセル響(ドイツ)とのドヴォルザーク、ザールブリュッケン響(ドイツ)とのパガニーニの協奏曲の演奏がそれぞれドイツ地元紙で大きく取上げられ高評を博した他、急遽代役で出演したサンチアゴ響(チリ)とのチャイコフスキーがウルティマ・ノティカ、エル・メルクリオ紙面で絶賛される。


録音においては、イザイのほかに2006年春にヴァイオリン小曲集《Preludes》、2007年秋にはグリーグのヴァイオリン・ソナタ集がナミ・レコードよりリリース。 このグリーグのソナタ集CDは第62回文化庁芸術祭レコード部門で大賞を受賞した。


今まで日本音楽財団から貸与されたストラディヴァリウスを数台演奏し、現在の使用楽器は2007年パリ製シュテファン・フォン・ベア。