【英雄たちの戦い】

2016.11.17 TOPICS

みなさま、こんにちは。プロデューサーの左衛門佐です。
本日は「誉田の戦い」についてお話ししたいと思います。
大坂冬の陣は緒戦こそ「真田丸」で獅子奮迅の戦いぶりを見せた幸村らの活躍によって優位に立ちましたが、その後、
徳川勢は積極的に打って出ようとせず、持久戦の構えに出ます。そして、遠距離からの大砲での砲撃で精神的な揺さぶりをかけ、天守に着弾した砲弾により女官の死者が出たことで、和平締結へと向かっていくのです。
この和平の徳川の真の目的は大坂城の堀を埋め尽くし、裸城にすることでした。

さすがに堀がなければ籠城は無意味です。野戦をするしかないので、ここかしこで城方と徳川方の攻防戦が勃発します。
時に1615年5月1日、幸村、後藤又兵衛、毛利勝永らは道明寺方面へと出陣します。
が、濃霧のために各隊は分断され、又兵衛のみが5月6日の朝方に先に道明寺に到着、徳川方との激戦が始まります。
この道明寺での戦いで又兵衛は討死。遅参した幸村が誉田付近に到着したのは午後になってからでした。

ここに歴史的英雄どうしの戦いが勃発します。真田幸村vs伊達政宗です。歴史ファンなら誰もが奮い立つまさに
黄金カード!
もし、幸村が濃霧の影響を受けず又兵衛とともに道明寺に到着していたらこの対戦は実現しなかったかもしれませんし、又兵衛も討死しなかったかもしれません。
この対戦は一進一退の攻防の後、真田勢が優勢に立ち、道明寺あたりまで伊達勢をおしこんでから又兵衛隊の残兵を
収容し撤退します。
その際に言い伝えられているのが、殿をつとめた幸村の一言です。

「関東勢百万と候へ 男は一人もなく候」

しびれる漢の一言ですねぇ!!
このあたりも本作DVDでは紹介していますので是非ご覧になってみてください。

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