パブリック・イメージ・リミテッドのニュー・アルバム 『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ…』が9月4日にリリース決定。 9月18日には全23公演から成るイギリス/ヨーロッパ・ツアーがスタート。

2015.05.18 TOPICS

パブリック・イメージ・リミテッド(PiL)はグループにとって10作目となるスタジオ・アルバム『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ...(原題:WHAT THE WORLD NEEDS NOW…)』を2015年9月4日にリリースすると発表した。PiLが新作を発表するのは、17年のブランクを経てリリースされ、きわめて高い評価を受けた2012年のアルバム『THIS IS PiL』(2012年)以来のことで、今作には計11曲が収録される。(日本盤はボーナス・トラック収録予定)

『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ...』のリリースに先駆け、8月21にはバンドの固い決意を伝えるアルバムのオープニング・トラック「ダブル・トラブル(原題:Double Trouble)」がシングルとしてリリースされる。同曲をA面に配した10インチのアナログ盤シングルのB面には『ホワット・ザワールド・ニーズ・ナウ...』からの「ベティ・ペイジ(原題:Betty Page)」と、アルバム未収録曲「ターキー・ティット(原題:Turkey Tits)」の2曲が収録される。
PiLの新しいアルバムに関してジョン・ライドンは以下のようにコメントしている。「在庫がなくなり次第販売は終了する。購入はお早めに!」

ポピュラー・ミュージック史上、最も革新的で影響力のあるバンドとして広く認知されているPiLは、その優れた音楽と先見の明によって商業的にも成功を収め、これまでに、イギリスで5点のシングルと5点のアルバムをヒット・チャートのトップ20圏内に送り込んできた。メンバーはたびたび入れ替わったものの、1978年にデビュー・アルバムを発表したPiLは、バンドはジョン・ライドンを中心にユニークなサウンドを提供し続けた。その後、1992年の『ザット・ホワット・イズ・ノット』をもってPiLは一旦活動を停止したが、17年の休止期間を経てライドンはバンドを再び始動させ、2009年にワールド・ツアーを再開した。

2014年、PiLのメンバーはコッツウォルズにあるスティーヴ・ウィンウッドのレコーディング・スタジオ、ウィンクラフトでアルバムのレコーディングを開始した。そして、ニュー・アルバム『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ...』を2015年9月4日に発表し。続いてイギリスとヨーロッパを回る計23公演から成るコンサート・ツアーを9月18日にグラズゴーからスタートさせる。昨年、グループはロンドンのインディゴ・アット・ザ・O2で満員の観客を前に一夜限りのショーを行っているが、今回のツアーも同様の成功を収めることだろう。なお、イギリス・ツアーとヨーロッパ・ツアーの終了後にはアメリカ・ツアーも予定されている。イギリス及びヨーロッパにおける公演の詳細は下記の通り。コンサートのチケットの販売はグリニッジ標準時の5月21日(木曜)の午前9時に始まるが、グリニッジ標準時の5月19日(火曜)午前朝9時から同じく5月20日(水曜)にかけて先行販売が予定されている。詳細は www.pilofficial.com で確認を。

『ホワット・ザ・ワールド・ニーズ・ナウ...』はバンドによる自主制作盤であり、PiLのレーベル、PiLオフィシャル(PiL Official)から発売され、日本ではユニバーサル ミュージック合同会社を通じて販売される。


■現在のパブリック・イメージ・リミテッドのメンバー

Pil 2015

Public Image Ltd 2012 © Paul Heartfield (left to right: Bruce Smith, John Lydon, Scott Firth, Lu Edmonds)

 

ジョン・ライドン:
セックス・ピストルズのフロント・マンを務めた後、1978年にパブリック・イメージ・リミテッド(PiL)を結成したライドンは、以来、グループでの活動の傍ら、ソロ名義の作品や他アーティストとの共演作を発表してきた。彼はテレビにも出演しており、昨年には2作目となる自伝”ANGER IS AN ENERGY: MY LIFE UNCENSORED”を発表した。

ルー・エドモンズ:
かつてザ・ダムドでギターを担当していたルーはさまざまな楽器を操ることができる。PiLには1986年に加入。翌1987年のアルバム『HAPPY?』で演奏し、『9』では曲作りにも貢献し、PiLのサウンドをより多様性に富んだものにした。

ブルース・スミス:
ザ・ポップ・グループのドラマーでかつてザ・スリッツにも在籍したブルースは1986年に、PiLにパーカッショニストとして迎えられ、『HAPPY?』及び『9』に参加した。ブルースのドラマーとしての手腕は高く評価されており、その独創性はPiLの音楽でも十二分に発揮されている。

スコット・ファース:
ベーシストをはじめ、多彩な楽器を演奏するスコットは、スティーヴ・ウィンウッド、ジョン・マーティン、エルヴィス・コステロなど、ジャンルを問わず、トップ・クラスのさまざまなミュージシャン/グループと共演を重ねてきた。