Biography

大学のラジオ局でのちにプロデューサーチームthe Bomb Squadとなるハンクとキースのショックリー兄弟、エリック・サドラーらとともに大学内のラジオ局での番組をはじめたチャックD。その番組の中で自身達の曲を流していたところ、それが話題となりDef Jam Recordingの設立者リック・ルービンが2年間かけてチャックを口説き落とし契約することとなった。チャックは、もう一人のMCとしてフレイヴァー・フレイヴ、DJにターミネーターX、プロフェッサー・グリフをバックダンサーのS1Wのリーダーとして、パブリック・エネミーが始動することになった。

1987年にデビュー・アルバム『Yo! Bum Rush The Show』を発売。まだ黒人差別が色濃く残っていた当時のアメリカ政府や社会に対しての過激なメッセージや、サンプリングの手法などが評価を受け、翌年の1988年にはHIP HOP史上最高のアルバムの1枚と評される『It Takes A Nation Of Millions To Hold Us Back』をリリース。HIP HOPのジャンルの超えロックやポップのリスナーまでが熱狂、そしてアメリカだけではなくヨーロッパやアジアなど世界中で大ヒットを記録した。

その後、プロフェッサー・グリフが自身の反ユダヤ発言が元でグループを脱退することになるが、その勢いはとどまることはなく、90年に発売された3rdアルバム『Fear of a Black Planet』は発売初週で100万枚の出荷を記録、その年のベスト・アルバムとも評されている。

その後も精力的に活動を続け、2013年にはロックの殿堂に選ばれ、2014年にはStar Fes.’14にて5年ぶりの来日を果たしている。

彼らは評論家だけではなく、Beastie Boys, Benny Benassi, Fat Joe, Game, Jay Z, Jurassic 5, Ludacris, Madonna, My Bloody Valentine, The Roots, Tiga and Tricky.といったHIP HOPのジャンルを超え幅広いアーティストに影響を与えている。