BIOGRAPHY

NEON TREES / ネオン・トゥリーズ


タイラー・グレン(Tyler Glenn):リード・ヴォーカル/キーボード
クリス・アレン(Chris Allen):ギター
ブランデン・キャンベル(Branden Cambell):ベース
エレイン・ブラッドリー(Elaine Bradley ):ドラムス/ヴォーカル

「君の全身をガクガク震わせてやりたい/骨をカタカタ鳴らしてやりたい/星の彼方へと連れ去りたい/そして独りにしてあげよう」"ファーザー・ダウン"
Neon Treesが生み出す音楽は、そのバンド名と同様に、極上のポップ・フックとオーガニックで逞しいロックとの融合だ。思春期の不安や憧れ、失った恋、巡り会った愛を綴った、メロディックかつ強力な彼らのアンセムからは、ひたむきな努力と脇目も振らない熱意からのみ生み出される率直な真情を吐き出す情熱がほとばしっている。

マーキュリー・レコードからの第1作目となるアルバム『Habits』は、ティム・パグノッタ (シュガー・カルト) がプロデュース。本作には、60年代のガレージロックから2010年のダンス・ロックに至るまで、どの時代にリリースされても不思議ではない、時間を超越したロック・エネルギーとスピリットとが爽快に鳴り響いている。第一弾シングルの"アニマル"は、ジグザグ尖ったギター・リフが一巡りした後、アリーナ会場にもダンス・フロアにも同じように似合う、凱歌と性的願望とを歌い上げる曲へと変貌。その中でシンガー/フロントマンのタイラー・グレンは、こう訴えている。「今夜、僕の心を一口かじってみてくれ」。彼の正直さを疑う理由はどこにもない。

フック満載のニュー・ウェイヴを土台にして、そこにクラシック・ロックの物語性を持った人間らしさを加え、異世界のカリスマ性を発酵させてみてほしい。そうすれば、ネオン・トゥリーズがどのようなパレットを用いて作品を描き出しているのか、きっと分かってもらえるはずだ。

「スーパーヒーローになりたいっていう、妙な執着心が僕にはあるんだよね」と、認めるタイラー。彼は最も好きなパフォーマーとして、"ザ・ボス"ことブルース・スプリングスティーン、そして"キング・オブ・ポップ"こと、マイケル・ジャクソンを挙げている。「僕は、友達や愛する人達を手助けしたいだけなんだ。でも結局ただ彼らにこの音楽を聴いてもらうことによって、実は僕の方が彼らに救ってもらってるんだと思い知らされる。僕らの曲はどれも、許しや愛や情熱がテーマだ。簡単に言ってしまえば、僕らがプロとして、また気持ちの上で、何のためにバンドをやっているのかっていう、あらゆる思いや感情がそこに凝縮されているんだ」。

"シンズ・オブ・マイ・ユース"の冒頭でタイラーは、試行錯誤を繰り返した末に、自己発見できた子供の頃を振り返っている。「自分にはどうしても直せない癖がある。頭のおかしな奴と呼ばれてもいい/全てを台無しにするために生まれてきたんだ」と。"ユア・サレンダー"は、ロイ・オービソン風のロマンティックな嘆きと、フィル・スペクター調の"ウォール・オブ・サウンド"とのせめぎあいだ。一方、"ガールズ・アンド・ボーイズ・イン・スクール"は、そのタイトルが物語っている通り、ダークではあるがシンガロングできるシンセ・ポップ・コーラスに、学校の遊び場のようなチャントが重ねられている。クリス・アレンのギターが、(ザ・スミスの)ジョニー・マーと(U2の)ジ・エッジを足して二で割ったような、クセのある鋭利な音色を奏でている一方、ドラマーのエレイン・ブラッドリーは、(レッド・ツェッペリンの)ジョン・ボーナムのような激しさで、官能的な曲に鼓動を与えている。

「僕らが書きたいのは、人の経験を描いている曲なんだ」と語るのは、ラスベガス出身のベーシスト、ブランデン・キャンベルだ。「僕らにとっては、喜怒哀楽の感情がものすごく重要なんだよ。バンドのロゴも、翼のついた人間の心臓になっている。僕らは自分達の心に正直でいようと努めているけど、夢みることも怖れてはいない。すごく一所懸命頑張っているし、成功を求めているってことも認めるよ」。
「僕らの場合、伝統的な視点から曲にアプローチしているね」と言い添えるのは、ギタリストのクリス・アレンだ。故郷・南カリフォルニアで、このバンドの原型を近所に住む友人のタイラーと共に結成したのは彼である。「最初から、僕らにとっては音楽が全てだった。お喋りすらせず、ひたすら練習していたよ」。
「僕はずっと曲を書くことで、現実と向き合い、地に足を着けていようとしてきたんだ」とタイラー。彼は6歳の時から独学で作曲を始めた生粋のミュージシャンだ。「自分の考えや気持ちを口に出して表現するということに、僕は焦点を当てようとしてる。頭の中に浮かんでくる、あらゆる不思議な考えに立ち向かおうとする時、僕の力となってくれるのが、曲作りという手段なんだ。そういった捌け口を見つけられて、とにかく本当に幸せだよ」。

進学のため、ユタ州のプロヴォにクリスが引っ越すと、タイラーもその後を追った。自分はクリスと一緒に音楽をやりたいんだと、彼は悟っていたのだ。
「あれはホント、気まずい旅だったな」とクリスが笑う。「ずっと車を走らせながら、お互い殆ど一言も口をきかなかったんだ。分かっていたのは、僕らは一緒に音楽をやりたいってことだけだった」。

いざプロヴォに着いた後は、二人のもとに、ベースのキャンベルとドラマーのブラッドリーが加わることに。ブラッドリーは、米中西部出身のレッド・ツェッペリン/デペッシュ・モード・ファンだ。やがてメンバー全員が、自分達はそれぞれ全く違った人間だということに気づいたにもかかわらず、4人は不思議と意気投合したのであった。

「私達は皆、それぞれ個性的で、てんでバラバラなのよね。そこが魅力なんだけど」と、説明するのはエレインだ。彼女は14歳の時から様々なバンドで活動しており、当初はギター担当だったが、後にドラムスへと転向した。「タイラーはちょっと変わっていて、真面目なタイプで、かなり間抜けなの。ブランデンは、"音楽史の百科事典"ね。クリスは肉体労働者。このバンドにいるってことは、離婚の選択肢がないお見合い結婚みたいなものね。私は満足してるわよ」。

メジャー・レーベルと契約を果たしても、Neon Treesは少しも変わっていない。
「目標も演奏スタイルも、以前と同じだよ」と主張するタイラー。「僕らはこれまでもずっと、堂々とした佇まいを醸し出そうとしてきた。たとえ会場がガレージで、観客が10人だったとしてもね。とにかくただ地に足を着け続け、音楽をやり始めた時の初心を忘れずにいようとしてるだけだよ」。
「音楽は僕にとって、愛と希望とを提示する神聖なコミュニケーション手段なんだ」と、タイラーは語る。「このバンドの核にあるのがそれなんだよ。人生にも当てはまることだけど、笑ったり、踊ったり、歌ったりして、楽しむことも必要なんだ。長い間聴き継がれ、人々に何かを感じさせる音楽というのは、口ずさめる歌だったり、自己投影して共感できる曲だったりするんだよね」。
「私達のやってる音楽には、ものすごく生命力があるのよね」と、付け加えるエレイン。「どの曲も、それぞれが私達のサウンドの異なる側面を表している。うちのバンドは、決まりきった一つの型に嵌ってはいないの。そそれをライヴで証明することもできるしね」。
「僕らが何よりも好きなのは、ライヴで演奏し、旅をしながら、今まで行ったことのない新しい場所を見て、今まで会ったことない新しい人々と出会うことなんだ」とクリス。「自分達をインスパイアしてくれたバンドから得た感覚を、僕らも人々と分かち合いたい。そうやって僕らは、聖火リレーみたいにバトンを受け渡して行きたいんだ」。

メジャー・デビューとなるアルバム『ハビッツ』で、ネオン・トゥリーズがその聖火に火を点ける。

 
 
 

MOVIE

YouTubeにて 「アニマル」 視聴開始!