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内田光子の、ここが凄い

① CBE(大英帝国勲章第3位)とDBE(大英帝国勲章第2位)を授与されている
② 英エリザベス女王よりデイムの称号を授かる
③ 12歳でウィーン音楽院入学
④ 1970年ショパン・コンクール第2位(日本人歴代最高位)
⑤ 1982年モーツァルト「ピアノ・ソナタ連続演奏会」でロンドンの批評家に絶賛される
⑥ 1984年小澤征爾の指揮でベルリン・フィルの演奏会に登場し世界デビュー
⑦ 2005年文化功労者
⑧ 2011年と2017年にグラミー賞受賞。日本人史上初の2度受賞
⑨ 2015年高松宮殿下世界文化賞音楽部門賞受賞
⑩ 東京のリサイタルには美智子様が過去何度もいらしたことがある
⑪ トークショーは2時間あっても足りない
⑫ 日本ツアーのチケットは毎回完売
⑬ 1984年ニューヨークでのモーツァルトのソナタ全曲連続演奏会の通し券が二か月前に完売
⑭ 16歳でウィーンで一人暮らしをはじめた
⑮ 1999年、フィリップス・レーベルのGreat Pianist of 20th Centuryシリーズに日本人で唯一選出
⑯ パートナーは「世界最高の知性100人」にも選ばれた、EU理事会対外政治軍事総局長のロバート・クーパー
⑰ 日本レコードアカデミー賞、BBCディスク大賞、英国グラモフォン賞など、CDに対する受賞歴多数
⑱ 1986年から2年をかけて、サントリーホール・オープニングシリーズでモーツァルト・ピアノ協奏曲全曲演奏を実施
⑲ コンサートでは必ず自分のピアノを持ち込む
⑳ 専任の調律師はジョージ・アンマン。演奏会は彼が来れることが条件の一つ


内田光子語録

――これが選ばれたと聞いて、もう全く呆れかえりました。
――「変わっている人だけど、ちょっと聞いてみよう」と思う方がいたとしたら、これは大変うれしいことです。(2017年2月2度目のグラミー賞を受賞して)

――音楽の他にやりたいことは何一つない、と。身勝手に生きてきて、賞をいただくなんてもったいないと感謝しています。(2015年11月世界文化賞を受賞して)

――「読む」ことに関しては、75%ぐらいが英語ですね。~ただ音楽では、ドイツ語が重要です。~私は演奏中はドイツ語で数えています。(2015年11月)

――私の理想の一日というのは、だれにも会わないこと。雑念を持ち込まれるのが嫌なんです。(1984年5月毎日新聞)

――好きな人は好き、嫌いな人は嫌い。邪魔をする人はすべて嫌いです。(1984年5月毎日新聞)

――要らないものを持たない。それが私の生きるすべの一つなんです。(1984年5月毎日新聞)

――もし、離れ島へ行くとすれば持っていくレコードはバッハです。(1989年3月毎日新聞)

――「どうすればピアノがうまくなりますか」って聞かれるのね。「勝手にしなさい」と答えるんです。(1989年3月毎日新聞)

――土と空気と空と、そしてそこの人と、そこで暮らしている人の内面の生活、それを全部ひとからげにしたものが文化なんですよね。(1990年5月朝日新聞)

――自分の生活を音楽一本にしぼる決心をしたのは、それまで親と一緒にいたウィーンに一人で留まることになったとき。十六歳でした。

――インタビューというのは正確に書かれたことがないから好きじゃないの。だって50%は間違っているし、10%はまったくのデタラメよ。(アサヒグラフ1993年12月)

――演奏会というのは、息を呑まなきゃしょうがないんですよ。「こんな曲があった!」って思わせなきゃいけないんですよ。(Grammophon Japan 2000年1月)

――天才が残してくれた作品がすべて。演奏家はあまり重要じゃない。(1999年10月読売新聞)

――演奏会でもレコーディングでも借りた楽器で演奏する人がいますけど、私には考えられません。~F1のレースで他人の車に乗ってレースする人はいません。そんなことしたら死んでしまいますから。最初の5分で死にますよ。それと同じことを私たちは舞台でやらされるんです。(1999年7月レコード芸術)

――よく音楽家になれるでしょうか、なんて質問する人いるけど、なれようがなれまいが、人がみんな反対しても、ゼッタイに無一文になってもやりたいという人以外は音楽家にならない。(1997年1月FMファン)

――モーツァルトは人間の愛を語り続けた。ベートーヴェンは人間の美徳、宇宙を描き出そうとした。シューベルトは生きるということ、死ぬということを音にした人だと思います。(1997年11月朝日新聞)

――最高なのは演奏家が消えること。内田光子が弾いてるということを最終的には人に見せる必要はないのです。(1997年3月グラツィア)

――崖から落ちたことのある人って、1秒がいかに長いか分かります。そして無事に生きのびた人がいくらでもいる。舞台ってそれなんですよ。逆に一歩滑ったら崖から落っこちるということしなかったらつまらない。極限までいかなくちゃあ。そういう状況下では、普段なら絶対に見えなかったものが突然見えたり、いままで分からなかったことも分かります。だから面白い。(1997年3月グラツィア)