BIOGRAPHY

LADY SOVEREIGN 


Bio 本名ルイーズ・アマンダ・ハーマンとして、ロンドン北部に位置する有名なウェンブリー・スタジアムの数ブロック先で育った彼女の小さい頃の夢は女子サッカー選手になることだった。しかし、彼女のことを理解してくれない教師に高校退学を言い渡された時、彼女は自分のサッカー人生は終わったと考え、すぐに自身をレディー・ソヴァリンと命名。ラップ、そして作詞に取り組み、MCとしての道を歩み始める。彼女は自身の小柄な体格からワガママな性格、そして日常で起こるムカつく出来事までをユーモアたっぷりにラップしていった。その後、ビート・メーカーとしても有名なプロデューサーのMedasynと出会うと、ロンドンのグライム・シーンに欠かせないアーティストになるには大した時間がかからなかった。数ヵ月後には、彼女の勢いのあるライム・スタイルがイングランド中、さらにはインターネットでも旋風を巻き起こし、彼女の名は一段と広まっていく。2005年には誰もが尊敬する「現代最高のラップ・アーティスト」でありDefJam総帥であるジェイ・Z自らの契約により彼女の名前はDefJamのロスター・リストに連なることとなった。DefJamはJay-Zの指揮の下、Ne-Yo、リック・ロス、ヤング・ジーズィ、そしてリアーナといった有能の若手アーティストをどんどんとブレイクさせており、それに連なる新進気鋭のちびっこMC、レディー・ソヴァリンはDefJamレーベルの将来を担うアーティストとして期待されているのである。

過去2年間でレディー・ソヴァリンはヨーロッパのクラブ・シーンを席巻、ブロガーから音楽ジャーナリストまでを大いに驚かせた。ローリング・ストーン誌に始まりブレンダー、ザ・フェイダー、ザ・ニューヨーカー、スピン、エル(ELLE)に代表されるメディアから引っ張りダコとなったのである。さらに、ヨーロッパに留まらず、自国以外のアーティストには厳しいUSのオーディエンスをも各種ライブ(コーチェラ、ロラパルーザ、バンバーシュート、そしてザ・ストリーツのサポートとしてのUSツアーなど)でのパフォーマンスを通じ納得させてきた。最強のライムに加え、ステージでのユーモアに富んだパフォーマンス、そしてなんと言っても早くもアンセムとなっている”Ch Ching”に「ランダム」、そして「フディー」という楽曲の魅力によってである。USでの人気ソーシャル・サイト”MySpace”では日々1,000通を超えるファン・レターさらには求婚のメールまで届くとか。「みんなが”僕のお嫁さんになって下さい”とか”大好き~”とか”キミって俺にとってナンバー・ワンのちびっこだぜ”とか書いてくるのよね…」と溜め息混じりに彼女は話す。「1枚1枚に返事を書く時間は残念ながらないわね。だって、”ありがとう、私もあなたのこと大好きよ。でも結婚は断るわ”って同じ返事の繰り返しになっちゃうわ」 しかし、これだけのファンが彼女のライムに恋するのもムリがない。ソリッドなヴァースに加え、まるで呼吸するかの様にさらっとやってのけるコーラスでの歌唱。多様な音楽への適応性という才能を持って生まれた彼女こそが真のスピッターで、パンクに、ラップ、ダンス・ミュージック、そして自らが生まれ育った低所得者住宅での様々な経験を音楽に融合するという芸当をやってのける。「私もみんなと同じ1人の人間なのよ」とSOVは言う。「それが音楽に反映されてるだけなの」ベースメント・ジャックスのビートでフローするにしろ、ミッシー・エリオットと”ラヴ・ミー・オア・ヘイト・ミー(REMIX)”でヴァースをトレードするにしろ、彼女が自分自身のキャラクターを見失うことは決してない。前代未聞、唯一無二、史上最強/最小MCとは彼女のことなのだ。