Biography

Kobra -and -the -Lotus 情熱。それは山をも動かし、人生を変えることができる。想像力に火をつけ、夢を実現する。

情熱を持っていれば全てが可能になる・・・

=コブラ・アンド・ザ・ロータス=

Kobra Paige - コブラ・ペイジVocals
Timothy Vega - ティモシー・ヴェガGuitars
Jasio Kulakowski - ジェシオ・クラオウスキーGuitars
Pete Dimov - ピート・ディモヴBass
Griffin Kissack - グリフィン・キサックDrums

 

http://kobraandthelotus.com/

 

15歳の学生にとってはまさにその情熱が通常なら革ジャンを着た雄の生体がたどる道を切り開いたのである。その道は8年間のクラシック音楽の勉強に代わり、献身さと信念の観点、そしてあらゆる点でも同じくらい厳しいジャンルへの道だった。

結局のところ我々が話しているヘヴィ・メタルは一時的な趣味ではない。これはライフスタイルなのだ。最盛期には(実際より大げさなビジュアルと力強いプライマル・サウンドの爆発的な衝突)すべての感覚を活気づけ、うずかせ続ける力をもっていたエンタテイメントへの100%妥協のない献身である。

ヴォーカル・ソングライターであり、無制限なパフォーマーであるコブラ・ペイジを燃え上がらせたのは、レッド・ツエッペリンとピンク・フロイドに始まり、アイアン・メイデンそしてジューダス・プリーストのコンビネーションだった。厳密に言うとカナダ西部のカルガリーにある17000人規模のサドルドームで行われたショーを指す。

 

 “あの規模のコンサートは初めてのことだった” コブラは当時を振り返る。”とにかくすべてが圧倒的だったわ。雰囲気もエネルギーも音も、ファンとのつながりも。もちろんバンド自体もね。

 “ツインギターは最高だったけれど、1番心をつかまれたのはロブ・ハルフォードだったわ。彼はとにかく象徴的なフロントマンで、ヘヴィ・メタルを定義づけする上で非常に大きな影響を及ぼした人物だと思う。”

サドルドームに集まった大勢にとってプリーストのコンサートは素晴らしい一夜であり、家に帰って’Living After Midnight’などの曲を大音量で聞いて終わったことだろう。しかしコブラにとっては、それ以上だったのだ。彼女にとっては二度と戻ることのない人生の決断をした瞬間になった。

生身のハルフォードを見て興奮しただけではない。彼女は自分がやりたいことがわかったのだ。

メタルからもう後へはひけない。

 クラシックとオペラに終わりを告げ、革とスタッズ、そしてメタルの硬い道を歩もうという願望に変わった。もちろん大胆な行動である。しかしこれが本物の情熱が成すことなのだ。

 

 “一瞬ですべてのとりこになってしまったの” コブラは続ける。”幻想的な面も大好き。自分を見張っていないと本当に剣を持って鎧を着てしまいそうよ”

“ヘヴィ・メタルには現実逃避的な性質があって、ファンにはこれがたまらないの。とにかく実際より大げさで、最高のイメージであふれているのよ。私には昔からのこの感じが心地いいの。私の世界観や性格にも合っている”

 

もちろん、言ったことを掴み取りたいと願うことと、実際に行動に起こすことは別だ。人生において天国への直通エレベーターは存在しない。険しい階段を登らなければならないのだ。

 そしてコブラは動き始めた。同じような野心と決意をもったミュージシャンを探して業界を駆け回った。そして突破口は彼女が地元紙の広告に返事を出したときにやってきた。

広告はシンガーを求めていたわけではない。それでは簡単すぎる。実際にはドラマーを求めていたのだが、表現や要件が今ひとつ的確ではなかったのだ。冒険をしなければ何も手に入らないという原則に基づき、彼女はとりあえず応えた。誰がシンガーであろうと、その人物と競うつもりで・・・結局ヴォーカル・パートはギタリストがやっていたのだが。

 リードマイクとスポットライトは目の前にぶら下がった。コブラに確認は必要なかった。

アイアン・メイデンの’Aces High’のような曲のカバーが駆け出しのバンドには一般的だが、リハーサル初日にはオリジナル作がその形を見せ始めた。コブラは(ピアノもギターも弾くことができた。近い将来、ステージでギターを披露することを期待する)自身の本物の声をみつけ、目的を達成するために献身的なメンバーとの活動と辞書が無くてもわかりやすいバンド名を選ぶことで、ようやく意味をなす道に乗ったのだ。

 

“もともとバンド名は最初”lotus”だけだったの。ミステリアスな雰囲気があるし、沼で生息して、水面で花を咲かせるというハスを連想できるのもシンボリックで好きだった。暗闇から生まれる希望に関することが多い私の詩にすごくよく結びついたからよ。

“曲の中には特定の意味を持っているものもあるわ。例えば’Heaven’s Veins’なんかは中毒の曲だし、’Calm Before the Storm’は問題の多い状況に生まれてしまう子供たちの内容。’pearls in the ashes’は知っている通り。’50 Shades Of Evil’は欲がテーマ。常にもっともっと欲しがるという内容。それでも全般的なテーマはハスの花が象徴するような希望、そして純粋なハートとマインドね。

“後にバンド名を’Kobra And The Lotus’にしたのは、何も恐れない強い生物というアイデアが好きだったからよ。今は二つのバランスが気に入っているわ。

私たちはKobra And The Lotusよ!すごくしっくりくる!”

 

特色は確実に掲げられ、戦闘計画は展開された。バンド名がアルバムタイトルにもなった新作はユニバーサルの子会社レーベルSimmons Recordsより今夏リリースされる。才能豊かな新人の発掘と強いブランド構築の追及者としてジーン・シモンズの成果はとにかく見事である。そして彼による影のサポートはアルバム’Kobra And The Lotus’を曲の集まりと同様に主旨書にするという意味で役立ったのだ。

曲はすべてここ1年の間に書かれたものである。そして’Nayana (My Eyes)’と’Calm Before The Storm’から始まり、’50 Shades Of Evil’、’Heaven’s Veins’へとつながるが、もっとも新しい’Forever One’はファーストシングル/ビデオになる。\

 “そうね、その曲はファンのものよ”コブラは説明する。”共通した考え方や価値観でみんなが1つになるということよ。ヘヴィ・メタルは単なるサウンドじゃない。これは生き方であり、世界観だと思う。そして私は誰よりもヘヴィ・メタルが象徴するものを愛している!”

“音楽の趣味は幅広いわよ。どんなタイプの音楽も好き。ブルース・ギターも好きだし、特にゲイリー・ムーアの演奏なんか大好き。流行っているような曲もチェックするけれど、それは曲がどのように作り上げられ、形成されたかを調べて知識を広げるためよ。

“でも選ぶとしたら私はやっぱりヘヴィ・メタルのファンね。出来上がったアルバムをとても誇りに思っている”

“音楽の壮大な歴史に根付いているけれど、新しい世代のためのものよ。100%心から発してできたものよ”

 

Ozzy Osbourne & Five Finger Death Punchを手がけ、オジーのギタリストであるガス・Gによって紹介されたカナダ人のケビン・チャーコがプロデュースした作品は意図的に大規模なダイナミックスを保有し、このジャンルの栄光を楽しみ、そしてガレージ・ロックではなくアリーナ級であることを印している。

もし2012年の純粋なヘヴィ・メタルというものを完ぺきにまとめた作品を作り出すことが目的であれば、それは達成しているであろう。そして建築が必要なピラミッドや砂漠の上を移動しなくてはいけない巨大な石の1つや2つがあるとしたら、この作品は最高のサントラになることだろう。伝統を愛する心から生まれた音楽、そしてしっかりと将来に向けられたまなざしは実に評判高い仲間たちと23歳の歌姫のヴォーカルで完成している。

Ronnie James Dio、QueensrycheのGeoff Tate、アイアン・メイデンのBruce Dickinsonと前述したロブ・ハルフォードらはヘヴィ・メタルバンドのフロントマンになるということの意味を定義づけたアーティストたちである。そして彼らのような象徴的な者たちが男女関係なく、このジャンルにおいて他が追従できる基準を設けたのだ。

コブラはその挑戦の意味を理解している。

 

“そのことを考えると確かにひるんでしまうわ”彼女は締めくくった。”でも私は自分自身でいるだけ”

“最初にあの広告に応えたとき、私は歌手として自分の本来の声を見つけようとしていて、完全に自然なスタイルに落ち着こうとしていた。みつけるまで多くのツアーをこなして、時間はかかったけれど私は自分の声をみつけて存分に力を発揮しているわ!”

 

ツアーと言えば、Kobra And The Lotusは海外公演の予定があり、8カ国で5つのフェスティバルに出演する。スペインから始まりドイツ、オーストリア、スウェーデン、フランス、ベルギーとイタリアに加え、5月26日にはロンドンのハマースミス・アポロでジューダス・プリースト&サクソンの公演にゲスト出演する。そしてメッセージ性のある歌詞と感動的な音楽でつまったアルバムを提示する。

手短に言えばヘヴィ・メタルに新しい声と新しい名前を持つ新人が登場したということだ。Kobra And The Lotus. (ああ、とてもいい響きだ)