BIOGRAPHY

photo: Olivia Bee

2002年に米国ラスヴェガスで、ブランドン・フラワーズ(vo、key)とデイヴィッド・キューニング(g)を中心に結成された4人組ロック・バンド。2004年、アルバム『ホット・ファス』でデビュー。


Brandon Flowers (Vo, Key)

David Keuning (G)
Mark Stoermer (B)

Ronnie Vannucci (Dr)

ザ・キラーズは2020年5月29日に待望の6枚目のスタジオアルバム『インプローディング・ザ・ミラージュ』をアイランド・レコードからリリースする。今作のプロデューサーはザ・キラーズに加え、ショーン・エベレット、フォクシジェンのジョナサン・ラドをチームに迎えロサンゼルス、ラスベガス、ユタ州パークシティでレコーディングを行った。
彼らのホームタウンである、ネバダ州ラスベガスを離れてから、制作、レコーディングされた初のアルバムとなる。また、多くの優秀なミュージシャンをゲストとして迎えた『インプローディング・ザ・ミラージュ』は自身の作品にあまりゲストを呼ばない彼らにとって新しい挑戦となった。

リンジー・バッキングガム、ケイ・ディ・ラング、ワイズ・ブラッド、アダム・グランドゥシエル(ワー・オン・ドラッグス)、ブレイク・ミルズ、ルシウスなどが今作に携わった。

『インプローディング・ザ・ミラージュ』のシングルカット、「コーション」は3分半という時間に今作の魅力が凝縮されている。彼らの人気作である『サムズ・タウン』、『バトル・ボーン』を彷彿とさせると同時に、新鮮でレベルアップしたこの作品はザ・キラーズの代名詞であるアンセミックなコーラスにマッチする野心的な精神がうかがえる。また、伝説と謳われるリンジー・バッキングガムの象徴的なギターソロがこの楽曲に使われている。

また、ザ・キラーズは、すでに完売しているイギリス、ヨーロッパツアーに加えて、世界各国での追加公演を発表する予定。イギリスで行われる10公演が昨年秋発表されたときは、350,000ものチケットが数時間で完売した。
イギリス公演は55,000人を収容するロンドン・エミレーツ・スタジアム、そして50,000人を収容するマンチェスターのエミレーツ・オールド・トラッフォードの2会場を含む。
昨年のグラストンベリー・フェスティバルでは、ザ・スミスのジョニー・マーとペット・ショップ・ボーイズによるサプライズパフォーマンスと共に土曜日ヘッドライナーを務めた。そして今夏も、ジョニー・マーがスペシャルゲストとしてアメリカ、カナダ公演のオープニングアクトを担当する。

ザ・キラーズは2004年に発売されたデビューアルバム、『ホット・ファス』以来、2,800万枚ものアルバムを売り上げ世界中のコンサートやフェスティバルを成功に導いてきた。
世界中の数々の賞を受賞してきた彼らの躍進はとどまることを知らず、今回の『インプローディング・ザ・ミラージュ』に取り掛かった。『インプローディング・ザ・ミラージュ』は2017年に発売され、ビルボードチャートで1位を飾ったアルバム、『ワンダフル・ワンダフル』(ブランドン・フラワーズがうつ病である妻に当てたラブレターのような曲の数々が収録されているもの)の闇から光へ、悲しみからお祝いへと導く。今作は永遠の愛、逆境に立ち向かう強さ、苦難の中で育てた友情や家族との絆の強さについてのアルバムである。

実際、『インプローディング・ザ・ミラージュ』はラスベガスのきらめきをおいて、さらに広大で誇り高いものを作り出した。(文字通り、フラワーズはレコーディングを開始する前に、家族をネバダ州ベガスの干潟からユタ州の緑豊かな山へと引っ越させた。)
さらに、今作はバンドの従来の音楽性から離れ、新しい形を模索し、彼らの若い頃のロマンスと友情で満たされたアルバムのコレクションを彷彿とさせる作品となった。
ケイト・ブッシュとピーター・ガブリエルのほか、ブルース・スプリングスティーンやニュー・オーダーなど、ザ・キラーの基盤となった人々に大きな影響を受けているがフラワーズはこのアルバムの唯一のソングライターである。
一つの曲が人々にどれだけの勇気を与えられるかを理解している多作なアーティストである彼はスタジオでは寡黙な職人であり、ステージでは精悍なロックスターである。
このザ・キラーズの2020年のツアーは今年一番のロック・コンサートを体験する機会をファンに与えることになるだろう。