BIOGRAPHY

加藤登紀子 


Photo1943年ハルビン生まれ。1965年東京大学在学中、第2回日本アマチュアシャンソンコンクールに優勝し歌手デビュー。1966年「赤い風船」でレコード大賞新人賞、1969年「ひとり寝の子守唄」、1971年「知床旅情」でレコード大賞歌唱賞を受賞。以後、60枚以上のアルバムと多くのヒット曲を世に送り出してきた。

年間数十回におよぶ国内コンサートのみならず、1988年、1990年のカーネギーホールをはじめ、世界各地でもコンサートを行っている。1992年には、芸術文化活動における功績に対して、フランス政府からシュバリエ勲章を授けられた。
2005年には歌手生活40周年を迎え、東京国際フォーラムなどでの記念ツアーや、全国百貨店での「加藤登紀子展 絆 ki・zu・na」を開催し大成功を収めた。近年は、村上てつや(ゴスペラーズ)など、新しい世代のアーティストとのコラボレーションにも意欲的に挑戦し、2006年、FUJI ROCK FESTIVAL 06、2007年にはap bank fes’07に出演。世代やジャンルを超えた活動で注目を浴びた。
2006年から2008年まで、自身の日本語訳詞とピアニストの島健のアレンジであるシャンソンアルバムを3作品発表。2009年はベストセレクション「薔薇と恋のうた」をリリースした。また、同年秋には初の試みとなるSNS参加権付きマキシシングル「1968」を発表した。

歌手活動45周年となる2010年は、4月21日にニューシングル「君が生まれたあの日」を発売予定、コンサートツアー「45周年加藤登紀子コンサート ひとはみんな一粒の種」を全国各地で開催する。

歌手としての活動のほか、女優として『居酒屋兆治』(1983年)に出演。宮崎駿監督のアニメ映画『紅の豚』(1992年)では声優としての魅力も発揮した。

また、地球環境問題にも積極的に取り組み、1997年、WWFジャパン(世界自然保護基金日本委員会)評議員に就任したのに続き、2000年10月にはUNEP(国連環境計画)親善大使に任命された。アジアやオセアニア各地を精力的に訪れ、自らの目で見た自然環境の現状を広く伝えるほか、音楽を通じた交流を重ねている。
2008年4月、国連総会議場(ニューヨーク)にてUNEP親善大使としての活動報告とLIVEを行う。国内では、千葉県鴨川市の「鴨川自然王国」を拠点として、若い世代とともに循環型社会の実現に向けて活動を続けている。

近著に自叙伝『青い月のバラード』(小学館)、夫、藤本敏夫との獄中往復書簡をまとめた『絆』(藤原書店)、「土にいのちの花咲かそ」(サンマーク出版)、「登紀子1968を語る」(情況出版)がある。全国書店にて発売中。