第3回 左衛門佐の陸自撮影日記

2014.09.16 TOPICS

第3回 左衛門佐の陸自撮影日記

みなさま、こんにちは! プロデューサーの左衛門佐です(さえもんのすけ、と読みます)

今週も、10月29日に発売されるDVD「車両基地 陸上自衛隊 第2師団 第11旅団」撮影時のエピソードを語っていきたいと思います。

 

北海道大演習場(以下、北大演)は広大で自然がいっぱいです。そこには大小さまざまな生き物たちが生息しています。撮影中もさまざまな動物たちに遭遇しました。まず、一番印象深かったのがキタキツネです。彼らも自分たちのテリトリーなのか大して警戒もなくかなりの至近距離まで近づいてきます。中でも敵の航空攻撃時に悠々とフィールドを移動していたシーンを撮影することができましたので本編で確認していただければと思います。

鹿もよく見ました。ただ、彼らは警戒心が強いのか目線が合うとすぐに茂みの奥の方へ姿を消してしまいました。野鳥も多かったです。特にウグイスはどの場所にもほぼいました。

都内でもなかなか聴くことができない「ホーホケキョ」をいったい何百回聴いたことか!(こちらの音声も本編内でお楽しみください)早朝にカッコーの姿を見ることもできました。

ただ、隊員たちにとっては害のある生き物も北大演内には多く存在しています。鳥だとカラスがそうです。うっかり車の窓を開けたまま離れると車内に侵入してきて食べ物を持って行ってしまうそうです。幌を食い破って侵入することもあるそうなので油断も隙もありません。また、ブッシュには害虫がうんさかいます。マダニ、ヤマビル、蚊、虻等です。どれも刺されたり吸い付かれたら厄介なことになります。特に虻は刺されるというより皮膚を食いちぎられる感じで、刺された後は打撲でもしたかのように箇所がみるみるうちに腫れ上がります。市販の薬が効かず、ステロイド系の薬を病院で処方してもらわないといけません。実は今回、我が撮影班のスタッフも虻にやられて病院に行きました。

蚊の大群も半端ないです。ちょっとした茂みに入ると明らかに都会では見たことがない密度で蚊のカーテンが近寄ってきます。機材を持っているといちいち振り払うこともできず、かなり難儀です。防衛策は長袖長ズボンで皮膚の露出は極力おさえて、あとは虫よけスプレーです。隊員の中には蚊取り線香を腰からぶら下げている方もいました。

平地での撮影も油断がなりません。撮影中に低姿勢で一つ所に待機していると蟻が這い上がってきます。しかもかなりの大きさの黒蟻で、巣がいたるところにあるのか大群でした。

虫が嫌いな人にとってはこの北大演のような演習場は大変な場所だと思いますが、隊員にとっては別段何ともないことであります。

 

それでは今回はこのへんで。また次回をお楽しみに。

左衛門佐

 

20140916

 ※写真は戦闘団指揮所です。