Special

ホセ・ジェイムズが選ぶブルーノートの10枚

名門ブルーノート・レーベルへ移籍したホセに、特に好きなブルーノート作品10枚を選んでもらいました。

☆#10 Thelonious Monk『Genius of Modern Music Vol 1 and 2』
この2枚のアルバムは、僕にジャズのすべてを教えてくれた —— つまり、優雅さ、真剣さ、魅力、そしてユーモアを。Monkの作品はどれも、正真正銘のオリジナリティで輝いている。
☆セロニアス・モンク『ジーニアス・オブ・モダン・ミュージックVol.1』
孤高の天才スタイリストがブルーノートに記録した一連の歴史的デビュー・セッション。
01〜06:セロニアス・モンク(p) アイドリース・スリーマン(tp) ダニー・ケベック・ウエスト(as) ビリー・スミス(ts) ジーン・ラミー(b) アート・ブレイキー(dms)
07〜16:セロニアス・モンク(p) ジーン・ラミー(b) アート・ブレイキー(dms)
17〜21:セロニアス・モンク(p) ジョージ・テイト(tp) サヒブ・シハブ(as) ボブ・ペイジ(b) アート・ブレイキー(dms)
●録音:01〜16)1947-10  17〜21)1947-11
→収録曲他

 
☆セロニアス・モンク『ジーニアス・オブ・モダン・ミュージックVol.2』
50年代のモンクのBNセッションとミルト・ジャクソンが加わった「ストレート・ノー・チェイサー」などを収録。
01〜09:セロニアス・モンク(p) サヒブ・シハブ(as) ミルト・ジャクソン(vib) アル・マッキボン(b) アート・ブレイキー(dms)
10〜18:セロニアス・モンク(p) ケニー・ドーハム(tp) ルー・ドナルドソン(as) ラッキー・トンプソン(ts) ネルソン・ボイド(b) マックス・ローチ(dms)
●録音:01〜09)1951-7  10〜18)1952-5
→収録曲他
☆#9 Wayne Shorter『Speak No Evil』
モダン・ジャズ界随一の作曲家による、空前の名作。
☆ウェイン・ショーター『スピーク・ノー・イーヴル』
60年代ジャズを代表する傑作アルバム。黄金のマイルス・デイヴィス・クインテット参加直後、超絶の表現力が漲る!
ウェイン・ショーター(ts) フレディ・ハバード(tp) ハービー・ハンコック(p) ロン・カーター(b) エルヴィン・ジョーンズ(dms)
●録音:1964-12

→収録曲他
☆#8 Bobby Hutcherson『Components』
名曲「Little B’s Poem」だけを取っても、このアルバムは押さえとかないと。僕の一番のお気に入りなんだ!
☆ボビー・ハッチャーソン『コンポーネンツ』
新感覚のヴァイヴ奏者、ボビー・ハッチャーソンのブルーノート第2作。
大人気曲「リトル・Bズ・ポエム」収録でも話題。

→収録曲他
☆#7 Art Blakey and The Jazz Messengers『A Night in Tunisia』
ジャズ大使が生んだ名作。必携アルバム。
☆アート・ブレイキー&ザ・ジャズ・メッセンジャーズ『チュニジアの夜』
絶頂期のジャズ・メッセンジャーズを象徴するファンキー・ジャズの大傑作。
名門ジャズ・メッセンジャーズ、その黄金時代を飾る金字塔。タイトル曲と「ソー・タイアード」は彼らを代表する名演となった。音楽監督的な役割も務めたウェイン・ショーターの才能も光る。
アート・ブレイキー(dms) リー・モーガン(tp) ウェイン・ショーター(ts) ボビー・ティモンズ(p) ジミー・メリット(b)
1960年録音
→収録曲他

☆#6 Kenny Dorham『Afro Cuban』
実に洒落ていて、実にスウィングしていて、実に格好いい! KDは間違いない!
☆ケニー・ドーハム『アフロ・キューバン』
波に乗る名トランペッター、ドーハムが初代ジャズ・メッセンジャーズの仲間たちと共に、圧倒的なラテン・ジャズを展開。「アフロディジア」は世界中のクラブDJ御用達のキラー・トラック!
ケニー・ドーハム(tp) ハンク・モブレー(ts) セシル・パイン(brs) ホレス・シルヴァー(p) パーシー・ヒース(b) アート・ブレイキー(dms)
1955年録音
→収録曲他

☆#5 Grant Green『Feelin’ the Spirit』
Grant Greenは僕のお気に入りのギタリストの1人。ここで彼は黒人霊歌(スピリチュアルズ)の数々を、情熱とパワーで探求している。ピアノを弾いてるのはHerbie Hancockだよ!
☆グラント・グリーン『フィーリン・ザ・スピリット』
全編スピリチュアルズの名選曲で知られる最高傑作。若きハービー・ハンコックが参加。
グラント・グリーン(g) ハービー・ハンコック(p) ブッチ・ウォーレン(b) ビリー・ヒギンズ(dms) ガーヴィン・マッソー(perc)
1964年録音
→収録曲他
☆#4 Eric Dolphy『Out to Lunch!』
進歩的かつ前衛的なコンセプトと構成を備えた傑作。Dolphyは時代を先取りしていたね!
☆エリック・ドルフィー『アウト・トゥ・ランチ』
今なおカリスマ的評価を受けるドルフィーが他界する4ヶ月前に残した驚異のリーダー作。緻密に構築されたサウンドは現在も多くの音楽家に影響を与えている。謎めいたジャケット・デザインも秀逸。
エリック・ドルフィー(as、fl、bcl) フレディ・ハバード(tp) ボビー・ハッチャーソン(vib) リチャード・デイヴィス(b) アンソニー・ウィリアムス(dms)
1964年録音
→収録曲他
☆#3 Herbie Hancock『Maiden Voyage』
これは名作中の名作。バンドはMiles Davis Bandを基にした編成で、Milesの代わりにFreddie Hubbardがトランペットを担当している。全曲がスタンダードで、全ソロが伝説的だ。
☆ハービー・ハンコック『処女航海』
海の広さと威厳をテーマに構成されたハービーの最高傑作。トニー・ウィリアムス、ロン・カーター等、志向を同じくするミュージシャンとの音作りには一分の隙もない。まさに“新主流派ジャズ”永遠の名盤。
ハービー・ハンコック(p) フレディ・ハバード(tp) ジョージ・コールマン(ts) ロン・カーター(b) トニー・ウィリアムス (dms)
1965年録音
→収録曲他

☆#2 Dexter Gordon『Our Man in Paris』
このアルバムはジャケ買いした! Dexter Gordonは僕のお気に入りのサックス奏者の1人で、特にバラードの吹き方が大好きなんだ。マスト作。
☆デクスター・ゴードン『アワ・マン・イン・パリ』
二人の巨人がパリで記録した再会セッション。モダン・ジャズ史上に名高い重量級のスタンダード集。
デクスター・ゴードン(ts) バド・パウエル(p) ピエール・ミシェロ(b) ケニー・クラーク(ds)
1963年5月23日録音
→収録曲他
☆#1 John Coltrane『Blue Train』
優れたバンドをバックに、Coltrane初期の名曲が収録されている、力強く美しいアルバム。Coltraneの才能と魅力が活かされた本領発揮作だ。
☆ジョン・コルトレーン『ブルー・トレイン』【HQCD】
ジャズ界のカリスマ、コルトレーンが残した唯一のブルーノート・リーダー作。若手サックス奏者として飛ぶ鳥を落とす勢いだった時期のコルトレーンがブルーノートに残した最高にスリリングな1枚!
リー・モーガン(tp)ジョン・コルトレーン(ts)カーティス・フラー(tb)ケニー・ドリュー(p)ポール・チェンバース(b)フィリー・ジョー・ジョーンズ(ds)1957年9月15日録音
→収録曲他