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レコード会社大手 ユニバーサル ミュージックが葉山マリーナを舞台にジャズ・フェスティバル 「真夏の夜のJAZZ in HAYAMA 〜 Tribute to Bill Evans」を開催した。1958年のアメリカ、ニューポート・ジャズ・フェスティバルの模様を捉えた名作映画『真夏の夜のJAZZ』を日本屈指のリゾート、湘南・葉山で再現。ユニバーサル ミュージックが誇るトップアーティスト10組による一夜限りの夢の競演に集まった2,500名の観客は酔いしれた。
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午後4時の開演と共に登場したのは今年1月にユニバーサル ミュージックの新ジャズレーベル area azzuraからデビューした気鋭のイケメン ピアニスト ハクエイ・キム。挨拶代わりの一曲とメンバー紹介を挟んだ後、スペシャルゲストとして現在話題沸騰中の韓国発ポップ・ジャズ・グループWINTERPLAYを舞台へ招き入れる。クールでセクシーな美人ヴォーカリスト へウォンの甘く透き通るヴォーカルを従えビル・エヴァンスの「マイ・フーリッシュ・ハート」とマイケル・ジャクソンの「ビリー・ジーン」の2曲を演奏すると、32度の猛暑に見舞われた真夏の葉山マリーナは徐々にクールダウン。海わたる夕暮れの潮風が柔らかく吹き込む中、会場はアンニュイで心地よい雰囲気に包まれた。
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続いて登場したのは人気ピアニスト大西順子率いる大西順子オールスター・セクステット。
真紅のサマードレスにターコイズブルーのアクセサリーをアクセントに利かせた鮮やかないでたちで登場した大西は、トロンボーン、トランペット、テナーサックスの管楽器3名を最前列に4曲演奏。エモーショナルで情感ほとばしる「バック・イン・ザ・デイズ」や「ドクター・ジキル」などでは満場の観客から割れんばかりの拍手が起こり、早くも場内の熱気は最高潮に達した。
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次に登場したのは、今年5月にアルバム『ブロッサム』でメジャー・デビューを果たし、早くも各方面から賞賛を集めるブロンドのキュートなヴォーカリスト アマンダ・ブレッカー。コーラルピンクに淡いブルーのペイズリー柄をあしらったホルダーネックドレスで登場したアマンダは、瑞々しく叙情的な歌声でアルバムにも収録された「ブロッサム」や70年代にシンガーソングライター・ブームを巻き起こしたジェームズ・テイラーの代表曲「君の友だち」などを伸びやかに歌唱。傾き始めた西日が潮風になびくアマンダの長い髪を蜂蜜色に輝かせる中、キャロル・キングの名曲「イッツ・トゥー・レイト」をジャジーなアレンジで歌い上げステージを後にし、ライブ前半の幕を閉じた。
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暫しの休憩を挟み、後半は山中千尋トリオからスタート。記念すべきデビュー10周年となる今年は、8月24日にニュー・アルバム『レミニセンス』をリリース。さらには最新作『フォーエヴァー・ビギンズ』を引っ提げての全米デビューも決定するなど、ますます精力的な活躍が期待される中での出演だ。
ステージに登場した山中千尋は静かにステージ上のピアノに向かうと、「アウトサイド・バイ・ザ・スウィング」を華奢な身体からは想像できないほどパワフルに演奏。ウッドベースの重低音と相俟って心地よい緊張感が会場を支配し、一気に聴衆の心を鷲掴みする。演奏後、「とても緊張しています」と小さな声で呟くと「テイク・ファイヴ」などさらに2曲を演奏した。
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一流ミュージシャンによる夢の競演が呼びものの一つである本イベントで、山中千尋トリオがスペシャルゲストとして迎えたのは今年デビュー30周年を迎えたベテラン稲垣潤一。「僕って場違い?」というベテランらしからぬ謙虚なコメントと共に登場した稲垣は、自身の代表曲であり、永遠のサマーアンセムとして輝き続ける「夏のクラクション」をしっとりと歌い上げる。山中が「稲垣さんってリハーサルで8時間歌いっぱなしでも疲れないんですよね」と水を向けると、「歌いすぎて本番で失敗することもあるんです」と茶目っ気たっぷりに返すなど掛け合いも息がぴったりな二人。二人はもう一曲、フランク・シナトラで有名な「夜のストレンジャー」をなんと日本語詞に替えて披露。宵の帳が降りる中、ムードたっぷりに競演を締めくくった。山中は、最後に再びトリオで「八木節」を披露。エモーショナルかつグルーヴ感たっぷりな演奏で会場を興奮の坩堝と化し、ステージを降りた。
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熱気冷めやらぬライブのトリを飾るのは小曽根真 featuring NO NAME HORSES。世界を舞台に活躍する当代屈指のビッグバンドによる絢爛華麗かつ骨太な演奏は即座に聴衆を魅了。「ジャングル」や「ドント・ギット・サッシー」など4曲をうねるように、畳み込むように演奏する。
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ビッグバンドによる演奏が続いた後には、ステージに艶やかな彩りを添える二人の歌姫がスペシャルゲストとして登場。まずは、「そばにいるね」の国民的ヒットも記憶に新しい青山テルマが、クリスティーナ・アギレラなどにも歌い継がれるエタ・ジェイムズのブルージーな名バラード「アット・ラスト」を絶唱。白いワンピースに身を包み登場した可憐な姿とは裏腹なディープでソウルフルなボーカルに、会場は総立ちの拍手で応えた。
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続いてステージに招かれたのは、日本を代表する女性R&Bボーカリスト クリスタル・ケイ。こちらはセクシーで大人っぽい黒のタイトドレスで登場。かつてドリス・デイや、かの美空ひばりも愛唱した米ジャズのスタンダード「上海」を軽やかに、しかし情感たっぷりに熱唱。いまや総立ちとなった観客も思い思いに身体を揺らし、リズムを取って感情を表現する。圧倒的なパフォーマンスを披露した二人の歌姫が舞台を降りた後も、NO NAME HORSESはもう一曲、ラテンなリズム弾ける御機嫌な「ココナッツ・ミーティング」を演奏。「日本では大変なことが起こりましたが、皆さん、これからいい日本をつくっていきましょう」という小曽根の言葉が胸を打つ。
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アンコールを求める割れんばかりの拍手に応え、再びバンドと共に青山テルマとクリスタル・ケイが登場。ジャズの有名コーラス・グループ ランバート・ヘンドリックス&ロスによるナンバー「クラウドバースト」を小曽根たってのリクエストを受け披露。日本の音楽界が誇る若手実力派同士によるスリリングなスキャット合戦は、鳥肌が立つほどに素晴らしく、今宵集まった聴衆にとって忘れられない思い出になっただろう。
トップアーティストの競演により奇跡のような化学反応の数々が生みだされた今宵のステージの最後を飾るのは、小曽根真のソロ・ピアノによる「ワルツ・フォー・デビイ」。“ジャズ・ピアノの詩人”と称され、繊細でロマンティックなピアノが今なお広く愛されるビル・エヴァンスの代表曲だ。この楽曲が収録されたジャズの名盤中の名盤『ワルツ・フォー・デビイ』(1961年録音)が発表されてから50周年を記念して開催された本イベントを締めくくるに相応しい、想い溢れる演奏によってビル・エヴァンスへのオマージュを捧げ、葉山での一夜限りのジャズ・フェスティバルは静かに幕を降ろした。
1. 恋とは何でしょう? / What Is This Thing Called Love?
2. マイ・フーリッシュ・ハート / My Foolish Heart w/WINTERPLAY
3. ビリー・ジーン / Billie Jean w/ WINTERPLAY
1. ソー・イン・ラヴ / So In Love (Solo Piano)
2. バック・イン・ザ・デイズ / Back In The Days
3. 楽興の時 / Musical Moments
4. ドクター・ジキル / Dr. Jekyll
1. 花 / Blossom
2. ワルツ・フォー・デビイ/ Waltz For Debby
3. 君の友だち / You’ve Got A Friend
4. ノヴォ・ルガー / Novo Lugar
5. イッツ・トゥー・レイト / It's Too Late
1. アウト・サイド・バイ・ザ・スウィング / Outside By The Swing
2. テイク・ファイヴ / Take Five
3. レイン・レイン・アンド・レイン / Rain Rain and Rain
4. シング・シング・シング / Sing Sing Sing
5. 夏のクラクション w/ 稲垣潤一
6. 夜のストレンジャー / Strangers in the Night w/稲垣潤一
7. 八木節 / Yagi-Bushi
1. ジャングル / Jungle
2. ドント・ギット・サッシー / Don't Git Sassy
3. ア・チャイルド・イズ・ボーン / A Child Is Born
4. スリー・ウィッシズ / Three Wishes
5. アット・ラスト / At Last w/青山テルマ
6. 上海 / Shanghai w/ Crystal Kay
7. ココナッツ・ミーティング / Coconuts Meeting
- アンコール -
8. クラウドバースト / Cloudburst w/青山テルマ、Crystal Kay
9. ワルツ・フォー・デビイ / Waltz For Debby (Solo Piano)

