|
@Jazz Cafe
|
UNIVERSAL JAZZ
|
UNIVERSAL MUSIC
|
|
収録楽曲
|
ライナーノーツ
|
楽曲解説
|
@ Jazz Cafe Bossa Edition
アット・ジャズ・カフェ・ボッサ・エディション
2003/3/26 RELEASE UCCV-4086 \2,548 (tax in) VERVE
大好評の「@ Jazz Cafe」シリーズなんと第4弾。
ユニバーサル・ミュージックが誇る豊富なボサノヴァ音源
から選曲したボサノヴァ・コンピの決定盤。
「イパネマの娘」「コルコヴァード」「おいしい水」
他人気曲満載。イラスト:高田理香/エッセイ:吉村浩二
収 録 楽 曲
01)イパネマの娘
/ スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アストラッド・ジルベルト
02)メディテーション
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
03)ソ・ダンソ・サンバ (ジャズ・サンバ)
/ スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト
04)波
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
05)おいしい水
/ アストラッド・ジルベルト
06)デサフィナード
/ スタン・ゲッツ&チャーリー・バード
07)コルコヴァード
/ スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アストラッド・ジルベルト
08)コール・ミー
/ ワルター・ワンダレイ
09)ハウ・インセンシティヴ
/ ウェス・モンゴメリー
10)トリステーザ
/ バーデン・パウエル
11)マシュ・ケ・ナダ
/ セルジオ・メンデス&ブラジル'66
12)二人と海
/ タンバ4
13)三月の雨
/ エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン
14)サマー・サンバ (ソー・ナイス)
/ マルコス・ヴァーリ
15)黒いオルフェ (カーニヴァルの朝)
/ ルイス・ボンファ
16)ワン・ノート・サンバ
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
17)オ・グラン・ジ・アモール
/ スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト
18-1)フェリシダージ
/ ローリンド・アルメイダ
18-2)オルフェのサンバ
/ ローリンド・アルメイダ
19)ジンジ
/ バーデン・パウエル
20)黄金の歳月 (ポルトガル語ヴァージョン)
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
▲
ライナーノーツ
人気コンピレーション・シリーズ、@Jazz Cafe
その4軒目の出店、いや、4枚目のCDは、ボサ・ノヴァです。
50年代後半にブラジルで生まれ、60年代に世界中でより多くの人たちに愛されるようになった、さわやかでロマンティックな音楽、ボサ・ノヴァ。ブラジルとヨーロッパの音楽が、とても自然な形で溶け合ったボサ・ノヴァの大きな魅力のひとつは、時をこえた新鮮さです。
ボサ・ノヴァという言葉の意味は、新しい流れというもの。ノヴァは、英語のニューにあたいする言葉です。新しいものは時とともにそのフレッシュさを失うものなのだけど、その中の本物だけが、ずっと変わることのないエヴァーグリーンな輝きを持ちます。今も、ぼくたちの胸を時に熱く時にさわやかにしてくれるボサ・ノヴァは、本当のエヴァーグリーンです。ヨーロッパとブラジルという異なった文化を、大きなハートで受け入れて生まれた音楽、ボサ・ノヴァ。その許容量の大きさが、本物に共通するものだと、ぼくは思っています。だって、ぼくたちのまわりの、素敵な人たちも、そういう大きなハートと年令などとは関係ない新鮮さを持っていますものね。
このCDには、ボサ・ノヴァの名曲そして名演が、20曲収録されています。聴いていると、心の中にフレッシュな風が吹いてくるような、ボサ・ノヴァの魅力に、ゆっくりとたっぷりとひたってください。
▲
楽 曲 解 説
TEXT : 吉村 浩二
01) イパネマの娘
/ スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アストラッド・ジルベルト
ボサ・ノヴァを代表する作曲家、アントニオ・カルロス・ジョビン。この曲は、その彼を代表する人気曲で、このバージョンは、この曲を世界的に有名にした最高のものです。
"背が高くて陽にやけた、素敵なイパネマの娘。彼女が歩いていると、誰もがため息をつく。彼女の歩き方はサンバのよう、クールでジェントルなリズムで。だから歩いていると、みんながため息をつく"
曲の中の主人公は、その素敵な女性を、うっとりと見つめています。
"でも私は哀しく彼女を見つめているだけ。愛しているという気持ちをどうやって伝えればいいのだろう。私は、彼女に心のすべてを捧げたい。だけど、毎日、彼女は通りすぎるだけ。海に向かって、私に見向きもしないで"
なんだか曲の中の主人公に代わって、その女性に胸の想いを伝えてあげたくなってくる人もいるかもしれないのだけど、きっと、時間が解決してくれるはずです。大切なのは、曲の中の主人公が、自分でそうしようと思い立つことですから。
この曲には、いろいろなエピソードがあって、アントニオ・カルロス・ジョビンはリオ・デ・ジャネイロのイパネマの海岸につづく道にあるヴェローゾというカフェで、エロイーザという女性が歩いて行くのを見ていて、この曲のイメージを広げたのだそうです。そして、そのヴェローゾという店は、今では、イパネマの娘という名前になっているというのも、いいですよね。
▲
02) メディテーション
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲によるもの。このヴァージョンでは、アントニオ・カルロス・ジョビン自身のピアノ演奏を、楽しんでください。シンプルな中に想いがあふれたそのパフォーマンスは、彼の生み出すメロディにも通じる、素晴らしい魅力があります。
▲
03)ソ・ダンソ・サンバ(ジャズ・サンバ)
/ スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。
"ツイストやカリプソは、もう踊らない。私が踊るのは、サンバだけ"
と、ジェントルなトーンで歌うのは、ジョアン・ジルベルト。彼の歌い方とギターの演奏の仕方は、ボサ・ノヴァのひとつの形を作り上げました。
▲
04)波
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲によるもの。このヴァージョンは、作曲者自身の演奏によるものですけど、彼による英語の詞もあって、ボサ・ノヴァというジャンルをこえて多くのシンガーたちによって歌われています。
"さあ、瞳をとじて。それは、素敵なことのはじまり。心に映るものを見つめよう。二人で同じ夢を見ると、生きて行くことの哀しさなんて、どこかに消えて行ってしまう"
アントニオ・カルロス・ジョビンらしい、愛する人への想いが伝わってくる、ロマンティックな詞ですよね。
"みちてくる海には逆らわないで。月も星も、そのままに受け入れて。そして、私にも逆らわずに…"
ぼくは、"私にも逆らわずに"というところが、何より気に入っています。
▲
05)おいしい水
/ アストラッド・ジルベルト
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。ちょっとエキゾチックなトーンもあるメロディが、とても印象的です。歌っているのは、ボサ・ノヴァを代表する人気シンガー、アストラッド・ジルベルト。どことなく舌足らずのような、彼女の魅力的な歌い方は、一度聴くと、きっとハートの奥に残ることと思います。
▲
06)デサフィナード
/ スタン・ゲッツ&チャーリー・バード
アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲によるもの。デサフィナードは、不協和音のことです。
"恋は、ずっとつづいていくメロディ。それはよく、シンフォニーに例えられる。月の光の下で聴くシンフォニー…、でも、私たちのラヴ・ソングは、ちょっと調子がはずれている。あなたの口づけに、とても高鳴ったこの胸。だけど今は、オーケストラの鳴りもしめりがち。"
恋をすると、生きていると、こういう気分になることもありますよね。でも、不協和音だけの音楽が存在しないように、いつか必ず、調和のとれた素敵な時に戻るはずです。この曲の中の主人公たちのように。
ここでのヴァージョンは、ボサ・ノヴァを語る時に欠かすことの出来ないテナー・サックス・プレイヤー、スタン・ゲッツと幅広い活動で知られるギターのチャーリー・バードの共演によるものです。
▲
07)コルコヴァード
/ スタン・ゲッツ、ジョアン・ジルベルト、アストラッド・ジルベルト
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。コルコヴァードは、リオ・デ・ジャネイロにある有名な丘の名前です。曲のフレーズごとに丘の上のほうに行って、少しずつ下に見える街の視界が広がって行く…。そういう気持ちになる美しいメロディが、ぼくは好きでたまりません。
▲
08)コール・ミー
/ ワルター・ワンダレイ
トニー・ハッチの作詞・作曲による、60年代のポップス・ヒット曲。ワルター・ワンダレイは、ボサ・ノヴァを代表する人気オルガン・プレイヤー(ピアノも演奏します)です。この曲は、彼の演奏によるこのヴァージョンで、ボサノヴァの人気曲のひとつとなりました。
▲
09)ハウ・インセンシティヴ
/ ウェス・モンゴメリー
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。センシティヴさに欠けていて大切な恋をなくしたと、曲の中の主人公は言っています。うーん、なんだか、身にしみますよね。
ここでの演奏は、センシティヴさとダイナミックさをあわせ持つ名ジャズ・ギター・プレイヤー、ウェス・モンゴメリーによるもの。歌心と恋心にあふれた素晴らしいパフォーマンスを、どうぞ。ハートに、しみます。
▲
10)トリステーザ
/ バーデン・パウエル
ニティーニョが作詞して、ハロルド・ロボが作曲したもの。66年のリオのカーニヴァルでヒットしたサンバの人気曲です。バーデン・パウエルは、独特の個性のある、人気ギター・プレイヤー。ちょっと乾いたギターの音色も、魅力です。
▲
11)マシュ・ケ・ナダ
/ セルジオ・メンデス&ブラジル'66
ジョルジ・ベンの作詞・作曲によるもの。セルジオ・メンデス&ブラジル'66によるこのヴァージョンで、世界中のより多くの人たちに愛される人気曲になりました。
▲
12)二人と海
/ タンバ4
タンバ4は、ピアノのルイス・エサをリーダーとするグループ。前身のタンバ・トリオは、いち早く「イパネマの娘」を演奏したことでも、よく知られています。アメリカのジャズ・ピアノとは、ひと味ちがったスタイルが魅力的です。この曲は、そういうタンバ4を代表するもの。
▲
13)三月の雨
/ エリス・レジーナ&アントニオ・カルロス・ジョビン
アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲によるもの。韻を踏んだ詞とメロディが、印象的ですよね。ここでのヴォーカルは、アントニオ・カルロス・ジョビン自身によるもの。ちょっと渋い歌声に最初はとまどったりもしますけど、それがやがて、魅力になります。人気シンガー、エリス・レジーナとの大人を感じさせるこのヴァージョンは、この曲の代表と言える名唱です。
▲
14)サマー・サンバ (ソー・ナイス)
/ マルコス・ヴァーリ
パウロ・セルジオが作詞して、マルコス・ヴァーリが作曲した曲。このヴァージョンは作曲家自身によるもので、何とも言えない、独特の魅力と説得力があります。
▲
15)黒いオルフェ(カーニヴァルの朝)
/ ルイス・ボンファ
59年の映画「黒いオルフェ」のために、アントニオ・マリアが作詞して、ルイス・ボンファが作曲したもの。映画の中では、主人公のオルフェがギターを弾きながら歌っています。このバージョンは、作曲者自身によるものです。
▲
16)ワン・ノート・サンバ
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。タイトルからも感じられるように、ひとつの音のくり返しが、曲のモチーフになっています。それにしても、ひとつの音で、本当にいろいろな表情が出せるものですよね。
▲
17)オ・グランジ・アモール
/ スタン・ゲッツ&ジョアン・ジルベルト
アントニオ・カルロス・ジョビンの作曲によるもの。タイトルの意味は、大きな愛。彼の生み出す音楽には、いつも大きな愛が感じられます。
▲
18)フェリシダージ 〜 オルフェのサンバ
/ ローリンド・アルメイダ
何曲ものヒット曲が生まれた映画「黒いオルフェ」のために、アントニオ・カルロス・ジョビンが作曲した「フェリシダージ」とルイス・ボンファが作曲した「オルフェのサンバ」のメドレー。この映画によって、ボサノヴァの名前がより広く知られるようになりました。ここでのヴァージョンは、人気ギタリストのローリンド・アルメイダによるもの。
▲
19)ジンジ
/ バーデン・パウエル
アントニオ・カルロス・ジョビンが、人気ボサノヴァ・シンガー、シルヴィア・テリスに捧げて作曲したもの。ジンジは、彼女のニックネームです。メロディの中に、大きな愛が感じられるところは、アントニオ・カルロス・ジョビンならではの世界。バーデン・パウエルのギター演奏も、歌を感じさせる素晴らしいものです。
▲
20)黄金の歳月 〈ポルトガル語ヴァージョン〉
/ アントニオ・カルロス・ジョビン
アントニオ・カルロス・ジョビンの作品。本人が英語の詞も書いていて、「ルックス・ライク・ディセンバー」という英語タイトルでも広く知られている名曲です。
1927年に生まれて、50年代から大活躍し、94年に亡くなったアントニオ・カルロス・ジョビンの人生には、黄金の歳月という言葉がふさわしい。軽快なリズムのある曲、美しいバラード…、それらのどれもに、彼の音楽そして人生への大きな愛がこめられている。ボサ・ノヴァという世界だけではなくて、20世紀を代表する最良の作曲家の一人です。
|
@Jazz Cafe
|
UNIVERSAL JAZZ
|
UNIVERSAL MUSIC
|