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収録楽曲楽曲解説 |        

@ Jazz Cafe annex


アット・ジャズ・カフェ・アネックス
2002/10/23 RELEASE UCCV-4053 \2,548 (tax in) VERVE


オープン以来大評判の「@ Jazz Cafe」に噂の新店が登場!!
高田理香さんの癒し系イラストとおしゃれなパッケージで 
着実にセールスを伸ばしている「@ Jazz Cafe」コンピの第2弾。
ジャズ &ボッサの名曲・名演を中心にセレクトした 
前作以上の女性向きコンピ。



収 録 楽 曲

01. フール・オン・ザ・ヒル / シンガーズ・アンリミテッド
02. サニー / ウェス・モンゴメリー
03. 赤いブラウス / アントニオ・カルロス・ジョビン
04. エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー / チェット・ベイカー 
05. サイドワインダー / クインシー・ジョーンズ
06. ホワッツ・ニュー / ジョージ・ベンソン
07. マイ・フーリッシュ・ハート / ビル・エヴァンス
08. カンタロープ・アイランド / ドナルド・バード
09. アランフェス協奏曲 / ローリンド・アルメイダ
10. トゥー・クロース・フォー・コンフォート / メル・トーメ
11. 二人でお茶を / ブロッサム・ディアリー
12. 枯葉 / LA4
13. コルコヴァード / スタン・ゲッツ、アストラッド&ジョアン・ジルベルト 
14. サテン・ドール / ジミー・スミス
15. コンスタント・レイン / セルジオ・メンデス&ブラジル66
16. スターダスト / クリフォード・ブラウン 


  


楽 曲 解 説  TEXT : 吉村 浩二


01) フール・オン・ザ・ヒル / シンガーズ・アンリミテッド

ビートルズによるこの曲の中の主人公は、丘の上で、陽が沈んで行くのを見ている。まわりからは、ちょっと変わって見えるかもしれないのだけど、曲の中の主人公もきっとそうしてハートのクリーニングをしているのでしょう。生きて行く上で、そういう時間は必要ですよね。
歌っているのは、ハーモニーの美しさで定評のあるシンガーズ・アンリミテッド。その中心のボニー・ハーモンの透明感のある歌声が、最高。聴き入ってしまいます。
  

02) サニー / ウェス・モンゴメリー

ボビー・ヘブがヒットさせた、60年代を代表すると言っていい名曲。曲の中の主人公は、昨日まで雨が降っていた自分の心に太陽を届けてくれた相手の人に、感謝の気持ちを伝えている。恋する人の、あるべき姿ですよね。その気持ちをずっと持ちつづけていると、恋は永遠にフレッシュなものになる。
ギターを演奏しているのは、ジヤズ・ギターを代表するプレイヤー、ウエス・モンゴメリー。とても高度なパフォーマンスを、さらっと聴かせてくれる。これが、本物のエンターテイナーシップです。それにふれるぼくたちの気持ちも、彼のハートのように大きく広がって行く気がします。
  

03)赤いブラウス / アントニオ・カルロス・ジョビン

この曲を作曲したのは、「イパネマの娘」で知られるボサノバの第一人者、アントニオ・カルロス・ジョビン。ピアノ演奏も、彼自身によるもの。品格のある音楽性は、アントニオ・カルロス・ジョビンならではのものです。リオデジャネイロのイパネマの海岸へ歩いて行く美しい人からインスピレーションを得て、「イパネマの娘」を作曲したアントニオ・カルロス・ジョビンのことですから、赤いブラウスを着たきれいな人がどこかにいたのかもしれませんね。ちなみに、彼がそこに座って“イパネマの娘”に見とれていたカフェは、その後、「イパネマの娘」と店名を変えたそうです。
  

04)エブリシング・ハプンズ・トゥ・ミー / チェット・ベイカー

この曲は、ピアノの弾き語りで人気の高いマット・デニスの作曲によるもの。曲の中の主人公は、いろいろなことが自分にふりかかって、ちょっと弱っています。
“ゴルフの予定を立てると、必ず雨がふる。パーティをしていると、うるさいと上の階の人からクレームが来る。胸の気持ちをあなたに伝えようと、電報を打ち速達も出したけれど、あなたからの返事は“グッドバイ”。郵便料金も不足していたらしい・・・”
人生に対してウイットを持って接していたマット・デニスらしい、オシャレな作品です。中性的なボーカルは、トランペットのチェット・ベイカーによるもの。都会的なトーンが、曲調によく合っています。
  

05)サイドワインダー / クインシー・ジョーンズ

トランペットのリー・モーガンの作曲によるもの。リー・モーガンは、テレビ番組のキャラクターからこのタイトルをつけたと言われているのだけど、軽快なメロディを聴いていると、そんな気がしてきますよね。辞書で調べると、サイドワインダーはヨコバイガラガラヘビとのこと。そのテレビ番組のキャラクターも、何となく想像できます。
演奏は、今ではマイケル・ジャクソンなどのプロデューサーとしても有名な、クインシー・ジョーンズのバンド。明快なタッチが、クインシー・ジョーンズらしいと思う。
  

06)ホワッツ・ニュー / ジョージ・ベンソン

この曲の中の主人公は、昔の恋人に、街で偶然に出会いました。
“ホワッツ・ニュー。この頃は、どう過ごしていますか。あなたは、少しも変わっていない。とても魅力的、あの頃と同じように。ホワッツ・ニュー。あのロマンスは、どうなったのでしょう。そのこと以来、私たちは会っていないから・・・。声をかけたりして、ごめんなさい。あなたは気がつかなかったかもしれないけれど、私も、少しも変わっていない。今でも、あなたを愛している。あの頃と同じように”
映画のワン・シーンのようですよね。ギター演奏は、ジョージ・ベンソンによるもの。
パフォーマンスが少しずつ熱を帯びて行くところが、曲の中の主人公の想いを表現しているみたいです。
  

07)マイ・フーリッシュ・ハート / ビル・エヴァンス

ピアノのビル・エバンスは、この曲を生涯愛して演奏しつづけました。
“夜は素敵な音楽のよう。だから気をつけて、私の愚かな恋心。恋と夢の区別もつかなくなる、月が輝くこんな夜には。そして、くちづけの魔法にかかってしまったら。二人の想いが重なって、恋は熱くはじまる。今度は本当の恋、決して夢ではない。大丈夫、私の愚かな恋心”
ビル・エバンスのジャズそして人生に対する想いがあふれる、素晴らしいバラード演奏です。こういう想いを持ちつづけて、毎日を生きて行きたいですよね。
  

08)カンタロープ・アイランド / ドナルド・バード

この曲は、名ジャズ・ピアニストのハービー・ハンコックの作曲によるもの。ハービー・ハンコックには、「ウォーターメロン・マン」という人気曲もあります。カンタロープ(メロン)、ウォーターメロン(スイカ)と、かわいいフルーツが好きな人みたいです。
演奏しているのは、トランペットのドナルド・バード。パフォーマンス全体に、どことなく、南の島という感じが漂っています。コーラスの涼しげなトーンが、心地いい。
  

09)アランフェス協奏曲 / ローリンド・アルメイダ

スペインの作曲家、ホアキン・ロドリーゴの作品。ホアキン・ロドリーゴ自身だけではなくて、ギターのための協奏曲を代表する名曲です。3つある楽章の中の、この第2楽章が、ジャズそしてポップスとジャンルをこえてカバーされて、たくさんの名演を生み出しています。
ほのかなセンチメントのあるロマンティックなメロディを演奏しているのは、ギターのローリンド・アルメイダ。ジャズの世界では、マイルス・デイビスやジム・ホールといった名アーティストたちが取り上げているこの曲を、彼は自然体で演奏していて、そこが彼らしい。さらっとした甘さのあるギターの音色が、何とも言えずいい。これが、大人というものだと、ぼくは思う。
  

10)トゥー・クロース・フォー・コンフォート / メル・トーメ

ミュージカル「ミスター・ワンダフル」からの、人気曲です。
“気をつけて、行動を。幸せに、とても近づいているのだから”
恋をすると、あまりの幸せに、自分で行動をコントロール出来なくなったりする。この曲を歌っているメル・トーメのようなパーフェクトな表現のコントロールが、自分の恋に対して出来るようになるのは、時間がかかったりもしますよね。
  

11)二人でお茶を / ブロッサム・ディアリー

“あなたは、私のひざでくつろいでいる。お茶を二人で、二人でお茶を。私とあなたの、二人しかいない”
この曲は1925年に作られたもの。でも時代は違っても大切な人といっしょにお茶を飲む幸せは同じです。
歌っているのは、プリティな歌い方で人気のあるブロッサム・ディアリー。お茶を何杯もおかわりして、ずっと聴いていたくなる素晴らしいパフォーマンスです。
  

12)枯 葉 / LA4

フランスで生まれたこの名曲は、英語の詞が書かれて、世界中のさらに多くの人たちに愛されるようになりました。
“落ちてくる葉が、窓につもる。紅や黄色の秋の葉。私は、想い出す。あなたとの、あの夏の日の口づけ。つないだその陽やけした手を。あなたが行ってしまってから、日は長く感じられるようになり、やがて寒い冬の足音が・・・、私は、あなたとのことを、とてもいとおしく想い浮かべる。秋の葉が、落ちはじめる頃に”
曲の中の主人公は、去って行った人のことを、今もいとおしく想い浮かべている。そこが、いいですよね。テンポのあるLAフォアの演奏が、曲の中の主人公の想いの熱さを表しているようです。
  

13)コルコヴァード / スタン・ゲッツ、アストラッド&ジョアン・ジルベルト

この曲もアントニオ・カルロス・ジョビンの作曲によるもの。コルコヴァードはリオデジャネイロの有名な丘の名前です。
“静かな夜、そして空には美しい星。私はギターを持ち、そっと和音を弾く。その響きが静けさの中にしみこんで、私たち二人を包む。あなたに出会う前の私は、世の中なんてと思っていた。あなたを愛して、幸せを知り、素敵な夜が静かに過ぎて行く”
アストラッド・ジルベルトの歌声が、美しい。こういう曲そしてこういうパフォーマンスに出会うと、生きて行くことが、さらに素敵なものに思えて来ますよね。
  

14)サテン・ドール / ジミー・スミス

人気ビッグ・バンド・リーダーのデューク・エリントンと、音楽的パートナーのビリー・ストレイホーンが作曲したもの。聴いているとついいっしょに口笛を吹きたくなってくる軽快なメロディを演奏しているのは、オルガンのトップ・プレイヤー、ジミー・スミス。爽快というのは、こういうパフォーマンスのためにある言葉だと思う。
  

15)コンスタント・レイン / セルジオ・メンデス&ブラジル66

この曲はブラジルのアーティスト、ジョルジュ・ベンが作曲したもの。セルジオ・メンデスの代表曲として、広く愛されている。ちょっとエキゾチックなトーンのメロディが、とても魅力的です。
セルジオ・メンデスはその年代によって、ブラジル66、ブラジル77・・・とグループ名を変えて行きます。現在は、セルジオ・メンデス&ブラジル2002。ぼくは、こういう感覚を持った人が大好きです。
  

16)スターダスト / クリフォード・ブラウン

ホーギー・カーマイケルの作曲による、とてもロマンティックなラブ・ソングです。
“どうして、一人で夜を過ごすことになったのだろう。その歌のことを考えていると、メロディが私のはかない願いに重なって、あなたとまたいっしょにいる気がしてくる。
二人の恋はまだ始まったばかりで、口づけをするたびに胸は高鳴って・・・。でも、それは遠い日の出来事。今は、星くずとともに流れるメロディが、私の胸のせつなさをなぐさめてくれる”
恋をすると、生きていると、こういうことも経験しますよね。でも、また、人は恋をする。せつない想いをこえて、恋は素晴らしいものだから。
トランペットのクリフォード・ブラウンの、朗々とした演奏が最高です。熱い想いを胸に、表現はクールに。こういうクリフォード・ブラウンのような姿勢で、恋にそして人生に対して行けたらと、いつも思います。
  



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