その後のジェイミー・カラムの快進撃は素晴らしい。2004年はアメリカ・ツアーをはじめ、夏のフェスティヴァルや野外公演を精力的にこなし、日本のフジロック・フェスティバル04にも出演。またイギリスのオックスフォードにある、ブレンハイム宮殿のコートーヤードで7月1日に行った野外コンサートには1万人の観衆を集め、オレンジ色に染まる夕景から満天の星空のスポットライトを浴びる夜景へと、移りゆく時を華麗なパフォーマンスで魅了したライヴは大絶賛を浴びた。そしてこの模様はDVD『ライヴ・アット・ブレンハイム・パレス』に収録し、発売された。一方、アルバム『トゥエンティサムシング』は2004年12月16日の時点で全世界で200万枚を超えるセールスとなり、全米ビルボード誌のコンテンポラリー・ジャズ・チャート部門では31週連続トップ10に入り、第47回グラミー賞ベスト・ジャズ・ヴォーカル部門にノミネート。すでに人気に火の付いているヨーロッパに続き、アメリカや日本でも急速に注目度が高まっている。そして今回、大人気映画『ブリジット ジョーンズの日記 きれそうなわたしの12ヶ月』の主題歌に、ジェイミー・カラムが歌う「エヴァーラスティング・ラヴ」が選ばれた。この曲は、元モット・ザ・フープルのキーボード奏者モーガン・フィッシャーが在籍していたバンド、ラヴ・アフェアの1968年の大ヒット曲として知られ、他にも67年にロバート・ナイトが全米でヒットさせていたり、カール・カールトン、最近ではU2も歌うなど、幅広くみんなに愛されてきたナンバーだ。ジェイミーの歌は、イギリス人特有の紳士的な優しい雰囲気を醸し出しつつも、少年を思わせるようなひたむきさや陽気さ、それこぼれるようなスウィートネスを感じさせる。これを機に、映画のエンディングと共に、ジェイミーの歌にうっとりしてしまうファンが増えるのではないかと思う。聴いているだけでハッピーな気持ちになれるジェイミー・カラムの音楽。2005年も彼の活躍を楽しみにしていたい。
2004年12月28日 伊藤なつみ |