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最新アルバムのインタビュー掲載!

13年ぶりのオリジナル・スタジオ・アルバム『ビフォア・ディス・ワールド』本日発売!ジェイムス・テイラーの最新インタビューが届きました!

☆シングル:「トゥデイ・トゥデイ・トゥデイ」の試聴はこちらhttps://youtu.be/9zrqM85B5ik

場所:ロンドン
日時:2015年4月27日

=オリジナル・アルバムは13年ぶりだそうですが、その間精力的にライヴをやり、いくつかの共作やカヴァー・アルバムもリリースし、多忙でしたね。楽しいと時を忘れますか?

「確かに楽しくやってきたよ。でも今回久しぶりに新曲を書きレコーディングするという作業をやってみて、やりがいがあって楽しい。最後のオリジナル・アルバムを作った後の13年の間に、5枚のアルバムも作った。だからレコーディングを中止していたわけでなく、続けてきたんだ。『ワン・マン・バンド』、クリスマス・アルバム、キャロル・キングとのトバドール・ツアー作品(2010年4月来日)、カヴァー・アルバムも2枚作った。かなりの量だよ。
今回はギアを上げて取り組む必要があった。新曲を書くために、気持ちを一新する必要があったんだ。一人になって自己に厳しくなることが必要だった。曲を書き上げるのに1週間かかったんだ。曲が出てくるだけでも2,3日かかったから。」

=いつまでに新譜を作らなければならないというプレッシャーはなくて、自分が作りたいときに作るという立場におられるようですが。

「そんな感じかな。僕の周りには音楽コミュニティーみたいなものがあって、家族のようなプレイヤーの集団がいる。僕は彼等と一緒にレコーディングしたかったんだ。だから2枚のカヴァー・アルバムを作った。12人の仲間たちとの演奏を録音しておきたかったんだ。新作の場合、一緒にやったバンドはヨーロッパ・ツアーを一緒にしているメンツで、ベース、ドラムス、ギター、ピアノ。ジミー・ジョンソン、スティーヴ・ガッド、マイク・ランドウ、ラリー・ゴールディングスというメンバー。全員とても優秀なプレイヤー。
米人4人のシンガーも素晴らしい。アーノルド・マッカラー、デヴィット・ラスリー、ケイト・マークウィッツ、アンドレア・ゾン、彼女はクラリネットも演奏するよ。近年、彼等と一緒にやりたかった。一緒に音を進化させている仲間というのかな。幸運だよ、その音楽が最終的には僕の音楽ということになる。こんな素晴らしい仲間たちが一緒に演奏してくれる自分は幸運だと思う。そして、何をどう演奏するのか僕が支持できる立場にいる。これを自分に残された時間で、可能な限り追及したいんだ。」

=新譜の曲は、しばらくの間集めてきた曲なのですか。それとも時間を決めて新譜の為に特別に書き下ろしたのですか?

「僕は常にヴォイス・レコーダーを持ち歩いていて、ときにはスマート・フォーンを使って、ギターを使ってちょっとしたアイデアを常にメモしている。歌詞がないときはハミングしたりして。そんな断片が集まって大きな曲になることもあるし…。アルバムを作る場合、それらのアイデアや歌詞のメモやノートを使いながら書き、書き直しを繰り返して弾き、何度も録音して曲にしていく、という形でこれまでやってきた。曲が自然に出来上がっていき、そこに出てきた歌詞をつけていく。それが僕の通常のソングライティングの方法なんだ。
最終段階、曲として固まっていく段階というのは、とても特別なエナジーが必要とされるんだ。孤独な形で1週間ほどこもって作業する。今回はニューポートにある友人のアパートメントを借りてその作業をした。秋冬でとても静かだった。一日音楽作りに熱中した。自分でコントロールできる作業ではなく、音楽が自然に出来上がりそれを受け入れていく作業なんだ。」

=この作業を50年以上なされているわけですが、若いころと現在では、曲を作りたいという願望が異なりますか?

「歳をとって驚かされることは、自分は内部では昔とちっとも変っていない、という点。17歳の頃と。あの頃と同じマインド、音楽的な感覚センス、テイストを持っている。長い間音楽をやってきたので、それが進化したとは思うけれど。そして、確かに若いころは自分を表現したい、人に聴いてもらいたいという衝動が強かった。時が経つにつれて、その衝動というのは薄れた。今は忍耐強く、曲が出てくるのを待つようになった。若いころの衝動が薄れた代りに、歳を取って得た事といえば、上手く曲を書けるようになった点だ。自分のやっていることを細部まで理解でき、効率よく曲が書けるようになった。それは今だに進化し続けている、という事に変わりはないが」

=全曲について具体的に聞ける時間がないので、何曲か選んで質問させていただきます。「トゥデイ、トゥデイ、トゥデイ」は初期のころについての曲だそうですね。’68年にロンドンに移って、アップル・レコードの外国タレント1号となったわけですが。この曲にこめた思いは?

「ギターのリフがもとで生まれた曲で、そのリズムが“TODAY, TODAY, TODAY”と言ってるように聴こえたんだ。当時レコード作りをする場合、曲を面(サイド)と表現した。60年代70年代の頃は、スタジオで曲を録音することを、“CUT A SIDE”と表現していたんだ。家を離れて1週間曲を書くために家族に別れを告げた。サヨナラを言うことが始まりなんだ。始まりのわくわくする気持ちを表している。これまで何度もやってきたことだが、初期のころと気持ちは変わりないと。それを韻を踏ませながら書いた。構造を考えて。アルバムのオープニングにはぴったりの曲だね」

=「ビフォア・ディス・ワールド」にはスティングが参加していますね。ニューヨークでレコーディングしたのですか?

「その曲は、まず家のスタジオでレコーディングしたんだ。その時は両方二つのヴォーカルを自分で歌った。だから彼に歌ってほしいパートは、はっきりしていた。彼はミュージカル『THE LAST SHIP』で凄く忙しかったが、以前からお互いのプロジェクトに参加したりして仲がよかったので、時間を割いてくれたんだ。彼はこの曲をとても気に入ってくれて、やって欲しいこともはっきりしていたので、レコーディングにはあまり時間がかからなかった」

=「ストレッチ・オブ・ザ・ハイウェイ」という曲は旅についての曲だそうですが、この曲について教えてもらえますか?またアメリカ人でいることについても触れていますよね?

「僕は旅をすることが非常に多いけれど、この曲は「トゥデイ・トゥデイ・トゥデイ」にも似ていて、旅の興奮や音楽の家族といえる仲間たちと伴に旅をすること、ツアーでの生活について、そういったことへの讃歌と言えるかな。ハイウェイを作った人に対するお礼でもある。特に誰と言うわけでもないが…。1950年代、アイゼンハワーは、米国内のハイウェイの整備に乗り出した。そのハイウェイを僕は全人生行ったり来たりしてきた。だから、それを作った人にお礼を言ったまでなんだ。基本的には。」

=ハイウウェイのせいで、アメリカ社会に大きな問題が生じたと指摘する人もいますが。

「確かに悪夢だよ。アメリカ人は車好きだからね。というかイギリス人も、世界中の人が車を運転したいと思う。大きな問題だけれどね。そういったことはさておき、この曲はセラブレーションなんだ。」

=日本でのライヴの予定はありますか?やるとしたらいつですか?

「ぜひツアーで早く行きたいよ。まだ具体的には決まっていないけどぜひ日本に行って温泉にもつかりたいな。」

text by Yuko Takano高野裕子

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