BIOGRAPHY

HOLY GRAIL / ホーリー・グレイル


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=Holy Grail= (順不同)
ジャイムス・ポール・ルナ/James Paul Luna - Vocals
エリ・サンタナ/Eli Santana - Guitar/Vocals
アレックス・リー/Alex Lee - Guitar
ブレイク・マウント/Blake Mount - Bass
タイラー・マール/Tyler Meahl - Drums
 


自分たちの影響を見せつける多くの伝説的なバンドのように、ロサンゼルスの5人組、ホーリー・グレイルは、2009年にメタル・シーンに爆発的な登場を果たした時、即座に衝撃を与えた。クラッシック・ヘヴィ・メタルと現代の感性を融合した感染性のあるサウンドを武器に戦って殺してきた5人の不滅の男達は、最も無関心な皮肉屋達の心まで、確実に捕らえようとしていた。
 まるで合図を出されたかのように、すぐに世界のメタル・メディアが夢中になった。イギリスの『メタル・ハマー』誌はGolden Gods Awardで、ホーリー・グレイルを彼らのデビューEPに収録された2曲のオリジナル曲だけを基に「ベスト・ニュー・バンド」にノミネートし、バンドはフルレングスのデビュー・アルバムのレコーディングがまだ終わらない内に、ドイツのヴァッケン、イギリスのダウンロードと、世界的にメジャーなフェスティバルにも招かれてパフォーマンスを披露した。
 まるでメタルの星が空に整列したかのように思えたが、バンドが世界的な成功を収めたのと同じ速さで、彼らは地球上に引き戻された。まず、彼らのデビュー・アルバムのセッションは予想よりも数ヶ月長くかかり、彼らの好機を危うくした。その後、短い成功の間にメンバーの一人とマネージャーがいなくなり、彼らの士気を脅かした。突然、ホーリー・グレイルのオッズは人気者から負け犬に近づいてしまったのだ。
 しかしながら、2010年末、遂に『Crisis In Utopia』がリリースされた時、「My Last Attack」(バンドはこの曲のライヴ・ヴィデオを彼らの地元のバーで撮影した)のオープニングのサウンドから、ホーリー・グレイルの音楽が彼らの特効薬であることは明らかだった。このアルバムはバンドのポテンシャルを再主張し、再びバンドは批評家達に称賛され、『リヴォルヴァー』誌はこのアルバムを2010年のトップ20アルバムの一つに選んだ。
 新たに活気づいたバンドは、約2年に及ぶツアーに乗り出し、その間にギタリストのAlex Lee(元Bonded By Blood)が新メンバーとして加入、彼らはBlind Guardian、Eluveitie、Toxic Holocaust、 Dragonforce、 Valient Thorr、 Huntress Royal Thunder 、3 Inches of Bloodらとステージを共にした。その上、バンドは日本、オーストラリア、イギリスでツアーを行い、新たにインターナショナルなファンベースを作り出した。
 もし『Crisis In Utopia』が、ホーリー・グレイルに達成出来ることを暗示していたアルバムだとしたら、ニュー・アルバムの『Ride The Void』はそれをメガホンで叫んでいるアルバムである。刀と剣の詩からヴァルハラ;連続殺人犯達の憂鬱な物語に移行している。実際、プロデューサーのマット・ハイド(Slayer Children of Bodom)は、バンドのこれまでよりもダークで、ハングリーな側面を引き出した。だが音楽的には、過去最高に気分を高揚させるものになっている(「Dark Passenger」の疾走するリフ、「Too Decayed To Wait」のお前にこれは演奏出来ないだろうと言っているかのような豊かなオープニング、あるいは「The Great Artifice」の予想外に意気揚々とした様とメロディアスなソロを体験してみるがいい)。
 おそらくより重要なのは、この新作でホーリー・グレイルが、クラシック・ギターや(「Wake Me When It’s Over」)、映画のようなクイーンを彷彿とさせるヴォーカルのイントロや(他の点ではアンセミックな「Sleep of Virtue」)、敢えて歌詞の内容と異なる印象を与えるトランスのようなギター・ループや(「Silence The Sream」)、家族のガンとの闘いにインスパイアされたムーディなフィナーレ(「Rains of Sorrow」)を取り入れて、彼らのサウンドの限界を広げ続けているということだ。
 かなりの強者は人目をひくだろう。しかし、それを維持できるのは、特別な者だけだ。ホーリー・グレイルは、容易にこのアルバムを酒飲みの騎士達の愛らしい物語で埋めつくすこともできただろう。だがそれよりも、彼らは自分たちの限界に挑戦し、その結果、タイムレスなメタル・アンセムを集めた、ずっと記憶に残る作品を作り上げた。この新作によって、彼らが初期に得た称賛が確実なものとなるだけでなく、次のようなエキサイティングな疑問も生まれる。 
 彼らは一体、ここからどこへ進んで行くのだろう?
 だが今は、このバンドとの旅路をただ楽しもうではないか。

=Holy Grail=  (順不同)

ジャイムス・ポール・ルナ/James Paul Luna - Vocals

エリ・サンタナ/Eli Santana - Guitar/Vocals

アレックス・リー/Alex Lee - Guitar

ブレイク・マウント/Blake Mount - Bass

タイラー・マール/Tyler Meahl - Drums

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