BIOGRAPHY

HOLLYWOOD UNDEAD


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ハリウッドの道は、数々の夢で覆われている
 それらの夢の大半は破れているか、埋もれてしまっていて、単純に焼かれてしまったものもある。ハリウッド・アンデッドは、ニュー・アルバム『アメリカン・トラジディ』で、爆発的かつ鮮やかなヒップホップ・スワッガーと、驚異的なメタリック破壊音と、ダンサブルなインダストリアルの魂を使って、それらと同じ夢の数々を切り裂く。彼らのA&M/Octoneレーベルからの2作目で、ジョニー3ティアーズ、J-ドッグ、チャーリー・シーン、ダ・カールズ、ファニー・マン、そしてダニーの6人は、空っぽのクラブについての笑える鋭い突っ込みから、信仰を失うことについての奔放で痛快な熟考、そして中毒との苦闘までを、ライムしロックしている。2011年3月に発売予定の『アメリカン・トラジディ』は、世界一ホットなパーティの屋上から、アメリカン・ドリームの死をのぞき見るような作品だ。ハリウッド・アンデッドのこのセカンド・アルバムは、このバンドをゴールド・ディスクのセンセーションにした、幻滅している大衆にとっての聖域である。安全で煩わしい「普通」に中指を立てている作品なのだ。これは、ヘヴィ・ポップの未来である。

 ハリウッド・アンデッドは、ブレイクしたデビュー作『スワン・ソングス』(2008年)でシーンに躍り出た瞬間から、ずっと未来を見据えてきた。『スワン・ソングス』は発売以降、世界で80万枚を超えるセールスを記録し、早くもプラチナムに迫っている。バンドは2年間に及ぶワールド・ツアーに乗り出し、ヘッドライナー公演で数えきれないほどのショウを完売にしたばかりか、UKのダウンロード・フェスティバルを始めとする数々の有名なフェスティバルに出演した。それに加えて、アルバムからのファースト・シングル、”アンデッド”は、パラマウントのヒット映画『G.I.Joe: The Rise of Cobra (邦題:G.I.ジョー)』のトレイラーと、『マッデンNFL09』で使用された。2009年、バンドは彼らのステージ上での強烈な熱狂をとらえたDVD/CD『the Desperate Measures』を発表。このコレクションには、数曲の未発表曲とカヴァーも収録された。しかしながら、これらの全ては、『アメリカン・トラジディ』へのプレリュードにすぎないのだ。

 ハリウッド・アンデッドは、2010年の初頭に『アメリカン・トラジディ』の制作を始めた。ドン・ギルモア、グリフィン・ボイス、そしてSAM and Sluggoといったプロデューサー達と共同で、バンドは無数の影響とスタイルに足を踏み入れ、多種多様で危険な音楽を生み出した。『アメリカン・トラジディ』からのファースト・シングル「ヒア・ミー・ナウ」は、ギターとシンセのアンセミックなカタルシスが6人の個性的な声によって彩られている曲だ。また、「ビーン・トゥ・ヘル」は、ゆっくりとした不気味なベースラインから、歪んだリフレーンの中で襲撃と乱打の嵐になる。「アイ・ドント・ウォナ・ダイ」はハリウッド・アンデッドの行く手をはばむあらゆる敵達に対する葬送行進曲である。一方、「カミン・イン・ホット」は鋭く巧みなライムでどんなダンスフロアも湧かせるであろうし、「レヴィテイト」はその高揚するサビによって、メインストリームにクロスオーヴァーする領域に流れ込むだろう。

 ハリウッド・アンデッドにとって、『アメリカン・トラジディ』は『スワン・ソングス』からの自然な進化だ。このセカンドについて、J-ドッグは次のように主張している。
「ファースト・アルバムと似ていて、あらゆるタイプの人達に、楽しんでもらえる部分がある。大きめのフックがある曲もあれば、より一層ヘヴィな曲もある。俺達はバンドとして、俺達の創造範囲を広げて、成長したかったんだ。ファースト・アルバムを作ったのはもう何年も前になる。俺達は精神的に、あの当時とは違う場所にいる。歌詞も音楽も、上達した。俺達はもっと実験をして、新しい要素を大切にしたかった。今作は色々な点において、よりヘヴィになってる。俺達は大部分、ロック・バンドだからな」

 ジョニー3ティアーズが続ける。
「『アメリカン・トラジディ』はハリウッド・アンデッドそのものだ。俺達は俺達の曲の世界にあらゆるものを取り込むことができる。境界がないんだ。音楽的に、俺は他のものに反する曲が好きなんだ。現状に従うことのないアートを俺は作りたい。俺達はあらゆる面でそこから一歩踏み出すことを選んでいるんだ」

 「ヒア・ミー・ナウ」はその考えを曲に封じ込めている。アリーナ・ロックの爆音とラップ・アティテュードを融合したこの曲は、有毒かつ凶暴な一撃だ。6人のメンバー全員が、ハリウッドのリハーサル・ルームに集まって一緒に「ヒア・ミー・ナウ」を書いた。だからこの曲は、複雑で特異な6人の性格を示している。12月21日、バンドは公式に「ヒア・ミー・ナウ」をデジタルで発表、その後たったの2日間で、iTunesのロック・チャートで第2位を獲得した。この曲は世の中の現状に触れ、リスナーを招き入れようとしている。

「明らかに、これは苦闘の曲だ」
と、ジョニー3ティアーズは言う。
「誰もが辛い時期を経験する、そしてこの曲は、今の時代にすごく相応しいものだ。俺達は皆が一緒に歌えて、その中で曲のメッセージが届くような曲を作ろうとしたんだ」

 攻撃的な「ビーン・トゥ・ヘル」は、希望をなくした状態を考察する曲だ。荒々しいリズムと怒りに満ちたライムの狭間で、バンドは敗れてしまった目的について言及する。
「ロサンゼルスで育った俺達は、沢山の人達が壮大な大志を持ってここに来るのを目にして来た。そして99,9パーセントの確率で、彼らは何も成し遂げない」
J-ドッグは言う。
「彼らは結局パーティして、ドラッグにはまって、故郷に帰るんだ。自分の夢を実現するためには、困難も乗り越えなきゃならない。この曲は、より高い目標に向かって懸命に努力することについてなんだ。この曲が実際に誰かをインスパイアして、彼らが口にしたことをやり遂げてくれることを願うよ」

 ハリウッド・アンデッドは徹底的に努力し続けている。ツアー中は毎晩、世界中のダイハード・ファンでびっしりと埋まった会場に血を飛び散らせているが、この伝統を続けていくことだろう。『アメリカン・トラジディ』に収録された全ての曲が、こうしたファンと共鳴することになるのは疑いの余地がない。J-ドッグは言う。
「誰もが今、苦しい時期にある。それにキッズはどこでも同じ問題を抱えているんだ。俺はキッズが俺達のショウに来てくれてラッキーだって感じてる。彼らにとっては一時間の発散になるんだ」
 
  「レヴィテイト」や「スウィート・ドリームズ」のような曲は、ハリウッド・アンデッドの別の側面を見せてくれる。バンドのユーモアのセンスは冴えたままだが、彼らは否定出来ない見事なポップも示してみせる。あまりにも多くのスタイルを与えることについて、ジョニー3ティアーズはこう説明する。
「カテゴライズできないフル・アルバムを手にして、俺はファンに、これは払ったお金に値すると感じてもらいたいんだ。今作はステップ・アップなんだ。俺達はキッズにとって特別なバンドになりたい。キッズが感じていることを表したい。俺が子供の時、コーンやナイン・インチ・ネイルズを聞いた時に感じたのと同じ感覚を、キッズに感じて欲しいんだ」

 この革命的な精神は『アメリカン・トラジディ』を貫いている。そしてバンドは彼らの音楽のために、再び本気で賭けに出る。
J-ドッグが締めくくる。
「バンドとして、俺達は一丸となって俺達の血と汗と魂をこの作品に注ぎ込んだ。これ以上いいものは作れなかったし、今作を愛してる。俺達は正直で、キッズはそこに繋がってくれるんだ。キッズは俺達が彼らに嘘をついてないって知ってる。自分に正直でいれば、人は繋がるものだ」

 ハリウッド・アンデッドとのその繋がりは、『アメリカン・トラジディ』でますます強くなっていくことだろう。